2019年10月06日
2019シーズンを振り返って

2019年の渓流シーズンも終了。私の最終釣行は9月24日だった。ランディングネットを忘れたり、パスタをひっくり返したりとナテコッタ!な釣行の顛末をブログに載せたのはついこの間のことだ。3月の解禁からこの間の最終釣行まで半年強という時間はあっという間であるけれど、あんなことがあった、こんな魚が釣れた、と時間の流れは濃密であったと思うのは毎年のことだ。そんな7か月間の釣りの思い出を振り返る。

今年もまずは釣果がどうだったかを見てみたい。どうにもフライフィッシングのコンセプトから大きく外れるような表で申し訳ないが、「今年はよかったの?どうだった?」というごく素朴な自問に答えるとすると、客観的な数字を眺めてみるのがやはり手っ取り早い。
釣行日数は昨年と同じ41日だった。月平均5.8日、現役時代だと月に4回がやっとだと思うが今は月に15日しか働かないので月に約6日の釣行も難しくはない。もっと行けそうな気もするが天候との兼ね合いもあるし、経済的な制約もあるから今年もよく行ったほうだとは思う。
月別にみると最初の3~5月は毎月7日の釣行をこなした。これは毎年だいたいそうなのだが、5月ごろまでは比較的近い釣り場で釣れるので釣行しやすいからだ。対して6月以降、夏場の釣りとなるとやはり足を伸ばさないと釣れないので東北方面にいったり関東でもより標高の高いところへ行くため、気軽に出かけるという感じではなくなってくる。加えて夏場は天候不順で予定していた通りの釣行がなかなか難しくなることが大きい。今年は特に8月が良くなかった。
肝心の釣果がどうだったか、シーズンの総釣果は276匹で昨年に比べると大きく後退した。釣行ごとの平均は6.7匹で昨年より2.2匹少なかった。今年はKさんやジョニーさんとご一緒させていただく機会も得て、同行者のある釣行が増えた。その分、釣果は単純にいって1/2になるわけだから総釣果が減るのは当然でもあるが、それにしても昨年大釣りした釣り場で今年はまあまあ、で終わることが多かった。天候による好不調もあるだろうし年によるばらつきもあるのだろう、釣果はいま一つだったがだからといって釣れないから行きたくないと思ったことは一度もなかった。というと言いすぎかもしれない、8月の声を聞くとそれまでの釣りの疲れも出てだんだん腰が重くなってくる。
月別釣果では6月、7月が特に不調だった。長い梅雨が続く中をついて出かけてはみたが増水の釣り場で苦戦を強いられることが多かった。
もっとも昨年の6月、7月は一昨年の倍のペースで釣果を上げていたので、昨年が良すぎたのだということかもしれない。シーズン全体を通してやや不調という年だった。ついでに言っておくとボウズだった日は4日あってこれは昨年と同じだった。
ここからは今シーズン出会った美しき渓魚たちをまとめて掲載
3月
今シーズン解禁釣行でやっと出会えた野生のヤマメ、のっけから厳しい釣りだっただけにその美しさはひとしおだった。
解禁釣行ががまんの釣りだったので第2弾はバシバシ釣りたいと上野村の川の駅へ、居残りのハコスチを含めてグッドサイズとのファイトを満喫した。
コンディションの悪化から徐々に回復してきている渓で久しぶりに出会った青いイワナ。今シーズン7日めの釣行で初イワナだった。
4月
上野村でC&Rから移動した支流で出会った真っ黒なイワナ。なんだこれと驚くような黒さの中にちゃんと朱点が散りばめられていて野生の凄みを感じるような魚だった。
上野村の桜も満開となったころ、前の釣行でハッチマッチを楽しんだストーンフライを巻き足して臨んだ。だが1週間後のこの日、カワゲラはハッチしていなかった。

けっきょくなんにでも見えるようなメイフライ系のミッジで楽しむことができたができればストーンフライで釣果を上げたかった。
4月も中旬となると上野村の本谷、中ノ沢の毛ばり釣り場もオープンしていよいよフライフィッシングもいい季節を迎える。久々の大型ヤマメとのファイトに夢中になった。
4月下旬、谷のイワナの活性も上がってきたが釣れるのは元気なちびたちばかりだった。それでも遊んでくれる魚がたくさんいるということは素直に楽しかった。
せっせと釣行を続けていよいよ平成最後の釣り。堰堤でねばって釣りあげた平成ラストヤマメは可憐に美しく印象に残る魚だった。
5月、年号が変わって最初の釣りは新緑の渓でイワナ釣り。
先月はちびばかりだったが渓も緑に包まれてくればイワナもサイズアップ、一番気持ちのいい季節で渓を歩くだけでも幸せになるのだった。
里見スクール、昨年は参加できなかったこともあって前乗り、後泊と南会津で4日間の釣りを楽しんだ。
里見スクールはこれで3回目になるが3回目にしてやっと里見さんのループが見えるようになってきた。なぜこの形なのか、どうしたらこの形のループが作れるのかやっとわかった気がした。わかったからといってそれができるわけではない、道のりはまだ遠いのもよくわかった。それでも少しずつでも上達していく実感があるからまた先に進みたくなる。
6月
このブログを通じてご連絡をいただいたKさんと黒部ダム下へ。「秘境黒部」の雰囲気だけでも味わえるかと期待したが、何しろ目の前には巨大な黒部ダム。その下の黒部川は整備された自然美といった環境で釣り人も多かった。
やっと出会えた黒部のイワナ、雪代明けから観光放水までのわずか1か月ほどの間しか釣りができないことを考えればまさに貴重なイワナなのだ。
黒部から帰った翌週は長年の課題だったジョニーさんとの釣行がやっと実った。イワナのいい季節で尺物にも会うことができてうれしい釣行となった。
6月最終週、梅雨の合間の青空の下、真夏のような暑さだったが上野村でヤマメと遊んだ。
7月
Kさんと檜枝岐、南会津への釣行。檜枝岐ではキャンプ&フィッシングで夏の渓流を満喫。南会津の色白なイワナにうっとり。
8月
今シーズンもあと二月、ラストスパートの釣り。フッキングミスの連続に耐えて尺イワナをキャッチ。
8月の終わり、本谷で出会った40クラスと思われるイワナとの一騎打ち、食わせたけど乗らず、ハラハラドキドキで手に汗をにぎった。
9月

Kさんと役内川へ、今回も釣果は期待したほどではなかったが美しい秋田の秋色ヤマメに出会えて初秋の釣りを楽しんだ。
あっという間のシーズン最終盤、群馬県の釣り収めで、やった尺か、と思ったが1㎝足りなかった。
そして迎えた今シーズン最終釣行。この川にこんなのがいたの?という尺がらみのヤマメとの勝負。あと一歩で釣れなかったがこれも楽しかった。本谷の40クラスといいこの最後の勝負のヤマメといい、今シーズンは釣れなかった大物との勝負が特に記憶にのこりそうだ。
Posted by wind knot at 17:33│Comments(0)
│フライフィッシング