2018年06月06日
ヤマメの借りをイワナで返す
先週のヤマメ釣りはまったく振るわず、しかも突如として降り始めた大雨から逃げるように帰ってきた。そして季節はいよいよ梅雨入りも間近となる。梅雨入り前に行けるときは行っとかなけりゃ、と昨日はイワナを釣りに行ってきた。
梅雨入り直前の森は強い日差しをさえぎり、静かだが生命感にあふれていた。さいわい先行者の気配もなく、林道をゆっくりと歩いて川に降りていく。
頭上に輝く木々の緑を映した水もまた深い緑色に染まっていた。
時間は7時半、イワナたちの活性が高まるまでもう少しかかるだろうとまずはモーニングコーヒーを楽しむことにした。気温14℃、水温は12℃ほどで少し肌寒さを感じて、長袖のシャツをザックから出して羽織ることにした。
8時をまわって釣りを始めた。すぐにでも反応があるかと思っていたが、思いのほかに渋い。反転流、瀬脇のたるみ、瀬尻に肩といかにもイワナの付きそうな流れにフライを浮かべるが反応は得られなかった。
入渓点には釣人が残したと思われる真新しい目じるしがあったのでけっこう人は入っているのだろう、足跡こそ見えなかったがプレッシャーはそれなりに高そうだった。
小一時間もたったところで流芯脇に飛まつがあがり、やっと出たと思ったが
派手なしぶきがあがったのと、なかなかの引きを見せたのはスレがかりのせいだった。まあ、お楽しみの時間はまだまだこれからだということにしておこう。
瀬の脇ですぐに2匹目がかかった。イワナは瀬に出てきている。活性は高そうだった。
少しだけサイズアップ
9時を過ぎて徐々に反応がよくなってきた。サイズは7寸前後で物足りないが釣れると言う事はいいことには違いない。
落ち込みの脇の穴からも飛び出すようにフライをくわえる。
この長い瀬では連続して2匹のイワナが釣れた。
サイズも8寸まであがってきてよく引いてくれた。
落ち込み脇のたるみでフライがすっと消えた。グンと引く手ごたえが重かった。大物だ、ちらっと見えた魚影は黒く、身をくねらすように落ち込みに向かっていく。尺あるかもと思ったイワナをようやくネットに収めてみると残念ながら尺には届かなかった。9寸越えの28cmにとどまったが、頭も尾びれも大きく太った魚体はいかにもトルクのある泳ぎをしそうに見えた。
左の岩の向こうに隠れてしまったフライをピックアップしたがフライが出てこない、根がかかりしたかと2度、3度とロッドをあおるとテンションがかかったままラインが動いていく。イワナがかかっていたのに何度もロッドをあおってしまった。イワナにしてみればたまったものじゃなかったろう。
ネットに収まったイワナの目がことさらうらめしそうに見えたのは気のせいだろう。
もう十分に釣った、先週のヤマメの渓での借りはおつりが戻るくらいに返したので渓を抜けようと思うが視線を上流にやるとイワナの気配が濃厚な流れがまだまだ続いていてなかなかふんぎりがつかない。

とにかくここが最後だと決めてフライを流した。
ラストフィッシュは大きくはないが紫のパーマークが残るきれいなイワナだった。
この日は全部で28匹のイワナを釣った。10cm足らずのチビイワナから9寸越えまで大小さまざまだが、やはり釣れるのは楽しい。今シーズンちょうど20日目の釣行だったが、特設区を除く一般渓流では一番の釣果となった。
ブログを書いている今、昨日とは一転して外はしとしとと雨が降っている。天気予報では関東地方も今日にも梅雨入りか、といっていた。これから先は雨を覚悟の釣りか、家でじっとしているか、できれば災害になるような大雨にはならず、カラッと暑い夏が早くきてほしいと願う。

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Posted by wind knot at 13:40│Comments(0)
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