趣味はフライフィッシング

２日から遅い夏休みです。
といっても４日間だけ、あまり遠出もできないので・・・

いつもの溪でのんびりしようと、２泊３日の釣行。


とはいっても、３１日にTATA GPさんとの釣行をこなして、中１日での釣り。
１日は４日間の休みの前に仕事を片付けるのがたいへんでいつもながらのお疲れモード。

初日はゆっくり目に出発して、ある支流に到着。
いつもより少し上から入ってみようかと、降り口を探してしばらくウロウロとします。






なんとか降りられそうなところを見つけて斜面を降りてみると、

あと5ｍくらいのところで、斜度がきつくなり、頭上の枝に捕まりながら足場の石に体重を乗せたとたん
もろくも足場が崩れて、枝にぶら下がって宙吊りの状態になってしまいました。

オーバーハングしてるわけじゃないから宙吊りというのは大げさにしても、足場のない斜面に万歳した形でぶら下がってるのはなかなかの恐怖。

おまけに左手で握っている枝が徐々に抜けそうになってきた。
こうなっては仕方ない。
意を決して、斜面をすべり落ちることに

まあ、滑り落ちたのはせいぜい3ｍくらいの距離なのでさいわい怪我もなかったのですが、ちょっとビビリましたー。





やっと降り立つことができた溪は穏やかで、里川の趣です。

さっそくロッドをつないでフライを結ぼうとすると、指先が妙に震えるのはアドレナリンのせいか、はたまた枝にぶら下がっていたせいか。
みなさんも、無謀な入渓は慎みましょう（大汗）。


さて、川のほうは水量がやや多めですが、天気もよくて釣れそうな予感がします。
しかし、もう9月、そうは楽な釣りができるはずもなく、なかなか反応がありません。

チビイワナと思しきピチャっというしぶきを何度か目にしたあと、やっと出た。





18cmくらいですが、最初の一匹はとりあえずうれしい。





セオリー通りのこんな場所、誰もがやる一級ポイントはこの時期になると沈黙することが多いんです。

お次はいい感じの瀬、初期にはここで三連発なんてこともあったのですが





右側の筋で





可愛いヤマメ。
ここはイワナばかりかと思ってましたが、ヤマメもいるんだ。
そういえばこの先でカワサバといわれるイワナとヤマメの交配種を釣ったことがありました。


今度は左側から





ちょっとサイズアップ。
三連発とはいきませんが、連発してくれました。


お昼の休憩でコーヒーを楽しんだあと、





今度は７寸強でいい引きが味わえました。


さらにこんな速い流れの肩ぎりぎりで





一瞬、黒っぽい影が現れて、勢いよく上流に走ったのを下に落として、強い引きをいなしながらランディングしました。






いいイワナでした。
今日はこれでもう十分な気持ち。

帰りは川通しに１時間。
朝、滑り降りた崖はスルーして下流のあんぜんなところから上がったのは言うまでもありません。


温泉、ビール、日本酒を堪能してふとんに倒れこみ、降り始めた雨音を聞くうちに・・・ｚｚｚ




翌朝、夜の間降っていたらしい雨はすでに上がっていましたがどんよりと低い雲が覆う中、この日は１時間の林道歩きです。

歩き出して１０分もしないところで





ありゃりゃ、でかいのが道の真ん中に

鳥追いピストルをパンパン、笛をピーピーやりながら歩きます。





季節は初秋、というよりまだ晩夏ですね。
行く夏を惜しむような森の緑に包まれて歩いていると、つい熊さんの恐怖も薄らいでしまいます。


熊鈴ジャンジャン鳴らしながら１時間。
気温は１８℃くらいでも湿度が高いせいか汗を拭き吹きの歩きでした。





溪におりてしばらく、汗が引くと肌寒い位です。
くらい空は光量不足でフライが見にくい。
アイにティペットを通すのも苦労しました。


そして昨日よりもっと、つれんねー。
１時間たってやっと１匹





ころっとした可愛いイワナ





木の根の脇で一度フライを追ったのをもう一度流して仕留めました。

この日も前夜の雨のせいで水は高い。
イワナたちは上を見てはくれていないようでした。

このあと５寸ほどのチビに遊ばれて、空はさらに暗さをまして、今にも雨が落ちてきそうです。

今日も早めに切り上げたほうがよさそうだな、と気持ちは温泉とビールに傾き始めます。





いいポイントだけどなー、出ないんだよな、となかばあきらめ気味でキャスト

一発でフライがすっと吸い込まれた。


これも上流にむかって走り、なかなか寄ってこない。
思ったよりは大きそう。
この下の流れ出しから下に落ちたあとも最後の抵抗をしてくれます。

ティペットは６X、ひょっとしたらやばいかも、ヒヤヒヤしながら落ち込みの白泡のなかからやっと引きずりだしました。





お腹の黄色が見事な９寸でした。

結局、このイワナが今回のベストフィッシュ。

このあと、しばらく上がってみたけれど、めぼしい反応もないので宿にもどることに。







またまた、温泉とビール（２日目は疲れて日本酒まではいけなかった）に意識も朦朧となり、夕方から強くなってきた雨音に・・・zzz


３日目の朝、雨はあがっていたけれど、昨日よりまちがいなく水は増えていそうだし、このところ気になっていたウエーダーの浸水が昨日の釣りで決定的になっていたので、釣りはあきらめて帰ることにしました。





今回お世話になった宿、山の中の立派なホテルでした。

２日間の釣りで数は出ませんでしたが、そこそこサイズには出会えて、なにより釣りからあがってすぐに温泉、すぐにビールというのが堪えられません。
やっぱり、泊まりの釣行は最高でした(笑)。






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