2020年11月26日
レッドチーク
シーズンオフ後、3度目になる赤久縄さんへの釣行。事前にホームページで確認したところ減水が続いて渓流エリアは茶ゴケが出て滑りやすいとあった。これまでの2回の釣行はほとんど爆釣といっていいコンディションだったが、11月も下旬のこの時期となるとなかなかかんたんではなさそうな予感があった。
受付開始の8時すこし前に店の引き戸を開けるとすでに10人ほどの人が待っていた。ほとんどの人はダム湖かポンドに行くのだろうが中に一人だけウェーダーをはいた若者がいた。おや、渓流の一番乗りはできないかと思ったが、釣り場に着いてみるとその若者の姿はなかった。

いつも通りに渓流エリアの入り口でまずは1匹釣って川のコンディションチェックをする。

瀬尻に定位するイワナは見向きもしてくれなかったが、右岸の大岩際で1匹目になるヤマメがヒットした。活性が高いとはいえなそうだけれどやはりここで1匹目が釣れるとなんとなく1日がうまくいきそうな気になる。

たしかに水は少なめだったが釣りにならないというような水位ではない。茶色のコケも危なくて足が踏み出せないというレベルではなかった。解禁当初に渇水となった里川などもっとひどい状況だったことはいくらでもあった。

2匹目はニジマス。いつもなら、なんだニジマスか、というところだがこの色にはしばし見ほれた。サイズはレギュラーサイズだし、ひれもぼそぼそで間違いなく管理釣り場のふつうのニジマスなのだが魚体を染めた赤は見事だった。

3匹目はヤマメ、鼻先をフックが貫通していた。皮一枚のフッキングというほどの危うさではなかったが、子供が描く釣りの絵みたいなかかりかたでこういうかかり方は以外と珍しいような気がした。

次の魚がこれもまた「真っ赤に熟した」とでもいいたくなるようなニジマスだった。レッドバンドトラウトというのは北米あたりで釣れる大型のニジマスのことだろうが、日本のニジマスは小型でも立派なレッドバンドだ。レッドバンドの先端になる「真っ赤なほっぺ」をさして”レッドチークトラウト”とでも呼びたくなる。もちろんニジマスの鰓蓋のことを”チーク”とはいわないだろうとは思うが。

水が少ないので魚の姿を探すのはたいへんかと思ったが人なれした魚たちは人の気配などものともせずに群れで定位していた。水位が低いおかげでむしろその姿がよく見えるくらいだった。



下流のポンドにいけば珍しくもない魚の群れだが渓流で群れをみつけるとたとえ管理釣り場でもやはりうれしくなる。前回、前々回の釣行時はこうした群れで連続ヒットが味わえたが、さすがにこの時期だし水は少ないわで無邪気にフライをくわえてくれる魚は少なかったが見えてる魚をドライフライでねらうのはなんといってもフライフィッシングのだいご味だ。


釣れてはいるのだが同じポイントで連続ヒットがのぞめないこともあって、今回は1か所であまり粘ることはせずにどんどん釣り上がっていくことにした。

落ち込みの左側の反転流で何度か魚がフライをくわえようとするがなかなかフッキングしない。3、4回もくりかえしてもうダメだろうなと思ったがフライが石裏に回り込んだところでガバッときた。

釣れたニジマスは33㎝ほどだったがここまではレギュラーサイズばかりだったからようやく手ごたえのあるファイトを楽しむことができた。

20分後、今度は落ち込みの下流にレギュラーサイズが群れていたがドラッグがかかって相手にされない。少しずつポイントを上流側に移しながら流心の向こうのエグレにフライを落とすと一回り大きな魚影が浮かび上がった。

こんなところに、とびっくりしたがさきほどのニジマスを上回るパワーでハコスチ並みのジャンプまで見せてくれた。最後はネットに収まりきらないのをやっと3度目でネットイン、こりゃあ40㎝はあるなとメジャーをあてるとちょうど一寸たらない37㎝だった。
あとで昼食時に赤久縄の店で聞いたら渓流エリアにも少しだがハコスチを入れているとのことだった。放流したハコスチは1匹平均1㎏、約40㎝だそうで、長さはちょっと足りなかったがあのジャンプはひょっとするとハコスチだったのかもしれない。

今回もフライはいつものパターンだがサイズは♯16からスタートして初めのうち食いが悪い気がしたので♯20まで落としてみた。すると食いはよくなったがやはり見づらい、けっきょく♯18が魚からもこちらからもベストサイズと認定されて、あとはずっと同じフライを使っていた。♯20は何度かすっぽ抜けをやらかしたのでチェックしたらフックが伸ばされていた。伸ばされるほどの魚をかけた覚えもなかったから、暴れた魚から外すときにでも伸ばされたのだろう。

ひれも割ときれいな”レッドチーク”が釣れた。今回はいつもと比べるとニジマスのかかる割合が高かったがこうしたきれいな魚なら歓迎だった。

12時半ごろ終点の通ラズに着いた。前回OSSANときたときは瀬尻にイワナが溜まっているのがはっきり見えたのだが今回は魚影は見えなかった。いつも必ずいるってわけでもないんだなと探っていくと少し上流の岩盤際でヒットした。見えないだけでいないってわけではなかった。そのあと3匹のイワナがかかったがそこまでだった。


終点も間近というところで上流に釣り人の姿が見えた。どこから、いつから入ったのかはわからないがその釣り人がここを通ったのなら魚影が見えないのはうなずける。それでも釣れたのは魚影が濃いからだろう。ここは渡渉せずに高巻いていったかもしれないのでなんとも言えないが。

赤久縄の店でそばを食べてから釣り場の駐車場にもどってくると今回も約20台の車が止まっていた。やっぱり今年は盛況のようだった。この後2時間ほどポンドで釣りをしてから帰ることにした。ポンドはルアーよりもフライの人が多くて意外だった。午前中の渓流エリアはドライフライオンリーで釣ったが下流のプールとポンドはやはり沈めたほうが分がよかった。

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受付開始の8時すこし前に店の引き戸を開けるとすでに10人ほどの人が待っていた。ほとんどの人はダム湖かポンドに行くのだろうが中に一人だけウェーダーをはいた若者がいた。おや、渓流の一番乗りはできないかと思ったが、釣り場に着いてみるとその若者の姿はなかった。
いつも通りに渓流エリアの入り口でまずは1匹釣って川のコンディションチェックをする。
瀬尻に定位するイワナは見向きもしてくれなかったが、右岸の大岩際で1匹目になるヤマメがヒットした。活性が高いとはいえなそうだけれどやはりここで1匹目が釣れるとなんとなく1日がうまくいきそうな気になる。
たしかに水は少なめだったが釣りにならないというような水位ではない。茶色のコケも危なくて足が踏み出せないというレベルではなかった。解禁当初に渇水となった里川などもっとひどい状況だったことはいくらでもあった。
2匹目はニジマス。いつもなら、なんだニジマスか、というところだがこの色にはしばし見ほれた。サイズはレギュラーサイズだし、ひれもぼそぼそで間違いなく管理釣り場のふつうのニジマスなのだが魚体を染めた赤は見事だった。
3匹目はヤマメ、鼻先をフックが貫通していた。皮一枚のフッキングというほどの危うさではなかったが、子供が描く釣りの絵みたいなかかりかたでこういうかかり方は以外と珍しいような気がした。
次の魚がこれもまた「真っ赤に熟した」とでもいいたくなるようなニジマスだった。レッドバンドトラウトというのは北米あたりで釣れる大型のニジマスのことだろうが、日本のニジマスは小型でも立派なレッドバンドだ。レッドバンドの先端になる「真っ赤なほっぺ」をさして”レッドチークトラウト”とでも呼びたくなる。もちろんニジマスの鰓蓋のことを”チーク”とはいわないだろうとは思うが。
水が少ないので魚の姿を探すのはたいへんかと思ったが人なれした魚たちは人の気配などものともせずに群れで定位していた。水位が低いおかげでむしろその姿がよく見えるくらいだった。
下流のポンドにいけば珍しくもない魚の群れだが渓流で群れをみつけるとたとえ管理釣り場でもやはりうれしくなる。前回、前々回の釣行時はこうした群れで連続ヒットが味わえたが、さすがにこの時期だし水は少ないわで無邪気にフライをくわえてくれる魚は少なかったが見えてる魚をドライフライでねらうのはなんといってもフライフィッシングのだいご味だ。
釣れてはいるのだが同じポイントで連続ヒットがのぞめないこともあって、今回は1か所であまり粘ることはせずにどんどん釣り上がっていくことにした。
落ち込みの左側の反転流で何度か魚がフライをくわえようとするがなかなかフッキングしない。3、4回もくりかえしてもうダメだろうなと思ったがフライが石裏に回り込んだところでガバッときた。
釣れたニジマスは33㎝ほどだったがここまではレギュラーサイズばかりだったからようやく手ごたえのあるファイトを楽しむことができた。
20分後、今度は落ち込みの下流にレギュラーサイズが群れていたがドラッグがかかって相手にされない。少しずつポイントを上流側に移しながら流心の向こうのエグレにフライを落とすと一回り大きな魚影が浮かび上がった。
こんなところに、とびっくりしたがさきほどのニジマスを上回るパワーでハコスチ並みのジャンプまで見せてくれた。最後はネットに収まりきらないのをやっと3度目でネットイン、こりゃあ40㎝はあるなとメジャーをあてるとちょうど一寸たらない37㎝だった。
あとで昼食時に赤久縄の店で聞いたら渓流エリアにも少しだがハコスチを入れているとのことだった。放流したハコスチは1匹平均1㎏、約40㎝だそうで、長さはちょっと足りなかったがあのジャンプはひょっとするとハコスチだったのかもしれない。
今回もフライはいつものパターンだがサイズは♯16からスタートして初めのうち食いが悪い気がしたので♯20まで落としてみた。すると食いはよくなったがやはり見づらい、けっきょく♯18が魚からもこちらからもベストサイズと認定されて、あとはずっと同じフライを使っていた。♯20は何度かすっぽ抜けをやらかしたのでチェックしたらフックが伸ばされていた。伸ばされるほどの魚をかけた覚えもなかったから、暴れた魚から外すときにでも伸ばされたのだろう。
ひれも割ときれいな”レッドチーク”が釣れた。今回はいつもと比べるとニジマスのかかる割合が高かったがこうしたきれいな魚なら歓迎だった。
12時半ごろ終点の通ラズに着いた。前回OSSANときたときは瀬尻にイワナが溜まっているのがはっきり見えたのだが今回は魚影は見えなかった。いつも必ずいるってわけでもないんだなと探っていくと少し上流の岩盤際でヒットした。見えないだけでいないってわけではなかった。そのあと3匹のイワナがかかったがそこまでだった。
終点も間近というところで上流に釣り人の姿が見えた。どこから、いつから入ったのかはわからないがその釣り人がここを通ったのなら魚影が見えないのはうなずける。それでも釣れたのは魚影が濃いからだろう。ここは渡渉せずに高巻いていったかもしれないのでなんとも言えないが。
赤久縄の店でそばを食べてから釣り場の駐車場にもどってくると今回も約20台の車が止まっていた。やっぱり今年は盛況のようだった。この後2時間ほどポンドで釣りをしてから帰ることにした。ポンドはルアーよりもフライの人が多くて意外だった。午前中の渓流エリアはドライフライオンリーで釣ったが下流のプールとポンドはやはり沈めたほうが分がよかった。

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Posted by wind knot at 21:33│Comments(0)
│フライフィッシング