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2025年04月25日

小雨の本谷毛ばり釣り専用区

4月23日(水)、上野村本谷への釣行。数日の間、夏日が続いていたがこの日は小雨まじりで気温は前日から5℃も下がるというあいにくの天気だった。





川の駅に向かう前にいつものようにヴィラ裏で様子見をした。釣り人は下流の野栗沢合流に数人、民家下プールの上流に2名ほどでここのプールは空いていた。

眺めていると流心より奥でぽつぽつとライズもしている。いつも釣り人が貼りついているポイントだがだれもいない。ちょうど今ライズが始まったとも思えないから、一通り攻められたあとなのだろう。

まずはこれからかと#26のブユを結んでスタート。風もないのでキャストはしやすいがドリフトはごまかしがきかない。何度かキャストを繰り返しティペットをうまい具合にコントロールできたところでヒット!
だが、お決まりのすっぽ抜け、いやティペット結束部から切れていた。9Xだからな、魚は大きくはなかったが合わせが大きかったか。

同じ場所ですぐに2匹目が出たがまたもやブレイク、どうなってんだ!?ティペットは今シーズンおろしたばかりの新品なのに。

いかんなあとティペットを8Xに替えてみる。8Xだと#26のアイに通らないのでフライも#24にサイズアップ。これで大丈夫だろうと流したフライだが、なんと3回連続のラインブレイク。こんなのありか!

落ち着け、食わせることはできているんだ。タイミングが合っていないだけだ、と自分に言い聞かせる。

#24のブユフライは1本しかなかったので♯24のユスリカアダルトを8Xティペットに結んだ。





やっとキャッチできた1匹、こんな写真なのは1枚撮っただけで逃げられたから。どうもなにかやっていることがおかしい。こんなんで本谷いって大丈夫だろうか?と不安がよぎる。





もう終わっているかと思っていた枝垂桜はすこし葉も伸び始めていたがまだきれいだった。今年は見られないかと思っていたこの花に間に合ったのは収穫だった。


ヴィラ裏でつい熱くなってしまって川の駅に向かうのが遅れた。受付をすませて本谷の管理棟に着くと先行していた釣り人たちがそれぞれの区間に出ていくところだった。
車は私のを含めて5台、今日は盛況だなとちょっと焦るが、ここは予約制だ。今日はあわてるとろくなことになりそうもない、ゆっくり行くことにする。

昼ごろにはやむ予報の霧のような雨が降っていた。どうしようかとちょっと迷ったが、カッパは着ていくことにした。





予約していた3番エリアに向かう途中、川をのぞきながら歩いていると4番の大きなプールにでかいのが4~5匹浮いているのが見えた。長い瀬のちょうど中ほど、流れが開きはじめるあたりだった。なるほど、今日は瀬尻や瀬脇のゆるいところじゃなくて、やや強めの流れにいるということか。





3番のスタート、2段えん堤の下、すぐ目の前の駆け上がりに着いていることが多いのでスタートから慎重に探っていく。と、すぐにヒット。





ここでは小ぶりなネイティブイワナが出迎えてくれた。ティペットは6Xに替えてあるから合わせ切れの心配はないが、まずは一安心。





続けて左側のシャローを手前からサーチ、左のごく浅いところからイワナが姿を現してフライを迎えたが惜しくも空振り。1匹目よりは大きかった。食い損ねた感じで、空ぶったのはイワナのほうだった?さわってはいないのでまだ出るかも。そもそも何匹かついていることも多いポイントだ。

今度はフライがフッと消えた。さっきのとは出方もちがうからやはり別の魚かもしれない。





さらに一番おくの泡だまりからもうひとつ





だんだんサイズアップ、こいつはイワナとは思えないような幅広の体躯。





左岸側では落ち込みからの流れの筋と、奥のチョロチョロと落ちてくる流れの下でまあまあのが出たが、いずれもすっぽ抜け。ここで上のえん堤下に移動する。





ここは真ん中より右側からの反応がよかった。沈み石まわりのヨレにフライが乗るとアタックしてくる。







川幅の真ん中あたりに立ちこんでの釣りなので魚を置く場所がない。手持ちでの撮影になった。





川底が浅くなったところで釣れたヤマメ、ちょうど横たえて写真を撮るスペースがあった。大きくはないがきれいな魚だった。
ここから先はまた膝上ぐらいまでのウェーディングだが、石がすべって危なっかしい。こけて濡れたら寒そうなので深追いはせずにえん堤上に抜けることにした。まだまだ釣れそうだが安全第一。





「愛の鐘」ならぬ「爆釣の鐘」を景気よく鳴らしてえん堤上に再入渓。





昨年7月に来たときはちょうど増水していて今回より20~30㎝は水が高かった。ここは増水時がいいはず、というねらいが的中して尺ヤマメが連続した。すると今回は厳しいということ?その代わりに昨年はえん堤下は釣りができるような状態じゃなかったからどっちがいいという話でもない。

こうしてみると平水よりも若干減水気味かもしれない。途中で見たようにこの水勢だと瀬尻よりには魚はいそうにない。





だが岸際のシャローが気になった。前日はここの定休日で人は入っていない。ここでまったりしているやつがいてもいい。案の定、フワフワと漂うフライにバシャッときたが惜しくもすっぽ抜けた。
まだいる、出そうな気がする。少しずつ上流にずらしてフライを打っていく。





やっぱりいた、本谷のハイパーにはほど遠いがネイティブのぷっくりヤマメ、ねらいどおりの出会いは悪くない。

次は対岸の流れが岩にぶつかっていくあたりをねらって2匹キャッチ。







9寸ほどだが、やっと本谷らしいヤマメがきた。





いい面構えだ。





ちょっとストマックを失敬。現場ではよくわからなくてストーンフライかなと思っていたが、こうして見るとちょっと違うように見える。3体ばかりの虫がからみ合っているのか、単体のサイズとしてはフライと似た感じだ。
#14でスタートしていたが、えん堤上に出てから反応が悪いような気がして#16に替えていた。目立った虫の飛翔もなかったからだが、それがちょうどよかったのかもしれない。

フライを小さくしたのに合わせてティペットを1ft継ぎ足して16ftのリーダー+ティペットにした。たった30㎝足しただけでもずいぶん流しやすくなった。

当たりも途絶えてやっぱりここは増水時だな、と切り上げて前に進む。






左岸側の流れが本命だろうとウェーディングして釣り上がってきたがめぼしい反応はない。
さっきから気になっていた右岸の岩の先のポイント。岸を伝って上がってくると岩がじゃまでねらえないが、ここからは難なくフライを入れることができる。なんということもない場所だが、みょうに気になる。

おもむろにフライを投じると一発で茶色い魚体が躍り出た。よっしゃー!やっぱりね、でかい!いや、そうでもないか?
さらに寄せようとすると力強く抵抗する。やっぱりでかいんだ、尺はありそうだ!





最後は観念してネットに収まってくれたのは30㎝+の美しいイワナだ。

たぶん、川の中からねらう人は少なくてイワナも油断していたのだろう。岸からだとねらえる立ち位置まで近寄ったときには気配を察して出てこないのだと思う。してやったりの尺イワナだった。




3番エリアの終点まではまだ半分ほどあるのだが、ちょうど入退渓路だった。時刻はすでに1時半をすぎていて腹もへった。ここでいったん上がろうと中〆のロッドを振る。





良型ヤマメで締めくくり、道路に出て管理棟にもどることにした。始めたころは霧のようだった雨は途中でぽつぽつと小雨になりいつの間にか上がっていた。気温は15℃ぐらいだろうか、少し肌寒い。





管理棟にもどって遅いランチ。けっきょく3番の中間地点あたりまでしか進めなかった。スタートがちょっと遅くなったこともあるが、思ったよりもよく釣れて時間がかかった。
大物は尺イワナ1匹だったがカメラをチェックすると全部で15匹のキャッチだった。





ランチの後、4番の大物ヤマメが泳ぐプールが気になって、いざ勝負をしにいくことにした。

だが、流れを目の前にしてみるとなんだか急に気持ちが萎えてきた。やはり、前日からの気温低下のせいもあってか虫がほとんど出ていない。水量はやや少なめで、あの大物ヤマメをごまかせるような状況とは思えなかった。







ハイパーなヤマメたちにはまったくコンタクトできなかったが、レギュラーサイズの魚たちにはなんとか相手になってもらえた。





最後は流れてきたフライが岩に隠れて見えなくなったところで、ピックアップと同時に大きな飛沫。





これもレギュラーサイズだったが、写真でもわかるようにお腹がタプタプしたメタボヤマメがラストフィッシュになった。
本谷ではちょうどダブルツ抜けの20匹、朝のヴィラ裏での3連続ラインブレイクも含めて今回も楽しい釣行だった。








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Posted by wind knot at 20:36Comments(0)フライフィッシング