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2025年03月17日

やっと解禁

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3月13~14日、上野村の神流川でやっと解禁。
ほんとうは前の週の3~4日で解禁する予定だったのだが、まさかの雪と雨になってしまい10日遅れての釣行だった。

思えばこのブログも昨年の11月20日以来ほったらかしとなっていた。この間、ハコスチ釣りには2度ばかり出かけたのだがいずれもあまり芳しい釣果ではなくてブログアップする気にもなれないでいた。

釣りにはあまり行けなかったが、フライは巻いた。いつものフライのストック補充や改良パターンなどそれなりに数もつくってBOXはパンパンになった。

そんなわけで満を持しての解禁釣行だったが、解禁日から2週間ちかくもたっての神流川はなかなかどうして甘いものではなかった。


13日の朝、ヴィラ裏のC&Rエリアに着いたのはもう8時半に近く、ライズポイントには5~6人の釣り人が入っていた。ざっと見て回ったところぽつぽつとライズはしているようで水面近くにはユスリカらしい小さな虫が飛んでいた。


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上下の釣り人にはさまれた民家下のポイントが空いていたのでまずはここからかと目をこらすと数匹の魚影が確認できる。底べったりということはなく中層に定位しているようで、しばらく見ているとときおりポツンとライズもしている。


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たまたまカメラを向けた上流側のフライマンのロッドが見事にカーブを描いていた。

ム、こうしてはいられないと私もロッドを振る。


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運よく、釣り始めてまもなくファーストヒット。フライはまずはこれからかと結んだ#20のユスリカフローティングピューパだった。


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意外とあっけなく釣れたのは7寸ほどのここではかわいいヤマメだった。これにて2025年シーズンも無事に解禁。

さて、何をたべているんだ?とストマックを採らせてもらう。


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ストマックポンプのチューブに褐色の塊が吸い込まれる。けっこうしっかり食ってるなと思ったが出てきたのはほとんどシャック、2匹だけメイフライのニンフが入っていた。

うーん、なんだろうね、とりあえず羽ものは入っていないが水面膜にぶら下がるピューパは食ったんだから上を見ていることは間違いないか。


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これで連続ヒットとくれば今年はいいかも、となるのだがそうはいかない。フライなど見向きもされない時間がしばらく続く。

水面近くを飛ぶ虫が増えてきたように感じて、こいつはどうだと#26のユスリカアダルトを流してみると今度はあっさり食ってきた。


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サイズアップして26㎝ほどのいいヤマメだ。フライもいいところにかかっている。


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そしてまたストマック、今度はシャックはひとつもなくてストーンフライが10匹あまりとユスリカピューパなどが少々。またしても羽の生えてるやつは食ってないんだ。ということはストーンフライのフローティングニンフってことか、それなら話は早いんだがと期待するが、そううまくいくはずないさ、とも思う。

案の定でストーンフライのフローティングニンフは気に入ってはもらえなかった。あれこれフライを取り替えながら、水面で釣るのはあきらめてストーンフライのニンフを沈めてみることにした。

ところがそうこうしているうちに下流側の釣り人がいなくなった。よし、ここは来る前から入りたかったポイントだ。年にもよるが魚がたまっていて悠然とライズを繰り返している場所で、いかにも釣れそうに見えるのだが、魚はスレッカラシでフライなど気にしないかあからさまに嫌がってよける。今年はここでライズしているようならなんとかして釣ってやりたい。


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さっそく移動してみると、なんと例年にもましての大きな群れ、ヤマメがごっちゃりたまっていた。残念ながらライズはしていないようだが群れの大きさに、うはー、こいつぁすげえ、と思わずほくそ笑む。

セッティングを変えたばかりなのでとりあえずはそのままストーンフライのニンフを流してみた。数投目でインジケーターが水面下に吸い込まれた。


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いいサイズ、よく太ったヤマメだ。


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場所が変わったのでまたストマック。今度もシャックが主体、ストーンフライのニンフが2匹とメイフライニンフが一つ見える。ユスリカは大き目の個体が目立つようだ。フライはストーンフライにサイズ、カラーともマッチしていた。

写真を撮り終えてタバコを一服していると水面近くを舞っている虫の量が増えているような気がした。それと同時にライズが始まった。いよいよかとあわててドライフライのセッティングに変更する。実はルースニングのセッティングを済ませたロッドも車に積んであったのだが、ここではポイントを離れるとすぐに新客に入られてしまうので面倒でもいちいちセッティングを変えるしかない。激戦区ゆえにしかたのないことなのだ。


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ヒットフライが特にあったわけではなくて1~2匹釣るとすぐに飽きられてフライチェンジを強いられた。ユスリカ、ストーンフライのアダルト、フローティングニンフ、ピューパとローテーションさせて午前中いっぱいでなんとかツ抜けにはとどくことができた。

“ここのライズを釣りたい”という願いはかなったが今回は群れが固まっていて釣りやすかった。もうしばらくすると群れがばらけてプールのあちこちでライズするようになり、そのころにはヤマメたちのスレッカラシ度も半端ではなくなる。そうなってからのライズを取れるようになってこそ本物、という気もする。


昼休憩の後は野栗沢出会いのプールに入ってみた。午前中のような群れは見えないが中央の深場と対岸寄りの流れに一回り大きな魚影がいくつか確認できる。


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このポイントはニンフに分があるだろうと読んで午前中は使わなかったルースニングのセッティングをしたロッドを携えていた。見る限り魚は中層よりやや下に沈んでいるのでここはルースニングで正解だろうと思えた。

そして読みは当たって深場をゆっくりと流れるインジケーターがすっと引き込まれた。


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ロッドに伝わる手ごたえのあるファイトに尺いったか?と思ったが28㎝ほどか、しかし体高があっていかにも強そうなヤマメだった。


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#20のブユラーバがいいところにかかっていた。


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次は対岸の駆け上がりの流れにフライを乗せる。キャストしてすぐにインジケーター先行となるようにメンディング、さらにロッドをフリップして中央部の流れの影響を受けないようにラインにスラックをたっぷり入れる。そのままでは魚がかかったときに合わせにくいのでドリフトの様子を見ながらスラックを回収したりまた入れたりを調整する。ルースニングというと投げたらあとはインジケーターを見ているだけ、と思いがちだが実際はいろいろとやることが多くて忙しい。

ひと区間をほぼ流し切ったところでインジケーターがスッと上流側に引き込まれた。よし、いい当たりだ、さっきのヤマメよりもさらに重いファイトで今度こそ間違いなく尺はこえていそうだ。でかい、バレるなよと腕を伸ばしてネットイン。


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内径28㎝のネットから余裕ではみ出る35㎝だった。急激に成長するとパーマークが追いつけなくてドーナツ状になるというが、このヤマメは朱みをおびた体側にドーナツ状のパーマークが並んで放流魚とはいえしばし見とれてしまった。


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なんと皮1枚のフッキング、よくバレなかった。


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これはさらに朱みがつよく出たかっこいいオスヤマメ。今年はヤマメのコンディションがいいような気もする。


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このヤマメがラストフィッシュ。午後の部は6匹の追加で1日目は合計16匹のキャッチだった。

けっこう頻繁にストマックを調べてみたのがどれも複合した内容物で捕食物を絞り込みにくかった。メインで食ってるのはストーンフライだと思われるのだが、フライはもっと小さいユスリカ系に分があったのはやはりプレッシャーのせいなのだろう。


2日目の朝、前夜つい飲みすぎてしまい目覚めたときはもう6時半を回っていた。しまった寝過ごしたと焦ったが、もうあわててもしょうがない、ゆっくり朝飯を食べてから宿を出た。

2日目は役場前のC&Rをねらうつもりだったのだが行ってみると興和橋も役場前もすでに満員御礼の盛況。しかたなくまたヴィラ裏にむかうとこちらはまだだいぶ余裕があった。


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昨日よかったプールの上流、民家下の護岸ブロックの切れ目が空いていたので入ってみた。大型のヤマメは見えないが中に1匹、完全に上ずってライズを繰り返しているやつがいる。よーし、とこのヤマメをねらうことにした。

食っているのは水面を流れる小さな虫でユスリカだと思うが、アダルトなのか脱皮中のピューパなのかはわからなかった。フライもこれか?と思えるものを次々と繰り出してみるが食わない。

ティペットも9Xに落として上流側に逆U字をつくりフライ先行で流すことを心がける。完璧にフライ先行のドリフトができたときは反応がいいが、あと一歩、食うところまでいかない。

一度だけ食わせることができたが無念のすっぽ抜け、フライは口に入っていたはずだがフッキングしてくれなかった。

かれこれ1時間、1匹のヤマメと対峙していたが最後は根負けしてギブアップ。参りましたと頭をさげるしかなかった。


上流側のライズポイントは今回はライズが少なく釣り人もいたのでルースニングのセットをしたロッドに持ち替えて下流にむかった。昨日の午後35㎝を釣った大きなプールは上流側に釣り人がいたが下流側は空いていたので一声かけてから入ってみた。


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手前の深場にも魚影はあるがかなり深い、やはり対岸の流れをねらうべきだろうとロッドを振り始めた。


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流れの手前側、流速の境い目に入ったインジケーターが引き込まれて2日目の初ヒット。


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ストマックは羽もの以外はなんでもありという感じで好き嫌いせずしっかり食べている。直近で流れているのはユスリカピューパか。1日目はあまり出てこなかったブユラーバがいくつか食われていた。しかしフライが巨大に見えるほど本物は小さい。ユスリカは比較的大型なのでこのあたりは“黒くて細長いやつ”と見えればOKなのだろう。


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今度はシャックのほかは明らかにストーンフライに偏った食い方をしている。フライはユスリカにもブユにもというシルエットだが、カラーはストーンフライにも似より。

人間はどうしてもユスリカだ、ブユだ、カワゲラだと区別したがるが魚たちにはそんなことはどうでもいい、好き嫌いなんていっていたら生きていけないのだから食えるものならなんでも食うのが本来なのだ。それを釣り人が邪魔するから〇〇しか食わないなんていうことになったりする。


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さびの残った黒いヤマメかと思ったらここではなかなか会えないイワナだった。


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大物は出てこなかったが、なんとか5匹をキャッチ、このプールではルースニングを堪能することができた。


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最後に下流の深場、魚が浮いていればドライフライでも釣りになるのだが今はまだ深く沈んでいる。中層に見えるやつは何とかなりそうなのでインジケーター下を長くしてチャレンジしてみる。インジケーター下を5.5fに設定、私の腕ではトラブルにならないギリギリの長さ。

小1時間やってみて2回ヒットしたがいずれも抜けた。2回ともインジケーターがモヤーっと沈み込む感触で根がかりかと思った。インジケーターとフライの間がゆるんでいたのか、
ティペットが長ければ当然ながらあたりは出にくくなるわけだよなと改めて思う。

車まで戻りながらだれもやっていない瀬をドライフライでたたいてみたが時期尚早、ネイティブちびヤマメも含めていちどの反応もなかった。

2日間の解禁釣行、ヤマメたちはまだ深場に群れているようだが下流のプールでは少し散り始めてきたかなという印象だった。瀬にはまだまったく入っていない。すでにかなりすれているのは間違いないが、ストマックからは羽ものが出てこない。もう少し暖かい日が続いて虫が飛ぶようになれば痺れるライズゲームが楽しめるかなと思った。






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この記事へのコメント
新着記事から失礼します。
見事なヤマメが出ましたね。
解禁としては上出来ですね。
私はまだ1匹も釣ってないので羨ましいです。
Posted by 山猿山猿 at 2025年03月17日 17:36
山猿さん、ありがとうございます。
グッドサイズにも会えてまずまずの解禁釣行でした。
来週はネイティブヤマメで2度目の解禁を味わいたいと思っています。
Posted by wind knotwind knot at 2025年03月17日 20:14
 
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