2025年05月08日
GW明け、最後にいいことも
長かったGWがやっと明けたので釣りに。
GW最終日は雨だったものの、どこの川もさんざんいじめられた後だろうからあまり期待はできない。どうせ期待薄なら、人の多いのには慣れている魚ばかりの上野村へ行くことに。

2週間ぶりのヴィラ裏はもうすっかり新緑が鮮やか。
GW中はたくさんのテントで埋まっただろう広い河原には、川よりに「ここより川側テント禁止」のロープが張られている。とはいえ、コロナ最盛期ほどのことはなかったのだろう。キャンプブームもあっという間のできごとだった。ここでキャンプをしてフライに興味をもった人も少しはいてくれたのだろうか。

GW明けのこの日、釣り人も二人だけで川原はさびしいくらい静かだった。
いつものライズポイントからスタートするがいつもの通り見向きもされない。昼頃から風が強くなる予報だったが、すでに強風のレベルだった。
#22のブユフライを9Xのティペットに結んでいたが、風のためになかなかねらったポイントに入ってくれない。一度だけフッキングしたが、無念のラインブレイク。

場所を少し上流にうつしてフライを♯18に、ティペットも7Xに取りかえた。前日の雨で水はやや多く、うすい濁りもあった。
対岸の流れの効いたポイントならそろそろ極小フライじゃなくても通用してくれるんじゃないかと思った。ときおり大型のメイフライも飛び始めていた。

ティペットを太くしてフライも大きくしたせいでコントロールしやすくなった。♯22では風にあおられてフライの行方を見失うことも多いがそれも少なくなる。

スタートして小1時間、やっとヒットしたヤマメはヒレもきれいでうれしくなる。フライもいいところにかかっていた。

ストマックはユスリカのピューパにシャック、カディスのシャック、黒いウイングケースの虫はなんだろう?

対岸ギリギリに良型がいてときどき浮いてくる。なんとかしたいな、とは思うがちょうど枝が垂れ下がっていたりして強風下のキャスティングはリスキーだ。それでもがんばってみるとスーッと浮いてきて静かにフライをくわえてくれた。
やった、なんとかなった!と思った瞬間にすっぽ抜け~
はぁ~、やっぱりそううまくはいかない、でも食わせることはできたんだからヨシとしておこう。ちなみに同じようなポイントにいたもう1匹もねらってみたが、枝にフライを食われてしまった。

1匹目と同じポイントで2匹目、これもきれいなヤマメ、今年は魚のコンディションがほんとにいい。尺ヤマメにはなかなか出会えないが大きさだけじゃない、8寸がアベレージできれいなヤマメばかりなら尺は出なくても満足度は高い。


けっきょくここでは4匹のヤマメをキャッチ、最後は見事に幅広なヤマメだった。

野栗沢合流のプールに移動、風は強くなるばかりで濡れたフライもしばらく吹き流しにしておけばあっという間に乾いてしまうぐらい。
対岸の流れに的を絞ってキャストを繰り返す。距離があるのでフライを♯16に替えて視認性を確保する。
ライズもしているし、フライにもなんども出てはくれるのだがなかなか乗らない。見切られているのか、風のせいで微妙にドラッグがかかるのか。

対岸の流れには上流から下流側までまんべんなく魚が入っているのだが上流側のかなり強い流れでやっとフッキング。ロングキャストのヒットはラインも伸びていてやりとりも楽しい。

少し下流側でもう1匹追加。ここまででキャッチできたのは6匹。この風の中、これだけ出てくれればOKじゃないの?とひとりで納得。

少しは風もよけられるだろうと支流に移動、思った通りでふきっさらしのヴィラ裏よりだいぶ穏やかだった。

途中、数台の車は止まっていたようだったがお目当ての場所には車もなく、すんなり入れた。

入渓そうそうにヒット、さらにこのサイズがポンポンと飛び出してくる。GW前に放流はしているはずだが成魚放流された魚は釣り切られてしまったのか。

いるならイワナというポイントだが、いないだろうなと思いながらフライを投じる。1発でねらいどおりにフライが入った。スラックの入ったティペットを伸ばしながらフライが反転流に乗って上流に向かっていく。
奥の陰に届くところで水面が盛り上がると同時にフライが吸い込まれる。典型的なイワナのヒット、気持ちいい!

サイズは20㎝ほどだがいい引きをしてくれた。ヒレもしっかりしていて放流魚とは思えない美しさだった。

イワナを釣ったところでやめておけばよかったのだが、欲をかいてさらに進んですっぽ抜け、後ろの枝にフライを取られてロスト。今日はここまでか。
支流についてすぐに気づいたのだが、ヴィラ裏の河原に飲みかけのペットボトルを置いてきてしまった。写真を撮るのに小さないけすをつくってそこに置いたまま移動してしまったのだ。

ヴィラ裏にもどり、ペットボトルを無事回収、釣りをするには中途半端な時間だな、と帰りの運転にそなえて眠気防止にコーヒーを入れることにした。
新緑を眺めながらコーヒーを飲む。そういえばあれほど強かった風もおさまってきていた。
そうなると、あと1匹つってからというスケベ根性がわきあがってきた。
コーヒーを飲み干しスニーカーのまま、フライは1本むすんで交換はしない、ロッドとネットだけもってあとちょっとだけ・・・

時間的にはこれからがイブニングのプライムタイムだが昼にくらべてライズの頻度は少なかった。フライは♯14を結んだが反応はない。
まあな、スケベ根性なんてのはやっぱりいいことはないんだよ、もう潔く帰ろう、あと一振りだけで・・・
対岸の流れのよれに乗ったフライの下に茶色い影が浮いてきた。アレ?と思う間もなくフライが消えていた。

まるでイワナのような食い方だったが、25㎝のヤマメ。
ほんとうに最後の最後という1投のヒット、この日で一番うれしかった。
スケベ根性というのはごくまれにだが、いいこともあるんだよなと満ち足りた気分で帰路に着いた。

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GW最終日は雨だったものの、どこの川もさんざんいじめられた後だろうからあまり期待はできない。どうせ期待薄なら、人の多いのには慣れている魚ばかりの上野村へ行くことに。
2週間ぶりのヴィラ裏はもうすっかり新緑が鮮やか。
GW中はたくさんのテントで埋まっただろう広い河原には、川よりに「ここより川側テント禁止」のロープが張られている。とはいえ、コロナ最盛期ほどのことはなかったのだろう。キャンプブームもあっという間のできごとだった。ここでキャンプをしてフライに興味をもった人も少しはいてくれたのだろうか。
GW明けのこの日、釣り人も二人だけで川原はさびしいくらい静かだった。
いつものライズポイントからスタートするがいつもの通り見向きもされない。昼頃から風が強くなる予報だったが、すでに強風のレベルだった。
#22のブユフライを9Xのティペットに結んでいたが、風のためになかなかねらったポイントに入ってくれない。一度だけフッキングしたが、無念のラインブレイク。
場所を少し上流にうつしてフライを♯18に、ティペットも7Xに取りかえた。前日の雨で水はやや多く、うすい濁りもあった。
対岸の流れの効いたポイントならそろそろ極小フライじゃなくても通用してくれるんじゃないかと思った。ときおり大型のメイフライも飛び始めていた。
ティペットを太くしてフライも大きくしたせいでコントロールしやすくなった。♯22では風にあおられてフライの行方を見失うことも多いがそれも少なくなる。
スタートして小1時間、やっとヒットしたヤマメはヒレもきれいでうれしくなる。フライもいいところにかかっていた。
ストマックはユスリカのピューパにシャック、カディスのシャック、黒いウイングケースの虫はなんだろう?
対岸ギリギリに良型がいてときどき浮いてくる。なんとかしたいな、とは思うがちょうど枝が垂れ下がっていたりして強風下のキャスティングはリスキーだ。それでもがんばってみるとスーッと浮いてきて静かにフライをくわえてくれた。
やった、なんとかなった!と思った瞬間にすっぽ抜け~
はぁ~、やっぱりそううまくはいかない、でも食わせることはできたんだからヨシとしておこう。ちなみに同じようなポイントにいたもう1匹もねらってみたが、枝にフライを食われてしまった。
1匹目と同じポイントで2匹目、これもきれいなヤマメ、今年は魚のコンディションがほんとにいい。尺ヤマメにはなかなか出会えないが大きさだけじゃない、8寸がアベレージできれいなヤマメばかりなら尺は出なくても満足度は高い。
けっきょくここでは4匹のヤマメをキャッチ、最後は見事に幅広なヤマメだった。
野栗沢合流のプールに移動、風は強くなるばかりで濡れたフライもしばらく吹き流しにしておけばあっという間に乾いてしまうぐらい。
対岸の流れに的を絞ってキャストを繰り返す。距離があるのでフライを♯16に替えて視認性を確保する。
ライズもしているし、フライにもなんども出てはくれるのだがなかなか乗らない。見切られているのか、風のせいで微妙にドラッグがかかるのか。
対岸の流れには上流から下流側までまんべんなく魚が入っているのだが上流側のかなり強い流れでやっとフッキング。ロングキャストのヒットはラインも伸びていてやりとりも楽しい。
少し下流側でもう1匹追加。ここまででキャッチできたのは6匹。この風の中、これだけ出てくれればOKじゃないの?とひとりで納得。
少しは風もよけられるだろうと支流に移動、思った通りでふきっさらしのヴィラ裏よりだいぶ穏やかだった。
途中、数台の車は止まっていたようだったがお目当ての場所には車もなく、すんなり入れた。
入渓そうそうにヒット、さらにこのサイズがポンポンと飛び出してくる。GW前に放流はしているはずだが成魚放流された魚は釣り切られてしまったのか。
いるならイワナというポイントだが、いないだろうなと思いながらフライを投じる。1発でねらいどおりにフライが入った。スラックの入ったティペットを伸ばしながらフライが反転流に乗って上流に向かっていく。
奥の陰に届くところで水面が盛り上がると同時にフライが吸い込まれる。典型的なイワナのヒット、気持ちいい!
サイズは20㎝ほどだがいい引きをしてくれた。ヒレもしっかりしていて放流魚とは思えない美しさだった。
イワナを釣ったところでやめておけばよかったのだが、欲をかいてさらに進んですっぽ抜け、後ろの枝にフライを取られてロスト。今日はここまでか。
支流についてすぐに気づいたのだが、ヴィラ裏の河原に飲みかけのペットボトルを置いてきてしまった。写真を撮るのに小さないけすをつくってそこに置いたまま移動してしまったのだ。
ヴィラ裏にもどり、ペットボトルを無事回収、釣りをするには中途半端な時間だな、と帰りの運転にそなえて眠気防止にコーヒーを入れることにした。
新緑を眺めながらコーヒーを飲む。そういえばあれほど強かった風もおさまってきていた。
そうなると、あと1匹つってからというスケベ根性がわきあがってきた。
コーヒーを飲み干しスニーカーのまま、フライは1本むすんで交換はしない、ロッドとネットだけもってあとちょっとだけ・・・
時間的にはこれからがイブニングのプライムタイムだが昼にくらべてライズの頻度は少なかった。フライは♯14を結んだが反応はない。
まあな、スケベ根性なんてのはやっぱりいいことはないんだよ、もう潔く帰ろう、あと一振りだけで・・・
対岸の流れのよれに乗ったフライの下に茶色い影が浮いてきた。アレ?と思う間もなくフライが消えていた。
まるでイワナのような食い方だったが、25㎝のヤマメ。
ほんとうに最後の最後という1投のヒット、この日で一番うれしかった。
スケベ根性というのはごくまれにだが、いいこともあるんだよなと満ち足りた気分で帰路に着いた。

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Posted by wind knot at 22:20│Comments(0)
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