2022年11月12日
紅葉まっ盛りの丹沢ホーム

今月15日から県道70号線が工事のため長期(来年3月いっぱい)通行止めとなるそうで、通れるうちにいっておこうと丹沢ホームに行ってきた。丹沢ホームは10月の始めに訪れて楽しい釣りができたので、とにかくもう一度いっておきたかった。東名道の秦野経由であればもちろんいつでも行けるのだが、埼玉からは時間もお金も余計にかかるので宮ケ瀬~県道70号ルートが使えないというのはやっぱり困るのだった。
県道70号というのは丹沢ホームまでの10㎞ほどが細く曲がりくねっていて、ここの運転になれていないと恐怖の連続を強いられる道だ。今回は運悪くというか、前を走る大型SUV車が恐るおそる走っている感じで、これはけっこう時間がかかりそうだなと半ばあきらめたが、しばらく進むと道を譲ってくれた。こっちもコンビニの縁石に前輪をぶつけて修理したばかりでゆっくり走っていたつもりだったが、前の車はカーブのたびにほとんど止まってしまうような状態だったので後ろに車がいるのはプレッシャーだったのだろう。
ともあれ、そこから先は順調に進んで予定通り、午前8時に到着、受付で今日も泊りです、と伝えて駐車場にもどった。
丹沢も紅葉の真っ盛りだ。
前回の釣行は雨後の増水が引き切らない状態だったが、1日目が25匹、2日目が16匹とよく釣れた。今回は前回に比べるとかなり水は低いが、フライフィッシングにはちょうどいいぐらいだろうと思えた。
釣り始めてすぐに24㎝ぐらいのイワナをキャッチ。流心脇に底石が入って流れに変化があるポイントだった。流れ自体はけっこう速い感じで前回はこういうところはほとんど出てこなかったから、今回のほうが幸先がいいように感じた。
2匹目は対岸の岩にはさまれた小さな分流から出た。イワナが好きそうなポイントだが釣れたのはヤマメだった。
今度は岩に囲まれたちいさな落ち込みの奥、イワナが顔をみせてくれたらうれしい、という場所でねらい通りのヒット。やせているが長さは9寸ほどあった。
そして瀬の開きから
元気なニジマス。スタートから1時間弱が過ぎていたからハイペースというわけではないが3目達成。そしてここからはペースがあがってきた。
イワナの適水勢といえる流れが続いている右岸側の分流を釣りあがってきた。ここは前回もヒットが続いたところ。
今回はニジマスもよく釣れた。岸際の小さな浅い流れからコロッコロに太ったニジマス。イワナはやせっぽちが多くてニジマスはメタボが多かった。エサの争奪でニジマスが優位にいるということだろうか。
およそ100Mほど続く分流は小さなランが連続するような流れなのだが、こういうポイントにはほとんど魚が着いていて活性も高かった。
イワナのコンディションもよくなってきた。
大岩の陰に潜り込んで見えなくなったフライをピックアップするとズンという手ごたえ。
岩陰に潜んでいた割に、黒くなくてきれいなイワナだった。
釣りはじめの気温は10℃ほどで水温は12℃、風がときおりやや強く吹いてそのたびに落ち葉が盛大に舞い落ちてきた。風はその強弱を見ながらキャストのタイミングをはかれるが落ち葉はそうもいかない。列をなして流れる落ち葉のすき間をねらってフライを流すがなかなかストレスのたまる釣りになる。そうはいっても紅葉を愛でながら釣りができる貴重な場所であり、限られた貴重な時間、文句などいっては罰が当たる。
その風も時間とともにおさまって気温も急上昇、朝のうちはちょうどよかったフリースのパーカも暑くなってバックパックに押し込んで釣りを続けた。
札掛橋まできたところでいったん川から上がって駐車場にもどり昼休憩をとった。停めてある車は6台、平日としては多いほうか。みんな紅葉が目当てかな。
休憩の後はまた札掛橋までもどって釣りあがる。この辺りからはすでに先行者が何人も通った後だろうから反応も渋くなってくる。
それでもコンスタントにヒットが続く。丹沢ホームのこれまでの釣行の中でも活性はすこぶる良好だった。
日が傾いてきて日陰でも水面がぎらつきフライが見えにくくなる。
少しでもぎらつきが少なくなる立ち位置を探しながらロッドを振った。
こういう隅っこを探してはフライを打ち込む。
やせて真っ黒け、イモリの黒焼きかというようなイワナ。ここまで黒いのにはなかなかお眼にかかれない。雪の夜空を思わせるような白と朱の斑点が野生独特の美しさだ。
3時を回ったころ森の家の吊り橋に到着、渓の光量はもうだいぶ落ちてきている。
ストレートな瀬の開きでコンディションのいいイワナ。フライが見にくくて水面の動きで合わせるしかなかった。
ラストフィッシュは吊り橋上流の段々の肩から良型の二ジマス。これで1日目はイワナ✕20、ニジマス✕12、ヤマメ✕2 合計34匹の釣果となった。

にほんブログ村
Posted by wind knot at 22:12│Comments(0)
│フライフィッシング