2023年03月15日
渇水と先行者で大苦戦
昨年何回か釣りをした国道沿いの里川C&R区。一般道でも朝なら1時間半の距離なので今年は年券を買うことにした。
駐車場に車を止めて入渓点まで20分ほど国道を歩く。朝9時を過ぎたところで気温はまだ6℃ほど、歩いているとそれほど寒くはないが手が冷たい、ウェーダーに手を突っ込んで歩いた。入渓点まであと600メートルばかりのところで川にルアーマンがいるのをみつけた。もう9時すぎだもんな入渓者もいるよな、と思いながら歩を進める。
C&Rのスタート地点から入渓、水が少ない。道すがら川を覗きこんで少ないのはわかっていたが釣りになるのかどうか、かなり不安な状況だった。
ロッドは7’5”の#2、リーダー+ティペットの全長は16ftでスタート、フライは♯16のメイフライイマージャーを結んだ。先行しているルアーマンがどこから入ったのかはわからないが、まったく反応がない。少しでも水深があって流れが効いているポイントを探っていくがヤマメの気配すら感じられなかった。ちょっとした深みのあるトロ場は渇水のせいかほとんど水が動いていない。ハヤの群れはみえるがヤマメらしき魚影は皆無だった。
ここは成魚放流はしていないから、ハヤに見える魚影ももしかしたらヤマメの稚魚という可能性もないではないが、パーマークはまとっていないように見えた。
渇水で警戒して水面に出てこないのならと、ルースニングに変えてみた。久しぶりの小渓流で♯2ロッドのルースニングはちょっと振りづらさを感じる。ティペットを1ftつめ、粘土オモリを少しちぎって軽くしてあげると振りやすくなった。だが、あたりはまったくない。
スタートして1時間半、そろそろルアーマンを見かけたあたりまで来ていた。左のボサ際が少しほられて深くなっているのをインジケーターが通過すると水中にギラリと光が走った。食いはしなかったが、明確な反応だった。二度三度と流してみるがインジケーターは何事もなくポイントを通過する。オモリが軽いからもっと上から流してフライを沈めないとだめかとラインを伸ばす。
今度はスッとインジケーターが水中に消えた。あおったりしたら吹っ飛んでしまいそうなのをやさしく合わせて手元に寄せた。オイカワサイズのちびヤマメだったが、とにかくボウズは逃れられた。発眼卵放流のヤマメだろうか小さくても美しい春の使者だ。
続けて2匹のヤマメをキャッチ。3匹目は15cmとちょっぴりサイズアップしてくれた。よし、これからだと気合を入れなおしたが、間が悪く風が吹き始めてティペットがクラッシュする。ちょうどインジケーターにアタックしてくる魚も出始めていたのでルースニングをやめてドライフライに戻す。昼を回ってけっこう大型のカゲロウも飛び始めている。フライも♯14に替えた。
しかし、すでにまちがいなく先行者が歩いたあとの流れ、Y字帯の要に沈み石のはいった絶好のポイントも沈黙を続ける。ここで出なけりゃどこで出るんだ、とついボヤキたくなる。ごくたまに水面まで出てくる魚はいてもフッキングに持ち込めない、やはりそうとうに警戒している。正面から吹き付けてくる風も強さを増して心が折れかけるのをなんとかごまかしてロッドを振った。
なんでもないようなフラットな水面にいきなり銀鱗が舞った。今度こそ食ったよ、イヤー、よく食ってくれたと思わず頬が緩む。
これも15cmほどの可愛いヤマメだったが、♯14のフライをがっちりくわえてサイズじゃあない価値ある1匹だった。
ここから先また川は沈黙を守り続け、ほどなく前方にフライマンを発見、C&R区の終点も近かったのでテンションを失ったロッドのような終盤の遡行になってしまった。
どこからでも入れるC&R区で先行者のことをいっても始まらないのだが、やはりもう少し水があればまだなんとかなっていたようにも思う。来週の天気予報は雨マークが並んでいるようなので3月最終週に期待、というところだろうか。
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Posted by wind knot at 21:37│Comments(0)
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