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2020年04月18日

初イワナ(ちび)、さよならCRV

初イワナ(ちび)、さよならCRV




 緊急事態宣言が出たというのに川は3密とは無縁とイワナの渓へと行ってきた。月曜の雨から1日おいた水曜日、水はちょうどよくなっているかと期待したが着いてみるとやや少なめ、このあたりはそれほど降らなかったらしい。

 この渓も今シーズン初めてでそもそも林道に入れるのかと不安だったが問題なく終点まで来られた。車を置いてしばらく林道を歩きいつもの入渓点よりも手前のえん堤上から川に下りた。開始そうそうに反応があったが口には入っていないようだった。それからは行けども行けども反応のかけらもなし、いつの間にかいつもの入渓ポイントも通り過ぎていた。

 昨年10月の大雨の爪痕は大きく川を倒木が折り重なるようにふさいでいてここぞというポイントにラインを通せない。もう少し水があればなんとかなりそうな気もしたがとにかく渓相が様変わりしたようで昼前には心が折れた。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


初イワナ(ちび)、さよならCRV


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 林道にはいのぼり谷を眺めると荒れ果てた渓の惨状が心に痛かった。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 いつもの入渓ポイントにさしかかった。上の写真は数年前の初夏の景色、まずはここでコーヒーを入れて渓の美しさを満喫させてもらうのが常だった。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 巨岩を積み重ねて落ち込みと反転流が連なるイワナたちのすみかはまっすぐな平瀬に変わっていた。これでは気付かずに通り過ぎてしまうわけだ。改めて自然の猛威に身がすくむような思いがした。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 いくつかのえん堤を通り越した下流部でやっと18㎝ほどのやせたイワナを釣った。今シーズンの初物だが素直に喜ぶことができなかった。えん堤とえん堤の間の短い区間でもう1匹ちびイワナを釣った。この川が元のような魅力のある姿を取りもどすのにどれだけの時間がかかるのだろう。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 このあとヤマメの渓にむかった。川の畔にテントを張ってから少しだけロッドを振った。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 荒れた印象はない流れの美しさにほっとした。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 かわいいヤマメをいくつか釣ってテントにもどりビールを飲み始めた。陽の落ちた谷はすぐに寒くなりスクリーンテントにこもって杯を重ねていった。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 テントの中でふだん家では聞かない古い日本のフォークソングを聞いた。フォークル、高石ともや、岡林、涙がとまらなくなってきた。荒れ果てた川の風景やコロナのことなど、それを思って飲んでいたわけではないが、悲しみというのはいつの間にか心に溜まっていくものなんだろう。歳をとると涙腺もしまりが悪くなってこまる。


 翌朝はゆっくりテントをかたづけて川に立った。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


初イワナ(ちび)、さよならCRV


初イワナ(ちび)、さよならCRV


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 相変わらずサイズは伸びないが数はそこそこに出てくれた。ランディングできるかどうかは別にしてドライフライで魚と遊ぶことの楽しさは満喫できた。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 この川にはいないと思っていたイワナがかかった。昨日つったのよりもさらに小さいちびイワナだが、これがいるということはどこかにもっといいのが潜んでいるはずだと思うと次はイワナのポイントにねらいを変えてみようかと思ったりした。


 山を下りて電波の届くところに来たのでいちおうスマホをチェックするとカミさんからLINEが入っていた。月末かと思っていた納車が日曜に早まったとのことだった。


初イワナ(ちび)、さよならCRV


 ということで16年半にわたって連れ添ってきてくれたCRVとの釣行も今回で最後になった。メカには全く弱い私のもとで長年にわたって故障することもなくよく頑張ってくれた。ありがとう、さよならCRV。






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この記事へのコメント
緊急事態宣言が出てるのに不要不急の釣りに出かけるとは。
三密でないとか人に会わないとか外出する理由にはならないです。
あなたの想定に絶対はありません。
感染したすべての方は皆さんそれぞれ対策していました。
多くの心ある方は釣りを我慢し感染拡大防止に協力しています。
身勝手な行動をしないでください。
Posted by 匿名 at 2020年04月19日 08:11
ご忠告ありがとうございます。
Posted by wind knotwind knot at 2020年04月19日 09:24
お久し振りです。

 16年半乗ってこられたんですね、感動しました。
一人キャンプで夜に高石ともやとか岡林を聞いたら泣いちゃいますよ;;
Posted by release-windknotrelease-windknot at 2020年04月20日 16:42
release-windknotさん、こんばんは。
お久しぶりです。もともと、車にはそんなに興味があるわけじゃないのとお金がないのとでできればずっと乗っていたかったのですが、さすがにそうもいかなくて買い替えることになりました。
キャンプしながらよく泣きます。我が大地の歌で涙があふれ始め、チューリップのアップリケで号泣、という感じでした(笑)。
Posted by wind knotwind knot at 2020年04月20日 21:00
お久しぶりです。

いつもながらですが、今回も読みながら思わず私もその渓流にいるような気になりました。
今年は去年の台風でダメージを負った川が多いですね。早く回復するのを願うばかりです。
それにしても16年乗ったのは凄いです。次の車がまた楽しみですね。
Posted by キッシー at 2020年04月21日 12:35
緊急事態宣言の折の釣行は、匿名様からのコメントは、ごもっともですね。
それに対し、ご忠告、、、の一行では、このブログファンをガッカリさせてしまいそうですね。反骨心が見え隠れる感じが残りますよ。引き継ぎブログ拝見させた頂くモノより。
Posted by 同じフライマンとして at 2020年04月21日 14:13
キッシーさん、こんばんは。
昨年10月の台風は川によって爪痕の深さが異なるような気がしています。どうして差がでてくるのかはまったくわかりませんが、回復もまた川によってことなるのだろうなと思います。こればかりは人間がやきもきしてもしょうがありませんね。
Posted by wind knotwind knot at 2020年04月21日 20:41
同じフライマンさん、こんばんは。
匿名さんからのコメントについては何をいっても言い訳だととられそうなので一言ですませることにしました。もう少しなんとか言いようがあるだろう、とも思いましたがあえて深堀はしたくなかったのです。
反骨心、といわれるとちょっと違うかなと思いますが、これは私の性格に由来するところなのでご勘弁願いたいのですがすべてをごもっともとは受け止められませんでした。
私としては自粛の趣旨は3密、人との接触を避けることだと理解しているので山奥に一人で釣りに行くことが自粛の趣旨に反することだとは判断していなかったのです。

居住地から他県への移動についても自粛の趣旨は同じだろうと思っていました。しかし、その後のたとえば湘南の渋滞のニュースなどを知ると山奥の釣りといえどその延長上にあることなのだろうなと思っています。

こんな非常時なのだからみんなで我慢するべきだということはもちろんその通りです。ただ、合理性にもとづいて良しあしを判断することもまた大切なことだと思っていて、なにがなんでも我慢するべきだという風潮には違和感を覚えるのも事実です。そのあたりが「反骨心」ととらえられるのかもしれません。

B型でマイペース、というのはなんとなく自分でもそう思っていてカミさんには常に身勝手な男だといわれ続けていますが、ブログの読者の方から身勝手だといわれて動揺したんでしょう。そっけない返信コメントはたしかに申し訳なかったかなと思います。

私の日常でいうと釣りと犬の散歩以外はふだんからほとんど出歩くことがないので飲みに行きたいとかパチンコをしたいとかという欲求に悩まされることもありません。仕事にはできれば行きたくないのですが、退職時の諸手続きなどがメインの仕事のためなかなか休むこともテレワークもできず通勤を続けなければならないのが一番の我慢になっています。

GWは例年人出をさけて釣りにはいかないことにしています。ただこの調子だとGW後も自粛の流れが大きく変わることはないようにも思います。渓魚たちにはこの間にせいぜい大きくなって待っていてくれと思うばかりです。
Posted by wind knotwind knot at 2020年04月21日 21:34
御心労の事と存じます。
これからも、フライフィッシングを楽しい趣味として健全に大切にして行きましょう。
横からの口出し、お詫び致します。
Posted by 同じフライマンとして at 2020年04月22日 13:54
同じフライマンさん、こんばんは。
おわびをいただくようなことではないのですが、ちょっとほっとしました、ありがとうございます。私も自問と反省の日々です。これからもよろしくお願いします。
Posted by wind knotwind knot at 2020年04月22日 19:49
 
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