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2025年04月20日

前日の不調をちょっとだけ挽回

前日の不調をちょっとだけ挽回




前日(4月14日)はボウズだけは免れたものの、いささか小ぶりすぎたイワナとの出会い。今日はもう少しなんとかしたいと気合を入れる。

上野村の宿泊施設「木森れ陽」で度々お会いするHさん(Hさんというお名前は今回はじめて伺った)から今日はいい思いをしたと聞き、私もおこぼれをいただきたいとその支流に入ることにした。


前日の不調をちょっとだけ挽回
木森れ陽に咲いていた桜は花が少ないが、これはまたこれで儚げに美しかった。


宿をあとにしてお目当ての渓へと向かう。凄腕のHさんが釣った昨日の今日では、そうやすやすと2匹目のドジョウならぬイワナに出会えるほど甘くはないと思うが、活性さえ上がっていればチャンスはあるだろう。


前日の不調をちょっとだけ挽回


この渓は初めてなのでいったん車を上まで進めて入退渓ポイントをリサーチしてみた。道路から川までかなりの高低差があるが、入れそうなところが数か所あった。

渓相はいかにもイワナ好みの流れでポイントは無数にある。それだけに入渓者も多いだろう。幸いに釣り人らしき車は見かけなかった。


前日の不調をちょっとだけ挽回


スタートしてすぐに現れた泡だまり、いかにもいそうだがだれもがねらうに違いないポイント。

大きな泡だまりなのでどこにいるのか手前から少しずつポイントをずらして探っていく。
本命は反転流がぐるっと回った岩のすき間と読んだが、そこは通過して岩の角でピチャッときた。小さいな、警戒もしているのだろう残念ながらファーストコンタクトはフッキングできなかった。

しかし入渓早々のコンタクトにほっとした。なにしろ前日は2時間近くも反応のかけらもなかったのだ。


前日の不調をちょっとだけ挽回


さっきの大きな泡だまりとは対照的な小さな反転流、やや荒れ気味な水面に浮かんだフライに茶色っぽい魚影がアタックしてきたが直前で見切られたようだ。
斑点まで見えた気がしたのだが、ためらいもなくパクリとはいかなかった。


前日の不調をちょっとだけ挽回


今度は瀬脇のたるみ、そのまま流れるでもなく左の反転流に巻き込まれるでもなくフワフワと浮いていたフライがシュッと吸い込まれた。手元にはグンというたしかな手ごたえがあったが、そのまますっぽ抜け。
ア~、なんであれが抜けるんだヨ~という感じだったが、吸い込みが弱かったのか。
ここまであと一歩という惜しい出会いが続いたが、反応があるのはやっぱり楽しい。


前日の不調をちょっとだけ挽回


ここも時計回りの反転流に合流していく前のどっちつかずな流れ。ゆるい砂礫の駆け上がりに右を向いて定位していたらしいイワナが、まるで魔法のように姿を現しゆっくりとフライをくわえた。


前日の不調をちょっとだけ挽回


今度はしっかりくわえてくれた。18㎝ほどだが野性味のあるきれいなイワナ。

「まるで魔法のように姿を現す」なんてそんなことがあるかーい!?とも思うが、川底の砂礫がちょうどCGで魚のかたちに変わっていくような瞬間がたしかにある。その瞬間、釣り人は思わず“ムゥ?オワァ!”とうなり、やがてしびれるような快感につつまれるのだ。


最初のヒットから1時間ちょっとたち、10時ごろからは雨が降ったりやんだり、一時は本降りになってカッパを着たり脱いだりせわしなかった。

雨で活性があがることはなかったようで、一度だけ反応があったがノーヒットの時間が続いた。それでも初めての渓なので次々と現れるポイントにワクワクしながら釣り上がってきた。


前日の不調をちょっとだけ挽回


ここも落ち込み脇の反転流、ごく浅い流れだが岩盤際に倒木が沈んでいてイワナの隠れ場所としては絶好のポイントだ。
果たして岩盤にそって流れていくフライがフッと消えた。だが、今度は手ごたえを感じる間もなくフライが宙を舞った。

いつものすっぽ抜けだが、しばらくイワナからの反応が途切れていたのでちょっとドキッとさせてもらった。サイズはわからないがこういうところにはけっこういいのがいることがある。


前日の不調をちょっとだけ挽回


同じ場所の左岸側、メインチャネルの開きで出た。


前日の不調をちょっとだけ挽回

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22㎝ほどで今回のベストフィッシュ、明るい場所にいた割には体色が濃い。いつもは落ち込みの岩陰にいて陽気もよくなってきたので瀬に出てきたのだろう。開きでヒットするとは思っていなかった。

時刻は11時半になろうというところ、同じ場所で2回のアタック、しかもヒットしたのは瀬の開きとなるとこれからがいよいよいい時合いなのかもしれない。雨雲も抜けたようで天気も落ち着いてきた。


前日の不調をちょっとだけ挽回


どんどん行きたいところだがちょうど腹もへったのでランチタイム。コーヒーを飲みながらあんパンをかじっていると対岸の岩陰に魚影を見つけた。しかも尺近くありそうだ。

岩陰の流れはごくゆるいが反転流が2層になっていてイワナは上流をむいたり下流をむいたりしてエサの流れてくるのを待っているようなそぶりを続けている。

こうしちゃいられないとロッドを取りに立ち上がり、もどってみるとヤツはもう姿を消していた。あちゃ~、まずったな~とがっくりしたが、尺近くなるまで生きてきたイワナというのはやはり並大抵の用心深さではないということだろう。

不用意に立ち上がったのは後悔でしかないが、岩陰にフライをナチュラルに送りこむのはかなり難易度が高そうだし、うまく流せたとしてもたぶんフライを見たとたんに隠れてしまうだろう。ヤツはそういうイワナだ、と思うことにした。

その後はぽつぽつと


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瀬尻でヒット。


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落ち込みからのY字でヒット


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ここは2回でたけれどすっぽ抜け。


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陰の奥からお出ましに。


前日の不調をちょっとだけ挽回

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ねらったポイントから一発で。


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最後は瀬の開きからまあまあの1匹。

退渓ポイントを過ぎてまだもう少しいけると150mばかり進んでみたが、けっきょく↑のイワナがラストフィッシュだった。

大物には出会えなかったが、1日目の大苦戦にくらべればちょっとだけどころかかなりの挽回にはなった。

思ったよりも退渓場所までの距離があって、後半はだいぶはしょることになった。なによりイワナの渓を2日つづけて歩くのはやっぱり疲れる。遡行の中間点あたりに楽に入退渓できる場所を探したほうがいいなと思った。




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