2022年12月28日
秩父FFで痛い目にあう

更新がすっかり遅れてしまったが、先週の火曜日に秩父FFに行ってきた。当日は今季一番の冷え込みとなって途中の道路が凍結していないかと冷や冷やしながら運転したが、さいわいに凍結か所もなく無事にオープン前に到着。
事前に予約者数をチェックしたところ私を含めて3名の予約があって、到着は私が3番目だった。受付でも今朝は今季一番の冷え込みで厳しいかもといわれた。まあ、毎日のように”今季一番”が更新されていく季節だから仕方がないがやっぱり寒い。しっかり着込んでから急坂を上って下流の釣り場にむかった。
先に来ていた二人のうちお一人は事務所下の瀬に、もう一人は少し上のぶっつけ淵に入っていたので私は通称トンネル脇の瀬からさらに一段下のポイントからスタートした。
この川はダムからの放水で水温は10℃以上とこの季節の川としては非常に高い。ゆえに真冬でもドライフライの釣りが楽しめるという貴重な釣り場だが、入場時の気温が-2℃となるといくら水温が高くてもいきなりドライフライとはいかないだろう。例のアフターシャフトニンフを結んだルースニングで釣り始めた。
すぐに35~6㎝ほどのニジマスがかかったがフックを外そうとしているうちに脱走されてしまった。落ち込みからの流れがひらいていくところでおそらく川底はゆるい駆け上がり、インジケータが下流に引っ張られてフライがたぶん不規則な動きをしたのを食われたのだと思う。写真は撮れなかったが幸先のいいスタートだった。
同じポイントで20㎝ぐらいのニジマスを追加した。
東側に開けた川は太陽光がよく届いて急坂の上り下りをしたばかりの体は火照って暑いくらいだった。ひとつ上のポイントに移動しながら、足場が落ち着いたところで着こんでいたダウンジャケットを脱ごうと考えていていたら後ろ足が石に引っかかり、もろにつんのめるように転んでしまった。
右のすねと左ひざを強打、特に左ひざの痛みが強くてしばらくはうずくまったまま動けなかった。ようやく体をおこして河原に尻を落として痛みが治まるのを待ちながら着込みすぎたダウンジャケットを脱いだ。苔で滑りやすい水から上がって油断したか、厚着のせいで熱がこもって少しボーっとしていたのもかもしれない。
今年は8月の南会津釣行で派手に転んだときに痛めた肩がまだ治らずにいる。あの時は大事には至らずだったが治るまでに時間がかかる。今回もどうやらこのまま釣りは続けられそうだったが、やっぱり完治には時間がかかるかもしれない。
ちょっとした瞬間にバランスを崩す、バランスを崩したところで踏ん張れない。いちど痛めるとなかなかなおらない。まさしくこれが年をとるということなんだろうな、それはよくわかっているつもりで気をつけて歩いてはいるのだけれどそれでもコケる。まったくやれやれだぜとやっと立ち上がった。
ひざは痛いし、転んだショックでメンタルはダダ下がり、ツキのヤツもとっくに愛想をつかしてどっかに行ってしまったようでここからは釣れても小型ばかり。
足を引きずりながらもぶっつけ淵まで上がってくると、朝いた釣り人はいなかったが魚も見えない。広いプールのどこに着いているのか見当もつかずキャストをくり返すが反応はなかった。対岸の岩盤際でごく控えめなライズがときどき見えるのだがライズフォームからするとせいぜいがユスリカのシャックでも食っているように思えた。ダメもとでフライを♯18のカワゲラアダルトに替えてキャストしてみたがフライは水面を漂うだけだった。
流れのないところはだめかと淵の上の瀬に目を移すと流心の開きでライズがあった。ムっ、こいつはいただきかもとフライを投じると3回目ぐらいのキャストにニジマスが飛び出してきた。
サイズはやはり20㎝ほどだったが久しぶりの水面でのヒットに下がりっぱなしだったメンタルも上向いてくる。もう1匹ニジマスを追加したところでフライを対岸のボサに取られてロスト。♯20のコカゲロウに替えてさらに何匹かをキャッチすることができた。
ひととおりやる気のあるやつは釣れたのか反応が遠のいてきたので、また坂を上り下りして事務所下の瀬に移動した。二人の釣り人は一番下と一番上にいたので真ん中に入らせてもらう。
とりあえず浮いている魚は見えないし、もちろんライズもないので支度をルースニングに組み替える。アフターシャフトニンフを流してみたがどうもまったく興味を示すような挙動が感じられなかった。マラブーのいちばん柔らかいフラッフをツイストしたアフターシャフトもどきをカラーを変えながら試したところオレンジの反応がいいようで、ここの魚たちはナチュラル系よりも管釣り系のフライが好みなのかもしれなった。
とはいえ反応を示すのはカラーを変えた最初の数投までですぐにすれてフライを避けるようになる。フライをエボレスに替えてみたりしながら数匹のレギュラーサイズ(20~25㎝)を釣ったがたくさん見えている良型はかかってくれない。
いつの間にか二人いた釣り人は上がってしまったようで、下流部とちがって陽の当たらない事務所下の釣り場は凍り付くように寒かった。ひざも痛いしもう上がりたかったが良型をなんとかして1匹でいいから釣りあげたかった。
フライを替え、立ち位置を変えもう何度も流した対岸寄りの大石まわりをしつこく攻める。一瞬インジケーターが止まるような動きをしたと同時に水中で魚影が反転した。超大物ではないがまずまずのサイズだ、バラしたくない、慎重にロッドをためて魚のダッシュをいなす。どうやらフライはしっかりフッキングしているようだったが油断はできない。
ランディング態勢にはいろうと土手から川に下りる、ひざに激痛が走ってオウっと声にならない悲鳴を飲み込んだ。
内径30㎝のネットで一度二度とランディングミスをする。頼むバレないでくれ、と祈りながら魚をもう一度よせてようやくネットイン。ねばった甲斐があって最後の最後にやっと満足のできる魚に出会うことができた。ヒットフライはベージュのエボレスでアフターシャフトニンフじゃなかったのが残念だったが、こればかりは思い通りになるものではない。
年内にできればあともう1回、とも思っていたが、大いに痛い目にあったひざのほうは1週間たってやっと痛みが引いてきたものの無理のできる状態ではない。また欲をかいても碌なことにはならないだろうし、けっきょくこの秩父FFが今年のしめくくりの釣行でラストフィッシュとなった。
今年も1年、拙いブログにお付き合いいただいた皆様には心より御礼申し上げます。読者の皆様には私と同世代の方々も多いことと思います。年末年始の暴飲暴食はひかえ、また釣行時は安全に十分お気をつけいただいて、よいお年をお迎えになれますようお祈り申し上げます。

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Posted by wind knot at 15:56│Comments(2)
│フライフィッシング
この記事へのコメント
こんばんは。
足の具合はいかがですか?私も来年は還暦(^_^;)お互い無理は禁物ですね。今年も大変お世話になりましたm(_ _)m。来年もまったりと釣り&キャンプに誘って下さい‼️1人じゃ危ないですからねぇ(^^)/
足の具合はいかがですか?私も来年は還暦(^_^;)お互い無理は禁物ですね。今年も大変お世話になりましたm(_ _)m。来年もまったりと釣り&キャンプに誘って下さい‼️1人じゃ危ないですからねぇ(^^)/
Posted by farwater at 2022年12月28日 21:51
farwaterさん、こんばんは。
ご心配いただいてありがとうございます。
そうですか、アラ還じゃなくていよいよ本還ですかぁ、まあ還暦くらいはまだまだ大丈夫ですよ。と思ってましたがアラコキとなるとね、ちょっと違ってきます。
来年もぜひ釣りキャンいきましょう!よろしくお願いします。
ご心配いただいてありがとうございます。
そうですか、アラ還じゃなくていよいよ本還ですかぁ、まあ還暦くらいはまだまだ大丈夫ですよ。と思ってましたがアラコキとなるとね、ちょっと違ってきます。
来年もぜひ釣りキャンいきましょう!よろしくお願いします。
Posted by wind knot
at 2022年12月28日 22:59
