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2017年04月18日

今シーズン初イワナ

今シーズン初イワナ





12日は日帰り温泉によって疲れを癒してから、またコンビニで食料とビールを調達、道の駅に車を止めた。
前回の車中泊と同じ道の駅で、前回は車の中でひとり宴会だったが今回は道の駅の休憩所を使わせてもらった。
ときおりトイレを使いにくる人はいるが、休憩所を使うひとはいなくて、貸切状態。暖房もそこそこきいている部屋で暮れてゆく山並みを眺めながら飲むビールがうまかった。
前回から半月がたって夜の寒さも和らいでいるだろうと思ったが、さほど変わらない寒さだった。北からの冷たい空気が入り込んで真冬並みの寒さとなってしまった今回の釣行。明日の釣りも厳しくなりそうだなと思いつつ車に戻って寝袋に潜り込んだ。


翌朝おきてみると外気温はやはり0℃に届いていない、前回と同じ寒さだった。
この日はイワナの渓に潜り込もうと思っているので、気温が上がるのを待つしかない。コンビニでパンとコーヒーを買い、また道の駅にもどって時間をつぶした。


8時になってそろそろいいかと、川に向けて出発、林道終点までいくつもりだったがあと少しというところで大きな落石に道をはばまれた。落石の手前に車1台分ほどのスペースがあったのでここに車を止める。万一、後続の車が来ても切り返せるくらいの余裕はありそうだった。
車を下りて支度をしていると林道の山側を何かが走ってきて斜面をかけあがっていった。
斜面の途中でこちらを振り返ったのはなんとキツネだった。林道を後ろから走ってきて私のすぐ目の前から斜面に駆け登っていったのだが、なんでわざわざ人間の近くまでよってきたのか不思議だった。


今シーズン初イワナ


この写真ではどこにキツネがいるのかわからないが、急な崖をジグザグに登りながら何度もこちらを振り返っていた。


今シーズン初イワナ おもいっきりトリミングした画像


冬の毛をまとったキツネは最初はタヌキ?と思ったぐらいフサフサとした尾をしていて体も丸く見えた。山の住人の思わぬ出迎えにおどろかされた。林道を歩き始めると、まだかなりの雪が残っていて雪の上にはたくさんの動物の足跡が残されていた。


今シーズン初イワナ


カモシカの足跡、そういえば前日は川の脇の斜面を登っていくカモシカの姿を見た。まだ釣人もそれほど入っていない時期なのだろう、山は動物たちの支配地で人間は迷い込んできた闖入者だ。

幸いにして熊の足跡は見当たらなかったが、さすがにちょっとばかり恐ろしくて熊よけ笛を吹きながら林道を進んだ。


今シーズン初イワナ


30分ほど歩いていつもより手前から川に下りた。これが夏場だと30分歩いただけで汗だくだが、今はフリースを着ていてちょうどいいくらいだった。
川原には雪はほとんどなかった。とはいえ気温はまだ3℃ほど、水温も4.5℃しかないのでルースニングでスタートすることにした。
ロッドは自作の6'6" #2-3 にDT#2 のラインを乗せたが、マーカー付きのニンフをまったくコントロールできない。タックルの選択を間違えたと前日と同じBlue Heron に替えラインもDT#3 にする。バックパックを背負っているとロッドもリールもこうして2セット持ち歩けるのがいい。


今シーズン初イワナ


左岸の岩盤際が深くなった流れ、右岸側のかけ上がりでマーカーが引かれた。


今シーズン初イワナ


今シーズン初のイワナだった。小さいがよく出てくれた。この同じ流れでもう1匹かかったが、残念ながらフックアウト、最初のイワナよりも少しばかりサイズアップしていただけにくやしい。

前日も風に悩まされたが、この日はさらに強い風にまいった。ルースニングで最初の釣果を得たものの以降は強風に翻弄されてただでさえ難しいルースニングのシステムがキャストしづらい。一度マーカーに反応して浮いてきたイワナを見つけたところで、ひょっとするとドライでいけるかもと思いながら、もう少し様子を見る。

前日のヤマメの川はそれほど増水はしていなかったが、こちらの川はちょっと水が多目だった。まだ水温が低くイワナは流れのある場所にでていないだろうと思えるが、増水のためどこも流れが速い。頼みの綱の巻きも水が多く水面が荒れている。


今シーズン初イワナ


やっと出あった絶好の白泡、ぜったいにいるだろうとキャストするがマーカーは動いてくれない。あきらめきれずにここでフライをドライに替えることにした。
そして1投目、なんとあっさりとイワナが鼻先を突き出した。


今シーズン初イワナ


なんだ、ドライで出るんじゃないかと苦笑いの1匹だった。

しかしその後は苦行が続く、はじめは風の止み間にキャストできたが、インターバルがどんどん短くなっているようだった。ゴウといって川原の落ち葉を舞い上げた風が落ち葉をまともにたたきつけてくる。バチバチと音をたてて顔に当たってくる落ち葉が痛いくらいだった。
いい加減、戦意も喪失気味だったが、退渓ポイントまではまだもう少し遡行しなければならない。


今シーズン初イワナ


退渓場所まであと少し、盛期なら楽しい流れだが開きも瀬脇の緩流帯も沈黙したまま。出ねーなー、とつぶやきながらラインを伸ばす。
落ち込みの白泡の脇、これは流速がありすぎだと思った流れで左の緩流部からイワナがフライを追うのが見えた。

おっしゃー、出た と思わず叫んでしまうくらい待ちわびた1匹だった。


今シーズン初イワナ


引きも強くていいイワナだった。8寸はあるかもと思ってランディングしたが、7寸強というところだった。まち焦がれた思いが3cm大きく見せたイワナ。


今シーズン初イワナ


流芯の底にいるイワナが緩い流れに出てフライをくわえるということが多いのかもしれないが、その逆もあるということだった。

低水温での増水、さらに強風でさんざんな環境だったが、なんとかイワナの顔を見ることができた。
今度来るときは山も一気に芽吹きを迎えているだろうな、と思いながら林道に向かった。




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この記事へのコメント
僕もこの前、初キツネみました!

アナグマはしょっちゅうみますが!

イワナ釣ってみたいですね!

こちらにはアマゴしかいないので羨ましい!
Posted by アマゴンゾウアマゴンゾウ at 2017年04月18日 13:48
アマゴンゾウさん、こんばんは。
キツネってもっと細いんだと思ってたんですが丸まるとしてました。
振り返ってこっちを見てるところは可愛かったですよ。
Posted by wind knotwind knot at 2017年04月18日 20:23
 
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    コメント(2)