ナチュログ管理画面 フライフィッシング  フライフィッシング 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2016年07月02日

偏光グラス

偏光グラス





私は30代の終わりごろから遠近両用型のメガネをかけ始めた。
以来もう20年以上日常的にメガネのお世話になっている。その間、老眼はどんどん進行して、数年前にはもうこれ以上メガネの度を強くすることはできない、と言われた。
それは困ると言うと、老眼もこれ以上進行することはないから大丈夫だという。
半信半疑だったが、なるほどそれ以来は度が進んだという感覚はなくなった。

老眼というのは近くのものが見えづらくなるのだが、同時に光量不足にも極めて弱い。暗いと見えないのだ。

メガネをかけていれば日常生活に支障をきたすということはないが、フライフィッシングの現場となると支障が多い。
浮いている魚を探す、徒渉の際に足元の状態を見る、逆光の水面を見るなどのさい、どうしても偏光サングラスが必要になる。

度つきの偏光サングラスで遠近両用型というのはできないことはないのだが、ものすごく高額になる。
もうこれ以上、度が進むことはないそうなので、さらに度が進んで買い換える心配はないから清水の舞台から飛び降りるつもりで購入も検討したが、それにしても高い。

それに偏光レンズをかけると細いティペットが見え辛くなるのも困る。
偏光レンズは水面やガラスなどの反射光を取り除くものだから、ティペットなどの反射光も同じように低減させるのだろう。
偏光グラスをかけたとたんにマジックのようにティペットがかき消えてしまうのだ。したがって頻繁に偏光グラスを付けたり外したりということになる。

そこでこれまでは低価格のクリップオン式偏光サングラスをふだん使っているメガネに装着して使っていた。
だが低価格品には当然かもしれないがなかなかいいものがない。
この手のものは一般的にレンズの濃度も濃いものが多く、朝まづめ、夕まづめはもとより、樹木に覆われた渓などでは光量不足で見づらい。

jbopperさんのサイトに詳細な記述があり、以前からほしいと思っていたのがTALEXのグラス。しかしクリップオンタイプのものがなかったのであきらめていた。
ところが一月ほど前、あたらしい偏光グラスを買おうかとネットを見ていたら「TALEXでクリップ式ができるようになった。」という販売店があるのを見つけた。
これはありがたいとさっそく注文。

お値段はこれまで数シーズンごとに買い換えてきた3000円前後のグラスをまとめて買えるくらいのものだったが、これで長年の不満から解放されるのなら安いものだと思うことにした。


偏光グラス


先日、届いたTALEXのクリップオン型偏光レンズ


偏光グラス


ふだん使っているメガネに装着、偏光レンズのカラーはイーズグリーンという暗くても見やすい明るいカラーを選んだ。


実際にかけて見ると曇り空の下では、偏光レンズをつけたときのほうがむしろ明るくみえるくらいで驚いた。
明るく見えるというよりはコントラストがはっきりするので見やすいということなのだろう。

このレンズを持ってさっそく実釣に出かけた。

向かった先は上野村中ノ沢毛ばり釣り専用区。

このところの雨で水も増えているだろうと思ったら、まるではずれ。


偏光グラス


偏光グラス


渇水状態が続いていた。


偏光グラス


入渓してすぐに右側の白泡の切れ目の強い流れが手前の岩にぶつかるところでガバッときた。

強い強い、なかなかよってこないのをようやく寄せたと思ったらまた上流に走られ岩の向こうにもぐられてしまった。
ティペットがもつかと冷や冷やしたがなんとか引きずりだした。


偏光グラス


尺は越えているだろうと思ったが、29cmの泣き尺だった。
いきなりの良型に気をよくしたが、ここにいるのはハイパーヤマメ、ねらいはもちろん尺上だと勇んで遡行を続けるが、まったくの沈黙。

入渓前に道路から眺めると、大型のヤマメたちはほとんど水が動いていないような瀬尻の脇にまったりと浮いていた。
たぶん人の気配を察したとたんに逃げるかまたは流れてくるフライには見向きもしないか、どちらにしても一筋縄にはいかないのはわかっていたが、ここまでとは。

絶対いる、という流れもなんの反応もなく時間ばかりが過ぎていく。


偏光グラス


やっと出てきた、と思えばこのサイズ


偏光グラス


違うだろ!と悪態をつきたいのをこらえてヤマメを流れに帰す。


中ノ沢ではけっきょく2匹だけだった。

ここに入る前に30分ほどロッドを振った役場前でも大物には相手にされなかった。


偏光グラス


偏光グラス


おっと、肝心のTALEXのインプレッション。

視界はとても明るくてメガネへの装着感も良好、軽くてたびたび着けているのを忘れるくらいだった。
やはり安価なレンズとは別物だった。
これまでは必要なとき(ギラギラした逆光の水面や渡渉時の底石の状態を見るとき)以外は偏光レンズを跳ね上げていることが多かったのだが、今回はフライを結び替えたり、からまったティペットを直すとき以外はほとんどレンズをおろしていた。

もちろん走るヤマメの姿もばっちりとよく見えた。やっぱり高いだけの価値はある。
しかし、もう少し安くならないだろうか・・・




ところで、今回の釣行、最初に立ち寄った役場前でロッドをつなぎラインを通していくと、なんと上からふたつめのスネークガイドがない。
ロッドは3本持っていったので釣りには支障はなかったが、びっくりした。


偏光グラス


次の休みに修理しようと思う。





にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村









このブログの人気記事
レッドチーク
レッドチーク

濁りの中ノ沢~本谷で救われる
濁りの中ノ沢~本谷で救われる

ワクチンの副反応体験記
ワクチンの副反応体験記

同じカテゴリー(フライフィッシング)の記事画像
小雨の本谷毛ばり釣り専用区
前日の不調をちょっとだけ挽回
ライズは低調、ヤマメのストックに偏りが
本流上流部はまだまだ
うつくしたのし春ヤマメ
やっと解禁
同じカテゴリー(フライフィッシング)の記事
 小雨の本谷毛ばり釣り専用区 (2025-04-25 20:36)
 前日の不調をちょっとだけ挽回 (2025-04-20 07:21)
 ライズは低調、ヤマメのストックに偏りが (2025-04-10 22:39)
 本流上流部はまだまだ (2025-04-03 11:21)
 うつくしたのし春ヤマメ (2025-03-31 14:27)
 やっと解禁 (2025-03-17 10:55)

この記事へのコメント
TALEX→実績ある定番のレンズですね。
私もメガネ愛用者。私は調光偏光のオーバーグラスを使っています。「もう少し安ければ」は全く同感ですね(笑)。
でも性能の良いレンズを使うと釣りの帰路の運転も何となく楽になった気がしませんか。
Posted by カチーフ at 2016年07月03日 07:10
カチーフさん、おはようございます。
私も以前オーバーグラスを使ったこともありますが、フライを結びかえる際にはずして頭の上に乗せ、そのまま忘れてしまい気がついたときはどこかに落としていました。
それ以来オーバーグラスは使っていません(笑)。

今回、帰りの運転時はいつもの癖でグラスをはずしてしまいましたが、次回は装着して運転してみたいと思います。
Posted by wind knotwind knot at 2016年07月03日 08:06
こんにちは
メガネはないと困るけれど・・時に邪魔だったりしますね、
クリップ式は安物を暗い日に使ってましたが手元を見るときには
メガネごと外すので・・結局今は普通の偏光を使ってます。
上の村・・又又いい魚ですね、中ノ沢は厳しいんですね?
行こうかと思ったが・・どうしよう(^ー^)
では又。
Posted by TATA GPTATA GP at 2016年07月04日 08:27
やっぱり良い物は違うんですね!

でも僕はよく川で物をなくすので

高価なものは無理かな!
Posted by アマゴンゾウアマゴンゾウ at 2016年07月04日 11:30
TATA GPさん、こんばんは。
たまたま悪い日だったのか、腕が悪いだけ?
同じ日に本谷のほうは良かったみたいです。
Posted by wind knotwind knot at 2016年07月04日 19:49
アマゴンゾウさん、こんばんは。
クリップ式のサングラスは藪コギしていてなくしたことがあります。
たしかに小物類はよくなくすので高いものはなるべく買わないようにはしています(笑)。
Posted by wind knotwind knot at 2016年07月04日 19:51
wind knotさん
こんばんは。
好調な釣りで羨ましいです。
私は老眼で細かなスマホの画面も疲れてしまいます。
年々厳しくなってきましたがフライを交換する時には100均の老眼鏡で頑張っています。
talexのクリップオンは知らなかったですね。
私も以前からtalexなのですが、トゥルービュースポーツを選びました。
ドライブにも良くてトンネル内でも外さないで運転できので気に入っています。やはり良いですよね。
Posted by ジョニー at 2016年07月04日 22:24
イーズグリーンのTALEX、最高ですよね。
こちら特殊樹脂製の軽いレンズですよね?
以前、サイトマスターがガラスレンズの跳ね上げ式TALEXを
製造していましたが、跳ね上げ式でガラスレンズだと前屈みに
重くなって、閉口しました。それにしても、高額なのが玉にきず…
でも、安いの買うと後悔しちゃうんですよ…これからは。(笑)
Posted by jbopperjbopper at 2016年07月04日 22:38
ジョニーさん、おはようございます。
私は記事に書いたようにすでに老眼はMAX、おまけに近年は近視、乱視も入ってきて、遠近両用メガネが手放せません。
むかし流行ったイエローカラーのレンズを夜の運転用にかけていたこともありましたが、あれは街灯も黄色の信号に見えてかえって運転しづらかった。
変に色のつかない明るいレンズは夜の運転にも重宝しそうです。
Posted by wind knotwind knot at 2016年07月05日 08:01
jbopperさん、おはようございます。
私も以前、サイトマスターのガラスレンズを買ったことがあるのですが、おっしゃるように重くて使えませんでした。
TALEXのクリップオンタイプも2種類あって、レンズの周囲をフレームで巻いたものと、フレームレスのもの。
当然フレームレスのほうが軽いのですがお値段はそのぶん少し高くなります。しかし、軽いということは「よく見える」のと同じくらい重要なんですよね。
Posted by wind knotwind knot at 2016年07月05日 08:09
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
偏光グラス
    コメント(10)