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2019年12月05日

上野村冬季釣り場

上野村冬季釣り場




 台風の被害でなかなか開業できなかった上野村の冬季釣り場が先月23日にオープンした。すぐにも出かけたかったが、月末はいろいろあってやっと本日ハコスチとの対面がかなった。
 上野村の川の駅に着いたのは9時ちょうど、受付にいくとスタンプカードはある?と聞かれたのでカードケースをごそごそやってみたらスタンプが満杯のカードが出てきた。いきなり無料招待とはラッキー、なんだか今日は釣れそうな気がしてきた。

 とはいえすでによさそうな場所には何人もの釣り人が立っていて入るスキがない。


上野村冬季釣り場


 河原の駐車スペース前のプールは台風の影響ですっかり浅くなってしまって魚の着き場がない。最下流部だけは水深を保っていて魚はそこに溜まっているようだったが当然すでに数人の釣り人がロッドを振っている。上流の流れ込みでしばらくキャストしてみたがまったく魚の気配も感じられなかった。しかたがないのでプールの下流に移動してみた。ここもすでに何人かの釣り人が立っていた。最初のプールから続く落ち込みでロッドを振っていたフライマンが一瞬ロッドを立てて首をひねっていた。あたりがあったが乗らなかったという感じか、だとすると魚はいるということなんだろう。その下の流れを流してみたが反応はなかった。


上野村冬季釣り場


 隣で釣っていたフライマンのロッドが大きくしなった。やはり水深のあるトロッとした流れに魚がたまっているようだった。魚のいる場所はどこも付け入るスキがないのでさらに下流の様子を見に行ってみた。瀬とプールが連なっていた流れは砂利で埋まってチャラ瀬ばかりが続いていた。こりゃだめだと肩を落とし来た道を取って返す。

 首をひねっていたフライマンがいた場所が空いていた。釣れなかったのかな、とりあえず覗いてみることにした。


上野村冬季釣り場


 ポイントは小さな中州の向こうの流れだ。さきほどのフライマンはちょうど中州の茶色く見える浅瀬のあたりに立ってロッドを振っていた。


上野村冬季釣り場


 近づいてみると対岸の岩盤と中州の間がけっこう深く掘られていて底に張り付くように定位している魚影が見えた。数匹というレベルではないかなりの数の魚がいるようだった。さきほどのフライマンは中州側に立ってアップクロス気味にキャストをしていたが見たところ立ち位置は流れの真下に立ってアップストリームでキャストするのがよさそうだった。


上野村冬季釣り場

 
 ねらいは的中して2投目のキャストでマーカーがふっと止まった。35㎝ほどのハコスチがファーストヒットだった。


 ドライフライの釣りならアップクロスで投げるのがよさそうだったがマーカーを付けたニンフの釣りとなるとラインが手前のゆるい流れに引かれてナチュラルドリフトが難しい。流れの真下からまっすぐにキャストしてマーカー先行でドリフトさせるのが正解のように思えた。魚は中州の右側から手前の駆け上がりまでスリット状に掘られた流れに列を作っていた。スリットの右側は早い流れで左の中州側は遅い流れだった。どちらにずれても底べったりのハコスチの鼻づらにフライを送り込むことはできない。フライとマーカーがほぼ直線上に並ぶようにキャストしなければならないがちょうど向かい風が強くなってきてまっすぐにねらい通りのポイントへフライを入れるのは難しかった。


上野村冬季釣り場


 ねらったスポットにフライが入ったとしても水面下の流れは複雑でひとときも同じ姿でいることはない。マーカーが左右のどちらの流れにも引っ張られないようにスリットの真上をドリフトさせるのはもちろんだが、水面下にあるフライはさらに底にむかって沈み込む流れに乗っていないとならないのだ。ただ、これはねらってそうなるものではなくてほとんどタイミングの問題になる。ねらい通りのキャストができてフライが底に沈んでいく縦の水流に乗るタイミング、これがそろうことなどほとんど神頼みのようなものだ。


上野村冬季釣り場


 だがこれがそろえば魚が口を使ってくれるチャンスはまずまずの確率で訪れた。上野村漁協のFBに掲載されているようなひれピンには残念ながら会えなかったがここ2、3年の魚に比べると引きは強くファイトは楽しかった。中にはジャンプ5連発の空中戦を見せてくれた強者もいてハコスチらしい釣り味を堪能させてもらった。
 来る前に見ていた漁協のFBに里見さんによる「魚を見つけて、ドリフトに注意しながら根気よく。」と、釣り方のコツが掲載されていたのだが、なるほどまさにその通りだと思った。


上野村冬季釣り場


 3匹目の魚を釣ったとき、えっと思ったのだがティペットが絡んでしまってフライが魚から30㎝ほど離れた状態でネットに収まった。魚にかかっているはずのフライが魚ではなくてティペットに引っかかっているのだ、そんな馬鹿な、と思ったらなんと魚の口には別のフライがフッキングしていてそのフライから伸びたティペットがクラッシュしてループになったところに私のフライが引っかかっていた。これも一種のスレがかりというわけか。


上野村冬季釣り場


 同じポイントで粘ってけっきょく8匹のハコスチを釣った(↑のスレも含めて)。2、3匹でも釣れれば十分と思っていたので意外な好釣果だった。スタンプカードで無料で遊べたしラッキーな釣行だった。


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この記事へのコメント
こんばんは、
「このフライをあの魚の居る場所にどうやって送り届けるか?」
沈める釣りって、これがまた深いですよね。
もし、アップストリームでキャストできなかったら、どうしました?
私は時々着水直後のフライをアンカーにしてメンディングを入れて、
マーカーを同じ流れの上流に置きなおして、フライの沈下を助けたりします。
Posted by jbopperjbopper at 2019年12月06日 22:40
jbopperさん、おはようございます。
「フライをアンカーにしてメンディング」これがまた難しいですよね。どうしてもフライが動いちゃったりするんでねらってるレーンからずれたりします。あとはフライとマーカーを同じ位置にぽちゃんと落としてテンションをかけずにフライを沈ませる方法もよくやります。ねらいどおりにフライが流れるまでまさに根気よくやるしかないですね。
Posted by wind knotwind knot at 2019年12月07日 06:05
 
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