2017年02月05日
新型フライの続き
インフルエンザに感染してしまった。1日の夜から発熱が始まり今朝になってようやく熱が下がった。
記憶にある限りでは、インフルにかかったのは初めてのような気がする。だいたい「ただの風邪で」すんでいたのだが今回は違った。この数年は熱が出るような風邪もひいていなかったので、38度5分を越える発熱はけっこう応えた。なにをする気にもなれないどころか、もともとないに等しい思考力がぱったり停止してしまって、なんだかよくわからない言葉やイメージが浮かんでは消えていくような症状が2日ほど続いた。
私の職場でも数人がインフルで休んでいるし、病院の医師によると新座市ではいま猛烈に流行っているのだとか、みなさんも十分に注意してください。
そんなわけで相変わらず外にも出られずましてやこの数日はフライを巻くのも間々ならない日々を悶々と朦朧と過ごしていた。
前回のブログではハックルスタッカーのインジケーターとハックルを後ろに倒すように処理したフライを紹介した。ダウンウイングのヘアカディスのようなシルエットを表現できないかと考えたものだがハックルという素材の性質上、完全なダウンウイングにはなかなかできない。
ヘアーウイングでいえばものすごくフレアさせたようなかたちになってしまうのだ。
だからといってそのかたちでは釣れないということはないと思うが、もう少しなんとかしたいと考えた。
前回に比べるとかなりダウンウイングっぽくはなっていると思う。ただこれはハックルスタッカーの巻き方ではない。ハックルをそろえる、重ねるということは同じなのだが、パラシュートハックルをポストの上方に向けて逆さ毛ばり*を巻くようにしぼってから後ろに倒している。芯になったポストをハックルが覆っているという構造だ。(*私は和式の逆さ毛ばりを巻いたことがないのであくまでもイメージの話です。)
おちょこになった傘のようなカッコウとでもいったらいいだろうか。
こういう巻き方があるのかなと調べてみたがキーワードにもよるかもしれないがヒットしなった。
方向を変えて撮ってみる。
正面から見るとけっこうスリムな感じでハックルはほぼ360度に広がっている。
真下から、ハックルはフレアしすぎずに収まっている。
流れてくる餌を待っている魚の視線に近い斜め下方、ADWのインジケーターはほとんど目立たず人間の目にはとても虫っぽく映る。
真横から見るとADWのインジケータもそれなりに見えるのだが、実際にドリフトさせたときの視認性はどうだろう、まるで見えない、という気もする。
ついでにいくつかのフライを同じように多方向からながめて見た。
シーズンを通してもっとも活躍するフライ、浮力、視認性ともにいい。もちろんよく釣れる。
正面、ハックルのバランスがちょっとよくないがほぼ水平に広がっている。ボディは水面下に入りやすい構造だ。
真下、ハックルは180度にフレアしているが、水面に接するのは左右に水平に張り出したハックルなのでシルエットは十字に近いはず。
斜め下、これは今回この角度から写真を撮ってあらためて驚いたのだがなんと圧倒的なインジケーターの存在感。
こりゃだめだろうと思ってしまうが、これまでたくさん釣ってきたフライだから実際に水面膜を通してみるとまた違うのか、はたまた魚はこのインジケーターを気にしないのか?不思議なところだ(ちなみにこのフライはオレンジのADWだがいつも使うのはピンクのほうが多い)
おなじみのパラシュート
少しばかり傾いているがこんなもんだろう。構造的にはハックルが水面幕をとらえ、ボディは水面下に入りそうだがボディをドライフライ用の軽い素材で巻くと完全には沈まずに水面をくぼませるような感じで着水するのかもしれない。
真下からみるといかにも特徴的な360度広がったハックル、私にとってはこのフライが虫っぽくないと思うただひとつの理由なのだが、魚たちはあまり気にしないようだ。
斜め下から見ると360度、円形に広がったハックルという印象が薄れる。これなら魚が気にしないのもわかるような気も・・・
意外と屹立したポストが目立つなあ。
前回紹介したフライ(今回の1枚目の写真)の正面、ハックルはやはり180度に広がっている。
真下から見るとハックルは90度よりは広い三角
斜め下、なんとなくちょうどいいくらいのボリューム感に見える。いつものハックルスタッカーと違ってインジケーターの存在感も気にならないのが最大のメリットだろうか?
今回のおちょこハックルから芯のADWをカットしてしまったパターン。ひょっとするとADWが目立ちすぎるかな、と思って巻いてみた。
ADWの浮力を借りない分、ハックルを長めにしている。
芯になるADWはあまり目立たないことがわかったのでインジケーターは浮力アップのためにもつけておいたほうがよさそうだ。
こうして色々な角度からフライを見てみると新しい発見があるように思える。それも写真に撮ってみると肉眼で見るのとはまた違ったものが見えてくるのがおもしろい。
ただフライは川の流れを水面の膜に乗って、あるいは張り付くようにして流れていくのだからこれらのフライが実際どう流れていくのかは使って見なければわからない。水面に届く前に回転してしまって使い物にならなかったりすることもあるからやはり現場でためしてみないと・・・ああ早く川へ行きたい。

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Posted by wind knot at 21:41│Comments(4)
│フライフィッシング
この記事へのコメント
勉強になります!
参考になります!
参考になります!
Posted by アマゴンゾウ
at 2017年02月06日 11:21

虫っぽくないとは言え、やっぱり私はパラシュートが主力です(笑)。
Posted by カチーフ at 2017年02月06日 12:22
アマゴンゾウさん、こんにちは。
参考になるかどうかわかりませんが、色々な巻き方を試してみるのは楽しいですよね。
参考になるかどうかわかりませんが、色々な巻き方を試してみるのは楽しいですよね。
Posted by wind knot
at 2017年02月06日 14:04

カチーフさん、こんにちは。
パラシュートは永遠のヒットフライです(笑)
パラシュートは永遠のヒットフライです(笑)
Posted by wind knot
at 2017年02月06日 14:07
