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2022年10月21日

ハコスチの季節

ハコスチの季節



 今年は上野村の冬季釣り場が10月8日にオープンした。例年だと10月の中旬オープンだったと思うので今年は少し早い。私はオープン当初の混雑を嫌ってこれまでは11月に入ってから出かけるようにしていたのだが、漁協のお知らせでは魚がいい感じに散らばっているとあってそれなら釣り人も散らばってくれているのでは?と期待してきのう出撃してきた。


ハコスチの季節


 どうせ混むのはわかってるからガツガツしてもと川の駅に着いたのはもう8時45分、釣り人たちはすでに受付を終えて川に下りていた。2か月ぶりの神流川は水も澄んで魚の姿もよく見える。釣り人は1か所にひしめき合っているということもなく”いい感じ”に散らばっている。


ハコスチの季節


 受付では今日も混んでるから上のほうが空いてて釣りやすいかも、といわれたがふれあい館下のプールはまだ入るスペースがあった。しばらく様子を見ながらロッドを振っているとひとつ下流側が空いたので移動してみると大きな沈み岩のむこうにハコスチが固まっていた。よく見ると岩の前や手前にもいくつかの魚影が見えている。

 よしよし、釣ってくださいと言われたようなもんだなとほくそ笑んではみたものの、ここのハコスチたち、だれもがねらう激戦区でオープンから10日あまりが過ぎただけですでにすれ方は半端ではない。

 魚は中層よりちょっと下あたりに定位していてもちろんドライフライに反応するような状況ではない。他の人たちがどんなフライを使っているのかはわからないが、たぶんエッグ、マラブー、トラウトガムといった管釣り系のフライが多く使われていてサイズ的には大きめなはず、と読んだ。そこで選んだのは♯16~#18で白っぽい色のエボレスフライ。すれたニジマスは大きいフライや派手なカラーを嫌う、かといって小さくて暗い色では目立たない。そこで考えた小さめで明るい色のフライで違和感なくハコスチにフライを吸い込ませようという作戦だ。このパターンでこれまでにも何本ものハコスチをキャッチしている。


ハコスチの季節
 

 自信のフライで答えはすぐに出た、インジケーターがククッ、ククッと震えてヒット、だがこれはすぐにばれた。そしてもう一度今度はスッとインジケーターが沈んでロッドもしっかり曲がったがすっぽ抜け。おかしいな、違和感なく吸い込むはずなんだけど食いが浅い、やっぱり警戒してるんだろうなと、今さら当たり前のことを思い知らされる。


ハコスチの季節


 棚を小刻みに調整して警戒させないようドラグフリーでフライを流すことに集中する。あれこれと筋を流していると岩のむこうよりもドラグのかかりにくい手前の流れでアタリが出た。


ハコスチの季節


 てこずらせてくれたが元気よくジャンプもしてくれた今シーズンの1匹目、やっと釣れたというところだがとりあえず顔を見られてほっとした。


ハコスチの季節


ハコスチの季節


 そのあとはコンスタントに、といきたかったがそんなあまいもんではなくてフライのカラーを変えながらなんとかねばって釣った。3匹目はトラウトガムもどきのワームフライでカラーはオレンジ、小さめで白っぽい色のフライはどうした?といわれそうだが、このフライを対岸のたるみに投げると着水と同時にハコスチが飛びついてきた。びっくりして飛びついちまった、という感じで何度も通用するような技ではないが、まあ釣れてよかったということにしておこう。


ハコスチの季節


 ランチタイムのあとは上流の具合を見にいくことにした。歩きながら入れそうなポイントを探すがここは、という場所には先客がいる。橋をすぎたところで瀬の下流側が空いていた。


ハコスチの季節


ハコスチの季節


 開きから瀬尻にかけてなだらかに深くなっていてハコスチが群れている。上流側にフライマンがいて落ち込み脇をねらっているが下流はすでに攻めたあとなのだろう。午前中と同じ明るい色のエボレスを群れの少し上から流すとあっけなく食ってきた。


ハコスチの季節


 40㎝前後がアベレージサイズでヒレピンのコンディションとはいわないがよく引いてよく飛んでくれる。このハコスチは4~5回も大ジャンプをして見せてくれた。


ハコスチの季節


ハコスチの季節


ハコスチの季節


 このポイントで立て続けに4匹をキャッチ、最後の魚はちょっと色づいていてオスかもしれなかった。ここではフライを変えることなく4匹とも同じフライで釣れた。ふれあい館下ではあんなに苦労したのが嘘のような連発だったがそれだけあそこは難しいということなのだろう。

 4匹釣ってさすがに反応がなくなったのでこんどはずっと下ってメロディーライン下に入ってみた。ぶっつけのプールはほとんど流れがない静かな淵に変わってしまっていて、魚はいるのだがフライにはまったく反応してくれなかった。



ハコスチの季節


 帰りの時間も近くなって車にもどる途中、ここが最後とロッドを振るとインジケータのところでティペットが派手にクラッシュしているのに気がついた。いつの間にやっちまったかと思ったが、ほどき始めたらもう釣る時間もない。このままいっちゃえとすぐ目の前の魚影をねらうとスーッと近づいていったフライをパクリとくわえてくれた。


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 クラッシュしたまま、まさかのサイトフィッシングでラストのハコスチ。釣れるときはこんなもの、の典型のようなヒットだった。


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