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2025年04月10日

ライズは低調、ヤマメのストックに偏りが






一昨日(4月8日)今シーズン3日目の上野村、今回もヴィラ裏C&R。
朝、8時前に到着すると釣り人は少ない。




真ん中の赤い車は私のロッキー


見渡したところ止めてある車は4台、釣り人の姿は3人、なんとなく状況が想像できるような。





釣りはもちろんだが、今回はちょっと期待していた桜はまだまだつぼみだった。





ちらほらとほころび始めたつぼみもあるが満開までにはあと数日はかかりそうだった。





昨年はこの時期に来られなかったのでわからないが↑の写真は一昨年の4月11日の釣行時に撮ったもの、見事な満開の枝垂桜だ。

今年の春は暑かったり寒かったりの繰り返しだが、春といえば三寒四温でその繰り返しは当たり前なのだろうが、全般的には少し遅れているのだろう。

この前の日、孫娘と二人で秋ヶ瀬公園に花見にいったのだが、こちらは今がまさに満開だった。







地元の埼玉南部で今が満開なのだから、上野村の枝垂桜がまだつぼみというのも当たり前か。





上野村でもふつうの桜(ソメイヨシノ?)は満開だった。まあなんにしても今年の季節は少しだけ遅れ気味ということなのだろう。





桜はさておいて肝心のヤマメたち、ざっと見て歩いてみたがライズはまったくなし。

前回は解禁直後の釣行だったが、その時でもちらほらと波紋が見えたのに今回は全く静かなものだ。
いくら季節が遅れ気味といったって、解禁からはひと月もたっているのだから釣れるかどうかは別としてライズはしていてほしい。

思ったよりもだいぶ水の量は多いのでヤマメたちが中層よりも底近くに沈んでいるのもいやな感じだ。ライズどころかまるで上を見ていない。





仕方がない、あの手この手でなんとかやる気を出させるしかないだろうとフライをとっかえひっかえして流してみるがまるで相手にしてもらえない。

ならばと沈めてみても2~3度ちょろっとした当たりがあっただけでフッキングには持ち込めなかった。

民家の下のプールはヤマメの群れが見えていていつも熱くなるポイントだが、フラットに見える流れが複雑でここをナチュラルに流すのが難しい。前回はヤマメたちもまだ初心だったので何匹か釣ることができたが、もういい加減なドリフトでは通用しなかった。

しかも流れの筋と筋のあいだに微妙な反転流が形を刻々と変えながら立ちはだかるのでインジケーターという余計なものが付いているルースニングはドライフライ以上に意図したドリフトをしてくれない。





あきらめて上流の瀬を流してみたが、こちらもまったくの音沙汰なしだ。





そろそろ瀬に入っているのがいてもいいころなんだがと首を振り振りロッドを振る。

この上は上流側のライズポイントだが、例年、解禁からライズがあって張り付いている釣り人が必ずいるこのポイントも今年はうまくないようで、前回の釣行時も空いていた。

今回は先客のフライマンがいたがしばらく見ていてもライズはない。すぐに先客も上流に去っていったのだが、どうも流してみる気もしない。一応はとやってみたがやはり魚っけがない。だが、いないわけはないので底にたまっていて動かないのだろう。





ランチタイムの後、川に戻るとブロック際でやっとライズを見つけた。なかなかのサイズがたぶん2匹、流れにそって上下でライズしている。

何を食っているのかはわからないが、見えている虫にライズしているわけではないので極小のユスリカか、あるいは水面直下のなにかか?それにしてはけっこう派手なライズだ。





水面を見つめながらフライを♯26のブユに結びかえてみた。ティペットも9Xに替える。
ブユとユスリカとどこが違うのか?ブユのほうが多少ソラックスをころっとした感じに巻いているのと、ウィングを気持ち大き目にしている。

ライズポイントの上流にフライを落としてさらに上流側に少し引っ張り、できるだけフライ先行でドリフトさせたい。だがねらうレーンの手前にやや強い流れがあるのですぐにティペットがふくらんでしまう。

何度目かのキャストで下流側のヤマメがフライを飲み込んだ、と思ったが無念のすっぽ抜け。

ちゃんと口にはいっていなかったか、フックが小さいのでかからなかったのか、残念だった。

しばし場を休めていると上流でまたライズが始まった。よーし、流し方は悪くはなかったのだ、フッキングしなかったのは運の問題だ。

ねらったレーンを流れるフライ、ふくらみ始めたティペットを修正するためにメンディングを入れる。フライがかすかに上流側に引っ張られるように動いた瞬間、出た。アッ!抜けた~、いや、何の抵抗も感じなかったがティペットが切れていた。9Xだからな~、大合わせしたわけでもないんだけど、ハ~、完敗だった。





民家下のライズはあきらめて野栗沢合流のプールに移動した。対岸に釣り人がいたので下流側の流れ出しに立って様子を見ていると対岸に近いメインチャネルの向こうでライズした。

距離はちょっとあるが流速の際をねらってピンポイントで攻めればなんとかなるか、流れの効いているポイントだからヤマメの警戒心はさっきの民家下ほどではないはずだ。

フライは♯18の定番メイフライに、ティペットも8Xに結びなおした。

ヨシっと気合のキャストに一発で食ってきた。やったぜ!と思う間もなく下流側に反転したヤマメは下の落ち込みに消えた。





肩から落ち込みにかけて流木やらゴミやらが固まっていてこれに引っかかったらアウトだがヤマメは奇跡的にすんなり下の瀬に落ちていった。





冷や汗ものだったが、なんとかネットに収まってくれたファーストフィッシュ、よかった。





これといって偏ったものは食ってはいない、妙に白っぽいストーンフライのニンフと逆に黒いアダルトが目立つ。





ストーンフライアダルトの右に写っているのはちょっと分かりにくいがブユのアダルトのように見える。やっぱりブユも食われていたのだ。ストーンフライが#16~18ぐらいだとするとブユは♯24~26程度か。

さっきの2回連続バラシはブユフライに対するアタックだった。2度出たのは偶然ではなく、フライ選択も間違ってはいなかったのだ。あのヤマメがブユを食っていたかどうかはわからないが、なんとなく溜飲が下がる思いだった。





そこからはこれまでの苦戦が嘘のようにヒットが続いた。













大物こそ出なかったがやる気のあるヤマメは全部このプールに集まっているんじゃないか、といいたくなるくらいで1時間半ほどでツ抜けも達成。一時はボウズも覚悟していただけに思わぬ釣果にすっかり気持ちがよくなった。





さすがに当たりも一段落したところで瀬をたたきながら車に戻る。





こんなチビが何匹か出てくれた。





最後は民家下プールの下流、ラストチャンスに巡り合えるだろうか?





ひょっとすると稚魚から育ったのかもしれないヒレも比較的きれいなヤマメがラストフィッシュだった。





朝はまだつぼみだった枝垂桜が開き始めていた。





全体としてはまだまだ。見ごろは来週あたりだろうか。



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Posted by wind knot at 22:39Comments(0)フライフィッシング