2022年08月06日
南会津釣行

8月1日から4日まで南会津に行ってきた。昨年は前半は檜枝岐、後半を南会津で過ごしたが、今回は4日間とも南会津の渓を歩いた。初日の朝、いつものようにやまゆきかわゆきさんに寄って川の状況などを教えてもらうつもりだったが少し到着が早すぎたので途中の道の駅に立ち寄った。
ちょうど釣りの支度をしていると見えた人がいたので、ちょっと声をかけてみたところその方も今日からやまゆきかわゆきに泊まるとのことだった。それはどうもよろしくお願いします、としばらく立ち話をした。やまゆきかわゆきでざっとレクチャーを受けてからお気に入りの川に向かった。
気温は24℃ほどで先月の裏磐梯に比べればだいぶ涼しいが、湿度が高いようでウェーダーははかず、ウェットウェーディングで歩くことにした。水温は18℃近くあって水に足を浸しているのが気持ちよかった。
かなり上流まで上がってロッドを振りはじめたのはもう10時ちかかった。少し前まで不安定な天気が続いていたようだったが、この日はゲリラ雷雨の心配はしなくてもよさそうだった。清冽な流れに落ちる木漏れ日が美しい。釣り上がっていくと何度か小さな反応はあるがヒットには至らない。
小1時間も過ぎたところでファーストヒット、20㎝にみたないイワナだが瀬の開きで食ってきたところをみると活性は悪くはなさそうだ。
2匹目のイワナも開きから出てきてくれた。
一回りサイズアップ。だんだん調子が上がってきたなと足取りも軽くなる。
少し日差しが落ち着いてきたのか強烈だったコントラストが和らいできたようだった。白い砂底が美しいこの渓特有の流れが続く。
白い砂底を映した淡い体色のイワナが釣れた。背中から体側、そして腹にかけて絶妙なグラデーションに彩られた魚体にしばし見ほれる。
フライは♯12のテレストリアル、ようは黒いフライ。いつものメイフライイマージャーでもOKだった。白っぽい砂底では黒のフライのほうが見やすいような気もしたが気のせいかもしれない。
小さな反転流、一度目はふっと浮いてきたが食わなかった。落ち込みぎりぎりにフライを落として反転する流れにフライを乗せる。ほんの数センチのスポットにフライが入るかどうか、何度目かのキャストでフライがゆっくりと流れに乗った。
ひょこっと顔を出してフライを吸い込んでくれたイワナ。陰に隠れていたイワナらしくちょっと濃い目の色をしている。それでもこの程度、よくある真っ黒なイワナとは次元が異なる。
岩盤沿いに続く長い瀬、どこかできっと出てくるだろうとフライを打っていくがけっきょく一度も反応がなかった。こういうところじゃなくてやっぱり”開き”がいいということだろうか。
これも”開き”だった。
左側は白い砂底のおだやかな流れ、右は底石がはいってややラフな水面。その境目や落ち込み脇の変化など流すべき筋の多いポイント。まずは手前の砂底の流れを黒い石の上から始めて開きへとフライを打っていく。ほかの筋も気になって流し切ったフライから目が離れた状態でピックアップ。ゴンという手ごたえ、お、お、石の前にいたんだ。おおー、引く引く、すごいなこいつ。
ネットに収まったのは見事な体高のそして淡雪のように白い体色のヤマメだった。かすかな柿色に淡墨をほっほっと落としたようなパーマークが浮かび腹は純白に輝いていた。まったくもって完璧に美しいヤマメだった。この川ではこれまでに何匹かのヤマメを釣って、いずれも体高のあるきれいな魚ではあったが、こんなのは初めて見た。
さらに釣り上がって何匹かのイワナを釣った。だが2時半に釣りあげたイワナを最後に魚からのコンタクトが途絶えてしまった。まだまだでるはずと粘ってみたが川の神様がふたたび微笑んでくれることはなかった。
翌日はやまゆきかわゆきさんで教わった別の渓に入った。ここは以前、増水時の逃げ場としてきたことがある。その時はなんとかイワナの顔を見ることができて救われた川だ。山岳渓流らしいメリハリのある流れが続く。ロッドはいつもの7’6”から6’6”に持ち替えている。
釣れたのはどれも20㎝ほどと前日に比べて小ぶりになった。紫のパーマークが強くのこる魚体が多くてこれはこれできれいだった。
川の規模からいってこんなものかなと思ったが、終盤にきて思わぬ大物が出た。
この川も川底は白っぽいところが多い。成長すると順応して体色も白っぽくなっていくのかどうかはわからないが前日のイワナのように淡い色彩のイワナだった。アメマス系というのか白点が大きい。体長28㎝で4日間の釣行でこのイワナが最大サイズだった。

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Posted by wind knot at 20:15│Comments(0)
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