2019年03月27日
ミッジドライの微調整

今週は所用があって釣りはお休み、なのでちょっとだけフライを巻いてみた。今シーズンのここまでの釣りで得た感触をフライにフィードバックしてみようというわけだ。といっても「緻密な観察によって得たデータを・・・」なんてものじゃなくて、なんとなく気になったことをフライにしてみようというだけのこと。巻いたフライもこれといって目新しいものではないのでご勘弁を。

なんてことはないカーブフックのフライ、フックはバリバスの2200BL、♯20に巻いてある。一応はユスリカのフローティングピューパをイメージして巻いたが大ぐくりでいえばミッジのドライフライ。
ひと昔前には上野村の役場前でユスリカのハッチに対する痺れるようなライズがあってこちらも痺れまくっていた。サイズで言えば♯24以下、時には♯30なんていうcdc系のフライを何度も流しては天を仰いでいた。
残念ながらもう長いことそういう痺れるようなライズにはお目にかかれないでいる。どちらかというと解禁当初からある程度しっかりした流れのあるポイントでやる気のある魚をみつけて釣ることがほとんどになり、フライもcdcは使わなくなった。
替わって出番の多いのがメイフライイマージャーのハックルスタッカーをサイズダウンしたフライ。けっきょくこのスタイルのフライでメイフライからユスリカ、ストーンフライまでカバーしてしまっている。もちろんこのフライで必ず釣れるというわけではないが汎用性は高い。cdcにはつきものの1匹釣った後のメンテナンスの面倒さから解放されることも大きい。
今シーズン、解禁からの釣りで流れの穏やかなプールでライズはなくてもフライに反応する魚に出会うことは何度もあった。見にはくるけれど食わない魚にも何度も出会った。なぜ食わないのか、フライ、ドリフト、ティペットの存在・・・釣り人の目線でいえば考えられることはいくらでもあるが答えは魚に聞いてみるしかない。
気になったのはフライのハックルだった。極小のユスリカを模したフライではスレッドだけで巻いたボディにインジケーターとしてのcdcを少量とり付けるだけの極めてシンプルな構造のものだった。

それに比べるとこれまで使っていたフライはボリューム感がありすぎるのだ。

インジケーターのADW,ハックル、それにユスリカフライにはないテールまで付いている。cdcとは言わないまでもボディだけを魚に見せて水面上にあるものはできるだけ存在感をなくしたいと思って巻いたのがこれ

ADWの量は1束分で変わらないがハックルの回転数を5~6回転から3回転に減らして左右に張り出したハックルはカットした。ハックルはウイングという意味合いはなくしてインジケーターの補助としての役割に特化させたのだ。テールは虫っぽさを演出するためにあえて残している、現場でカットしてもいい。まあ、見た目からするとそんなに変わった感じはしないかもしれないが、魚の目線ではボディだけがよりはっきりと見えてくるのではないかと期待して巻いた。
1枚目の写真のフライはその「ボディだけが・・・」の部分をより強調したいと思って巻いたものだ。魚たちがこれをどう見てくれるのかはまったくわからないし、この先このフライを使う局面に遭遇するのかどうかもなんともいえない。それでもあれこれ考えながら巻くのがフライタイイングの面白さだろうとは思う。

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Posted by wind knot at 20:58│Comments(0)
│フライフィッシング