2022年12月10日
チェック釣行はホボ撃沈

前回の上野村釣行ではまずまずの成果があったアフターシャフトニンフが継続して受け入れられるのか再チェックにいってきた。12月8日の木曜日、12月からは川の駅の営業時間が9時からになることをすっかり忘れて8時5分に到着。すでに数台の釣り人らしき車は止まっていたが、この寒い中、1時間近くもオープンを待つのはちょっとしんどかった。
9時のオープン時点で並んでいたのは私を含めて7名だったか、減ってきたといえばいえるし、まだまだけっこうな人気ともいえるか?最終的には30人ぐらいは入っていたんじゃないかと思う。
オープンを待つ時間はたっぷりあったから支度は万端にととのっていて、車を下ろしてすぐに上流に向かった。前回の終盤、攻めきれなかった橋の下流をねらってみたかった。ねらいのポイントには前を歩いていたルアーマンが入ってしまったので、そのすぐ下のランを流してみるがまとまった魚影もなく釣れそうな気がしない。しばらくすると先行していたルアーマンが先へ行ってしまったのですぐに目当ての流れに入りなおした。
前回よりも並んでいる魚は少ないような気がする、広い瀬にまんべんなく魚が散っているようだ。棚が深すぎたか白っぽいアフターシャフトを巻き込んだニンフだが流れていく様子はほとんど見えない。どうもハコスチたちの泳層の下を流れているようなのでインジケーターを20㎝ほど下にずらす。ストライクディテクター製のインジケーターストッパーを指の腹と爪をつかってゆっくりとティペットからはがすように滑らせる。位置が決まったら指でしっかりと揉みこむように再固定する。
棚を変えてすぐ、インジケーターが止まるような動きを見せた。すかさずロッドを立てて合わせる。ティペットの先でハコスチがいやいやをするように大きく頭を振った。しばらくはラインを出したり引いたりで様子を見る。手元のラインがあらかた引き出されたところで残りのラインをリールに巻き取ってあらためてリールファイトに移行する。たぶん45㎝ぐらいのレギュラーサイズだ。ティペットは6Xだから一気に岩の向こうに走られなければ切られはしないだろうとリールが鳴るのを楽しんだ。
ランディングしたハコスチからはフックが外れてネットにかかっていた。VARIVAS 2120WB #20 に巻いたフライだったがよく見るとフックが少し開いていた。テンションがかかっていなければすっと抜けてしまうファインワイヤのバーブレスフック、ファイト中に抜けなくてよかった。
魚をリリースしてフライを取り替えようかと思ったがフックの開きを直してそのまま釣ってみることにした。キャストを再開して5分もしないうちにインジケーターよりも70~80㎝は奥にいた魚がスーッと寄ってきてフライをひったくるように反転した。フライなんぞ洟もひっかけてやるもんかという魚ばかり見ているのでこの動きには驚かされたが、インジケーターも魚の動きに追随して走っていく。まさかの連続ヒットだ。1匹目ほどの力強さはないようだが油断はできない。寄ってきたらさっさと頭を上げてしまおう、とロッドを立てたところでバレた。
あちゃー、なんだよ、やっぱりフックが開いちまったかとフライを手に取ったがフックは開いてはいなかった。あのひったくるような動きでしっかりフッキングしたと思っていたのだが、鼻先で弾き飛ばしたのが皮1枚引っかかっていただけなのかもしれない。惜しかったが1分近くはファイトさせてもらったので気持ちとしては連続ヒット、今日はいける日!のはずだった。
スタートから30分ほどでの連続ヒット、しかしそこから一気に突き放してくれるのがこの釣り場ということだった。釣り人の数はやはりだいぶ少なくなっていてここはというポイントも時間をずらせばだいたい入ることができたのだが、どこへ行ってもどの魚もどのフライもくわえてくれることはなかった。かすかなあたりは何度かはあったのだがいずれも”かすか”で終わってしまう。
2時をまわってもう上がろうかと車にもどる途中、かなりしっかりしたあたりがあった。最後の望みとキャストをくり返すと、今度こそインジケーターが引き込まれていった。よし!エッ?ウッソだろ!?
フライをくわえてくれたのはこの子だった。1枚だけ写真を撮らせてもらってフォーセップでフライを外してごめんよと流れにもどした。
今回はアフターシャフトフライの効き目とルースニングのシステム、インジケーターと粘土オモリの固定方法、使い勝手をもう一度確認したいというチェック釣行の意味合いが強かった。
アフターシャフトニンフの効き目はどうなんだろう?開始から30分限定のチャンスタイムだけでいえば効いていたのだが、その後は見事に撃沈だった。フライがどうのというよりもティペットをいやがっているのかと、7X、8Xもためしてみたがダメだった。それでもチャンスタイムはあったのだから、サイズ、沈下速度、棚・・・なにかあとひと声のズレが修正できれば勝機はあるような気がするのだった。
あさイチのチャンスタイムに連続ヒットしたフライ、残念ながらあっという間に効き目は薄らいでしまった。
ソフトハックルの上からアフターシャフトフェザーを巻き重ねてアピール性を高めたタイプ、”かすかな”あたりがあっただけだった。
今回ちょっとだけ気になったのが粘土オモリの見た目の大きさ、ストライクディテクターをオモリのストッパーとして装着しているため素のままのタングステン粘土をつけるよりも一回り大きくなる。ひょっとしたらこれをいやがられている可能性もあるかと思ったのだ。
朝霞ガーデンでは始めのうちストッパーをかませた粘土オモリで釣りをしていたのだが食い渋る感じがした。魚の泳層が思ったより上ずっているようだったのでオモリをはずしてフライの自重だけで沈下させるようにしたところ、一気にヒット率が向上した。これは魚の泳層に合わせたことがヒットにつながったのだと思うが、もしかするとオモリをはずしたという見た目の変化が作用していた可能性もないとはいえない。
もちろん朝霞ガーデンのニジマスと上野村のハコスチでは環境もなにもすべてが違うのだが、共通点だっていくらでもある。釣り場では思いつかなかったがこうして振り返ってみると、あれも試してみればよかったな、ということがたくさんでてくるのだ。朝霞のニジマスよりも数十倍は手ごわいハコスチのことだから粘土オモリをアラートとして感知していることだって十分に考えられる。釣れなかった釣りというのは反省から改善へと、あれこれ考えることが多くてこれがまた楽しい。
ストライクディテクターを使ったインジケーターと粘土オモリのストッパーについては特に問題もなく使い勝手はよかった。朝霞ガーデンでは釣っているうちにストッパーが痛んでくるのが気になったが、今回は劣化も少なく付け替えの必要はなかった。それだけ釣れなかったという証みたいなもので何とも腑に落ちない気持ちになるのが悔しい。粘土オモリの見た目の大きさのことも含めて、もう一度リベンジしてみたいところだが次回のチャレンジはもう年明けになってしまいそうだ。

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Posted by wind knot at 19:25│Comments(2)
│フライフィッシング
この記事へのコメント
いつも拝見させていただいてます。
アフターシャフトニンフ真似たモドキフライを12日に上野村で試してきました。
他のフライとローテーションしてメインで使用しましたが、終日よく釣れました
水に濡れるとシンセティックでは出せない艶かしさが良いですネ。川治とか他の釣り場でも使ってみます。
今後もブログ楽しみにしております。
お身体ご自愛ください。
アフターシャフトニンフ真似たモドキフライを12日に上野村で試してきました。
他のフライとローテーションしてメインで使用しましたが、終日よく釣れました
水に濡れるとシンセティックでは出せない艶かしさが良いですネ。川治とか他の釣り場でも使ってみます。
今後もブログ楽しみにしております。
お身体ご自愛ください。
Posted by 柴好き 老眼フライマン at 2022年12月26日 12:13
柴好き 老眼フライマンさん、ありがとうございます。
ブログアップしていませんが、先週は秩父FFでちょっと試してきました。
結果は釣れないことはないけれどどちらかというと他の管釣りタイプフライのほうが分がよかった感じでした。
モドキということだと私もマラブーの柔らかいとこだけツイストして似た感じのフライを巻いています。
他の釣り場での反応などまた教えてくださるとうれしいです。
ブログアップしていませんが、先週は秩父FFでちょっと試してきました。
結果は釣れないことはないけれどどちらかというと他の管釣りタイプフライのほうが分がよかった感じでした。
モドキということだと私もマラブーの柔らかいとこだけツイストして似た感じのフライを巻いています。
他の釣り場での反応などまた教えてくださるとうれしいです。
Posted by wind knot
at 2022年12月26日 20:38
