2023年06月08日
本谷毛ばり釣り専用区
前回の投稿の翌日、5月25日、上野村本谷毛ばり釣り専用区への釣行。前日の沢での釣りが期待外れの厳しさだったので、さあ、本谷だ尺ヤマメの2~3匹も釣って前日のうっぷんを晴らしてやろうと鼻息も荒く釣り場に向かった。
今回、予約していたのは下流側からふたつめの6区。管理棟に車を停めて入渓路までの道すがら川を覗きこんで、魚が浮いているかどうかを確認しながら歩く。よしよし、とかうん?とかぶつぶついいながら歩くのだがこの日はどうもうん?のほうだった。浮いている魚がまったく見えない。ありゃー、どうしちゃったんだろ、と荒かった鼻息も急にしぼんでくる。浮いてるから釣れるというわけでもないとは思うがやっぱり魚が見えていた方がテンションが上がるのは間違いない。
スタート地点の橋の上流にフライを落とすとすぐに魚が飛び出してきた。ほら、やっぱり浮いてないからってがっくりすることはないんだ、と気をよくする。釣り人の気持ちなんてかんたんに上がったり下がったり、もうすぐ67になるというじいさんも、小学2年の孫娘とたいして変わらないなと苦笑する。
釣れたのは20cmほどのヤマメで尺ヤマメには程遠いがまずは1匹釣ってほっとする。
同じ場所でもう1匹追加。
少し進んでまた1匹、どんどんサイズダウンしてくる。
岩盤際で口先をのぞかせたのはちょっといいサイズだったがすっぽ抜け。
Y字の要でぬっと頭を出してきたのは明らかに尺越えだったがフライは口に入っていなかった。入渓してすでに1時間半が経過、釣れてないわけじゃない、尺の反応もあった、悪くはないんだけどいまひとつテンションが上がらない、と朝の気持ちに逆戻りする。
しばらく釣れない時間が経過したぶっつけの流れ込み。
少しだけサイズアップ、でもこんなものじゃないはず。
すでに昼を過ぎたところだがサイズは伸びてこない。朝の予兆が当たったのか、尺ヤマメたちはやっぱり浮いてきてくれないということらしい。
そういえばイワナも顔を見せてくれなかった。
一度だけひょこっと顔を出したイワナはしっかりフッキングしたはずだったが、あっという間に下に走られ
枯れ枝の中に潜り込まれてフックアウト、これはとっておきたかった。
午後の部は3区のえん堤上から再スタート。下りてみるといきなり目の前で尺オーバーがもんどりうつようなライズ。何事かと川面を見渡すとモンカゲロウらしき大型メイフライがポッと出てきては流されていくのを大型ヤマメがバシャッと捕らえている。
それはまあ、爽快といえるような場面だったがよく見るとハッチしているのはモンカゲよりは少し小型のフタスジモンカゲロウのようだった。結んでいた#14のメイフライは見向きもされない。もっと大型かと♯12、♯10と流してみるが何度か見にはくるもののくわえてはくれない。もっと白っぽいボディなんだよと思うがそんなフライは持っていなかった。こんなときのためにと秘蔵していたエクステンドボディのモンカゲロウも投げてみたが、へんなもん流すんじゃねえよと言わんばかりのつれなさだ。
けっきょく♯12のメイフライイマージャーに2度アタックがあったのだがいずれもすっぽ抜けに終わってしまった。すっかりヒートアップして写真を撮るのも忘れるほどだったが、完敗とはいえ楽しませてもらった。
そして相手をしてくれるのはやっぱりこのサイズ。
それでも最後にやっとイワナも出てきてくれた。朝、管理棟より下流には浮いている大型の姿は見えなかったが、昼休憩をはさんで管理棟より上流には大型がたくさん浮いているのが見えた。これが区間による違いなのか、時間帯による違いなのかはわからないが、浮いているからといって釣れるわけではない、ということはよくわかった。
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Posted by wind knot at 19:15│Comments(0)
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