2018年シーズンのまとめ

wind knot

2018年10月03日 20:23






 今年の渓流シーズンも終了してしまった。シーズン最終日は日曜にあたって本来ならば各河川は多くの釣り人でにぎわったはずだがあいにくの大型台風の襲来で最終釣行をあきらめた方も多かったのではないだろうか。関東地方を台風が襲ったのは30日も夜になってからだったが前日からの雨で川は増水気味だったろうし、史上何番目かの強烈な台風が近づいてくる中、釣りに行くわけにもいかないと涙を飲んだのだろうか。

 現在はすでに台風25号が日本に近づいてきつつあるが10月末に日本を襲った台風24号が象徴するように今シーズンは台風が多かった。各地で災害をもたらした台風の猛威は胸の痛むことだが、釣り人にとってもなんとも悩ましいシーズンだった。その悩ましかったシーズンの足跡を少しばかり振り返ってみたい。
 

2018年釣行実績



 昨年と今年を比較してみた。なにもこんな無粋なことしなくても、とも思うのだが長年仕事でこんなことをやっていたのでついこういうまとめ方をしたくなってしまう。
 まず、昨年はシーズン釣行日数46日に対して今年は41日、ずいぶん減ったとも思うが昨年はシーズンを終えてみて、数だけこなしても疲れるばかり、という反省があった。今年はいたずらに「できるだけたくさん釣りにいく」のはやめて納得のいく釣りをしようと思っていたので数が減ったのはある意味で予定通りといえる。

 加えて前述のとおり昨シーズン以上に台風をはじめとする天候不順に悩まされた。その中で40日以上、よく釣りに行ったものだ。「回数よりも充実度」のテーマどおりになったのかどうかわからないが、釣れた魚の総数は昨年をかなり上回った。釣行回数を追いかけない、と言いながら釣れた魚の数を取り上げるのもどうかと思うが、釣りの充実度の目安としてみておきたい。
 昨年よりも総数で56匹、1回の釣行当たりの平均で2.2匹上まわったのは「回数を減らしてもいい釣りができた。」といっていいとも思う。気持ちとしては上達を試みているロングリーダー(ティペット)の釣りが少しはよくなってきたのかと思いたいところだ。

 月別の釣果は昨年と同様に4月が一番いい。やはり関東地方でのベストシーズンは4月なのだと改めて感じる。一方、5月はゴールデンウィークを経過して厳しくなるのも昨年と同じだ。6月、7月は昨年と比べるとずいぶん調子が良かった。イワナのハイシーズンを迎えてパラダイスな釣りも何度か楽しめた。一転、8月、9月は天候不順もあって何とか釣りにはなったが、水の多さに泣かされた。例年むずかしい時期になることも間違いないが、さらに今年はどこへ行っても増水でたいへんだった。



今シーズンの川と魚たち



 
 今シーズンは3月1日の解禁日から2泊3日で上野村のC&R区に出かけた。ところが初日の川は泥濁りのありさまでけっきょく釣りにならなかった。





 たまらずに2日目は川の駅の特別区に場所を替えてようやくヤマメに合うことができた。写真のヤマメはその今シーズン最初の1匹。








 3月中旬、川はまだ随所で氷ついていたが元気なヒレピンに出逢うことができた。









 3月下旬、ところどころに雪の残る中、まだ早いかと思ったが初物のイワナにも会えた。








 4月のはじめ、ヤマメの体はまだ冬の色を残していたがお腹からは大量のオオクマが出てきた。ヤマメ釣りのハイシーズンを迎えるひとコマ。








 上野村の中ノ沢、本谷では大型ヤマメとのファイトを楽しんだ。





 5月、GW明けの川はどこも厳しいだろうと覚悟をしていたが尺越えのイワナを釣った。少し入りにくい沢を選んだのがよかった。





 5月下旬の南会津はまだ雪代が収まりきっていなかった。





 釣果は期待どおりというわけにはいかなかったが何匹かのきれいなイワナに遊んでもらった。





 6月にはいっていよいよイワナの活性も上がってきた。6月1週目に行った渓ではダブルのツ抜けを楽しんだ。




 
 6月2週目の中ノ沢で釣れたイワナは35㎝あった。この魚がサイズでは今シーズンのベストフィッシュ。





 7月の終わり、初めての南アルプス。雄大な景観に圧倒される、しかしここも水は高めでイワナの反応は渋かった。





 苦労して手にした南アルプスのイワナ、水の透明感がその肌をさらに美麗に見せてくれた。








 8月下旬、猛暑を避けてふたたびの南会津釣行は大雨でスタートした。なんてついてないんだと空を恨んだが、それだけにネットに収まったイワナたち1匹1匹がほんとうに貴重な宝物だった。





 9月に入っても天候は落ち着かない日が多かった。夏の間の記録的な猛暑が嘘のように急に秋めいてきて、中ノ沢ではもう秋色をまとったヤマメが迎えてくれた。





 今シーズンもあっという間に禁漁の時を迎えた9月19日、思わぬ尺イワナを釣った。





 そして最終の釣行ではあわやボウズかとあきらめかけたがけなげなヤマメが救ってくれた。


 あえて今シーズンのベストフィッシュを選ぶとしたら、禁漁間際の尺イワナを釣った翌日に姿を見せてくれたこのヤマメ。





 大ヤマメではないが素晴らしいプロポーションと肌の色の美しさはこの日で閉じてしまう群馬県での最終釣行を飾るにふさわしいものだった。

 まだまだ管理釣り場や冬季釣り場もあるので釣りは続くのだが、楽しませてくれた自然渓流の魚たちとはしばしのお別れだ、来シーズンまた美しい姿をみせてくれることを願ってやまない。


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