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2019年05月16日

バラシ連発

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 昨日はイワナ釣り。前半は少ない反応をけっこうものにできたが、後半はイワナからのコンタクトを釣果に結び付けることができなかった。


バラシ連発


 今回もゆっくり家を出て川に立ったのは8時半をすぎたころ。気になる天気は昨日の予報では午後からは晴れ、だったがすでに雲は少なくなっていた。うっそうとした森に包まれた川は昼でも薄暗いくらいだが木々の切れ間から降り注ぐ5月の陽光はまぶしいほどだった。

 この川はダムの関係だろうがいつきても水量豊富、今年はこれまで減水の川ばかりだったのでこんなに水の多い川で釣りをするのは久しぶりだ。月末は南会津に遠征する予定なのでまだ雪代の落ち切らないだろうかの地の川での釣りのいい練習になるかもしれない。

 いつも入渓する場所よりも少し下から入ってみたが、反応はなかった。やっぱり5月の渓は厳しいなと思いながら、ここはというポイントにフライを打ち込んでいく。瀬は流れが速すぎると思えた。ねらいはほぼ反転流一本だ。


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 釣り始めて1時間半ほどがたって、ようやくファーストヒット。


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 反転流のその奥のほとんど水の動かないような穴のところに隠れていた。一度ふっとフライが吸い込まれたがフッキングできず、3度目のバイトでやっとフィッシュオン。プレッシャーが高くて食べるのをためらっているのか、それにしては何度もフライにアタックしてくる。一発で釣れればもちろん気持ちがいいが、こうして何度かのやり取りをさせてもらえるのもイワナ釣りのおもしろいところだ。


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 激流というような激しい流れの向こうにできた大きな反転流。もう少し水が多いとこわくてできないが今回はそれでも水が少ない、下流側に立ちこんで渦まく流れをねらった。力強く回転する渦のへりに浮かべたフライをめがけて中心からイワナが飛び出した。 ヤマメに比べると早いとは思えないイワナの動きだがいやいや、なかなかの早業だった。

 
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 その後はこれといった反応もないまま流れ込んでいる支流に入った。すると今度はすぐに飛沫が上がったがフッキングしていない。ここでも2度目3度目と反応してくるがどうも完全に口は入っていないようだった。そんなことをもう一度繰り返してなんともいい感じの平瀬に出会った。


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 さっきまでの本流の瀬は水勢が強すぎて釣れるとは思えなかったがこのくらいならいけそうだ。何度か筋を替えながらフライを流すと3回目くらいでイワナがすっと浮かんだ。


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 ごく浅い瀬だったが流れは速いので魚影は見えなかった。そこ石まではっきり見える位置にいたが魚などいないと見える流れからすっとイワナが浮かんでフライをくわえるのはよく見えた。見えている魚をねらって釣るのはもちろん面白いがブラインドの釣りで突如として姿を現す魚を釣りあげたときの気持ちのよさも大好きだ。


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 しかしその後はバラシとフッキングミスの連続だった。上の写真の穴のようなポイントでは吸い込まれたフライとモゾモゾっと手元に伝わる手ごたえまで感じながら2度フッキングできず、3度目はやっと食わせたが寄せる途中でフックアウト。「クッソー!」とロッドを地面に叩きつけたい気持ちだった。テニスの一流プレイヤーがラケットをコートに叩きつけるという映像をよくニュースで見かけるが、釣り師が竿を地面に叩きつけるということはありえないだろうと思う。あれってラケットがこわれたりコートが痛んだりしないのだろうか。フライロッドは折れたりはしないだろうがリールは間違いなく壊れるだろうな。安物のリールでも壊すわけにはいかないのが貧乏釣り師、無念のポーズはただ空を見あげるだけだ。


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 そんなこんなで4回連続でせっかくのイワナからのコンタクトをものにできず、うなだれて遡行を続けると集中力も途切れがちになりやたらとフライを枝にとられたりライントラブルを起こしたりといいところがなかった。


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 もう今日はだめだなと思いつつ瀬を流したフライの下に魚影が現れた。触ってはいないのでまだいけそうだ。ちょうど倒木が水面に突き刺さったあたり、流心脇とはいえかなり流速のある流れだ。出てもしっかり口にはいるかどうか微妙なところだ。


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 2度目のキャストでイワナがフライをくわえた。フッキングも決まって今度は「よし!」と言葉がでた。お腹のぷっくりと膨らんだイワナだった。まだまだ大きくなりそうだが、抜かれずに生き残ってほしい。

 支流に入ってからは何度もあったチャンスをことごとく棒に振ってへこまされた釣行だったが、今回も最後に気が晴れるようなヒットがあった。GWをすぎた関東の渓流、新緑に包まれて気持ちはいいのだが肝心の釣りのほうはなかなか難しいのはいつものとおりだ。今回も遊んでくれるイワナがいただけよかったと思うことにしておこう。


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この記事へのコメント
こんばんは
臨場感あふれる文章と写真で、あたかもそこに立ってロッドを握っているかのような錯覚に陥りました。

GW後はやはり厳しいのですね、私が今日出かけた川も足跡だらけで厳しかったです。
なので尚更の臨場感で、、、ってあれ?僕は坊主だったので魚の場面だけ臨場感が薄く感じるぅ!!(爆)
Posted by pon-pontapon-ponta at 2019年05月16日 23:55
pon-pontaさん、おはようございます。
目につくような足跡は見えなかったのですが、アクセスの容易な川なので釣り人が多いのは間違いないようでした。これでまとまった雨でもあれば川全体がリセットされるのでしょうが、しばらくは我慢の釣りが続きそうです。
Posted by wind knotwind knot at 2019年05月17日 06:40
 
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    コメント(2)