2022年10月16日
やっと実現、秋のキャンプ!

FWさんとは昨年からずっとキャンプに行こう、といっていたのだがなかなか実現できないでいた。5月中旬にいちどスケジュールも調整できて満を持して出かけたのだが、夕方になってゲリラ豪雨に見舞われ無念の撤退に追い込まれる結果になってしまった。
その後もチャンスをうかがってはいたのだが今年はなかなか天候も安定せず、私とちがってまだまだ現役のFWさんはおもいたったっらすぐに出かけられるわけでもなく、気が付けば渓流は禁漁を迎えてしまった。
それでも釣りよりもキャンプメインで考えるなら天候も安定して暑さも去った今ごろが近場のキャンプにはベストシーズンだろうと、やっと実現にこぎつけることができた。
10月14日の金曜日、前回と同じくFW邸まで迎えにいって釣り道具やら寝袋やらを積み込んでいざ出発。前日までの予報では2日間とも曇りで晴れ間もあるはずだったが、小雨がぱらつく空模様。まあ日が高くなるころにはやむだろうと思ったのだが、これがなかなかスッキリとはいかなかった。
今回は一般渓流はすでに閉じているのでキャンプ場はごく近場の秩父に予約した。当初は15~16日の土日で計画していたのだが、急がなくても予約できるだろうと高をくくっていたところ、どこのキャンプ場も土日は満杯になっていた。なるほど昨今のキャンプブームというのはすごいもんだな、とあきれてしまったが「金土ならなんとかなる」とFWさんから返事をいただいてほっとした。
渓流は禁漁だがせっかくだからと秩父FFにも予約を入れて、昼過ぎぐらいまでちょっと遊んでみましょうということにしていた。

釣りを始めた9時の時点でまだ小雨がぱらつく状況、FWさんが逐次、てんき予報をチェックしてくれるが、その都度あと1時間ぐらいでやみそう、というのがなんだかドンドン先送りされていく。
かんたんに釣れるだろうと思っていたがなかなかどうして、水が少なめなせいか渋いあたり。ぽつぽつと、という感じで釣れるのは20㎝ほどのニジマスばかりだった。
ヒットするポイントは対岸寄りの開きが多かった。手前の流れを避けるために、ある程度はウェーディングが必要になるが、底石がすべって歩きにくい。
FWさんもヒット。だがポンポン調子よく釣り重ねていく、というペースには程遠い感じだ。雨もなかなか上がってくれないのでいったん道路に出て、駐車場にもどり休憩をとることにした。
コーヒーをいれてしばらくゆっくりした後、事務所下の瀬に入りなおす。ここで私は一発大物ねらいでルースニングに変更。見えている大物たちはフライを追うようなそぶりはするもののかんたには食ってくれない。かわいいのを2匹ばかり釣ったところで手前の流心に潜む大物をしつこくねらってみた。
フライを追うでもなく、逃げるでもないがそのうちひょっとしたらという予感はあってキャストをくり返すと、60㎝にせまりそうなニジマスがグオンっと反転した。やったー!と思わず叫んでしまったが、さすがに重い。7’6” #3 のロッドに6Xのティペットでさあどうすると思案する間もなく相手は下流にむかって猛烈なダッシュ、ラインが引き出されていくのをなすすべもなく、アハ~、ウヘ~〇✕△~と情けない声を出すのが精一杯だった。やっと止まったか、と思ったところであえなくフックアウト。切られなかったところを見るとかかりが浅かったのだろう。完敗だがつかの間、楽しませてもらった。
FWさんは瀬の上流部でここでは珍しいイワナをヒット。サイズもよくてきれいなイワナで満面の笑み。
雨もなかなか上がらず、魚も思ったほど釣れないので予定よりもちょっと早かったが釣りは切り上げてキャンプの食材を仕入れに行くことにした。予約したキャンプ場「スプラッシュガーデン秩父」の近くにあるヤオコー皆野店で買い物をする予定だったが、向かう途中でFWさんがナビの画面を指して「あれ、ヤオコーってここにあるじゃない」という。エ?そんなはずは、と半信半疑で少しばかり通り過ぎた方向へ車をまわしたがヤオコーの看板も見当たらない。ナビ画面だと道路から少し入ったところに表示が出ているのだがそこに接続する道もなかった。
おかしいね、といいながらその周辺を2周ほどしてみたがやはりヤオコーはありそうにない。国道に面して数件の飲食店らしい建物があってその奥にスーパーらしき建物はあるのだがかかげている看板はヤオコーではなかった。ひょっとしてもとはヤオコーだったけど今は違う店になってるんじゃない?ということになってそもそも目指していた方向へ向かいなおしてやっとヤオコー皆野店に到着。
秩父FFを出てからFWさんが最近ハマっているという怪談ユーチューブの話になって、なんとかというユーチューバーだか芸人だかがおもしろいという。それは知らないねー、怪談でおれが知ってるのはほら、あれ、あの人だよー、ウーン、そうイッセー尾形、え、イッセー尾形は怪談じゃないって?おかしいな、あんな感じのオッサンだろ、ああ、そう稲川淳二ね、そうそう。
なんて話をしていたものだからたどり着けなかったヤオコーは稲川淳二に呪われたんだ、イッセー尾形と間違えるなって、といい年したオッサンふたりで盛り上がった。ちなみに今しらべてみたら、その幻のヤオコーは現在フーコット秩父店(2022年8月オープン)となっているがもとはヤオコー秩父店だったそうだ。

さて、”ヤオコー”で無事、買い物もすませ、予定どおり午後3時に「スプラッシュガーデン」に到着、テント設営も約1時間で完了、併設されている「梵の湯」で汗を流した。「梵の湯」は今のようにきれいになるずっと前、小さな小屋みたいな建物だったときにもきたことがあってヌメヌメとした泉質のことはいまでもよく覚えている。湯はちょっとぬるめだったがヌメヌメした湯ざわりは変わらず、温泉に入ってる感がつよい湯だ。

風呂からもどってすぐ、ランタンに灯をともした。FWさんはキャンプは30年ぶりで持ってきたコールマンも30年ぶりに使うという。新品のマントルを取り付けて恐るおそるライターで着火すると、おおーっ、白くまぶしい光がよみがえった。私のコールマンも20年以上使っていて最近はなんとなく光が弱くなっているような感じがしていたが、こうして並べてみると明らかに暗い。メンテナンスらしいことはしたことがないがちゃんと着火していたのでそのまま使ってきたが、どうもパイプの目詰まりとかあるいはパーツの劣化とかがあるのかもしれない。

ふたりとも料理には興味もなく、ただ食って飲むだけなので、仕入れた食材は刺身の盛り合わせとステーキ肉に温めるだけのおでん。適当にカットした肉は、下味もつけず串に刺して焚火の火で炙っただけだったが、煙でいぶされた肉はほのかに燻製香がして、自家製のニンニク醤油をたらして食うと見事にうまかった。

土曜日には満杯になるキャンプ場も1日前の金曜日は10組にみたないほどのキャンパーがいるだけで静かだった。大型ドームにタープの組み合わせが多くファミリーのほかには熟年夫婦とみられるキャンパーもいたが、いずれも装備は洗練されたものでオッサンふたりのキャンプはなんだか肩身がせまいくらいだった。

5時から始めた宴も6時をすぎてすっかり暗くなってくると、とたんに肌寒くなってきたが幸い雨はすっかり上がっていて、焚火の炎の暖かさがうれしい。釣りの話はもとより、互いの若かりし日の思い出話から、BGMを大昔のフォークソングに替えるころには「おれは右」「おれはもともと左なんだよ」と最近の世相を嘆いてみたり、語らいの時間は続いていく。
9時もすぎ、すっかり酔いもまわって爆睡をきめるFWさん。
翌朝はジジイの特権とばかりにまだ暗い5時すぎには目を覚ましてゴソゴソやり始める私に続いてFWさんも寝袋から這い出してきた。これから気の重い撤収作業が待っているが今回はふたりなので多少は気も楽かなとコーヒーを入れることにした。

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Posted by wind knot at 16:29│Comments(2)
│アウトドア
この記事へのコメント
昨日はお疲れ様でした。
キャンプの夜は焚き火を囲みながら実に楽しい語らいの場となりましたね。ただ焼いただけのステーキ肉の旨いこと、旨いこと(笑。BGMも最高でした。楽しくて飲み過ぎちゃいました〜。
ぜひまたお誘い下さい。ありがとうございました♂️♂️♂️
キャンプの夜は焚き火を囲みながら実に楽しい語らいの場となりましたね。ただ焼いただけのステーキ肉の旨いこと、旨いこと(笑。BGMも最高でした。楽しくて飲み過ぎちゃいました〜。
ぜひまたお誘い下さい。ありがとうございました♂️♂️♂️
Posted by farwater at 2022年10月16日 18:04
farwaterさん、お疲れさまでした。
釣りをしている間はずっと、いつまで降ってんだよー、とぼやいてましたが、キャンプを始めたころには雨もあがってちょうどいい具合でしたね。
肉は炭火で焼くのがこれまでの定番でしたが、焚火で焼くとひょっとしたら炭火よりうまいかもしれない。なにより西部劇みたいで楽しかった。
また、機会をみてぜひ、いきましょう。
釣りをしている間はずっと、いつまで降ってんだよー、とぼやいてましたが、キャンプを始めたころには雨もあがってちょうどいい具合でしたね。
肉は炭火で焼くのがこれまでの定番でしたが、焚火で焼くとひょっとしたら炭火よりうまいかもしれない。なにより西部劇みたいで楽しかった。
また、機会をみてぜひ、いきましょう。
Posted by wind knot
at 2022年10月16日 19:08
