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2016年12月18日

大持山~ウノタワ

大持山~ウノタワ





この冬から始めた低山ハイキングも3回目、12月15日初めて標高1000メートルを越える山に登った。

大持山からウノタワへ周り、スタート地点にもどる周回コース。これまでの2回は電車を利用したいわゆる縦走型のコースだった(1回目の大高取山は道を間違えてスタートの越生にもどってしまった)が今回はアプローチに車が使える。

歩程7.4km、標高差740m、これまでの2回に比べると格段にハードなコースだが、出かける前はよく調べもしなかったので、そんなコースだとは思っていなかった。2回目の大霧山は歩程8kmのコースだったから同じようなものくらいに思っていた。しかし、大霧山の標高は766Mしかなかったのだ。

一方、大霧山のときに導入してみた山と高原地図のスマホアプリ、その後いろいろ調べてみてどうもヤマレコのアプリのほうが使いやすそうなことがわかってきて今回初めて使ってみた。
これは山行前にあらかじめPCでコースをマップに登録して山行中はスマホでマップを確認しながら歩く。行動中は写真やメモを登録して実際の歩行ルートもGPSで正確に記録、帰宅後はデータをもとに山行記録として整備してWEBに公開することもできるというもの。
デジカメで撮った写真も山行記にエクスポートできるすぐれものだ。

ヤマレコは会社の同僚の山〇カNさんが使っていたものだが、自分が使うようになるとは思っていなかった。Nさん、ヤマレコデビューしましたよ!(Nさんは現在関西に単身赴任中)

ヤマレコ山行記「大持山~ウノタワ」

私のヤマレコでのハンドルネームは oh187
山愛好家の方々はオーイワナには興味もないらしくすんなり登録できた。

今回の山行、ウノタワに行ってみたい、という思いから計画した。そもそもは釣り仲間のジェットパパさんがブログで紹介していたのを読んで以来、ぜひとも行ってみたいと思っていた。ウノタワという不思議な名前と山の中にぽっかり開いた平らな空間になぜか心が引きつけられた。

ジェットパパさんはウノタワにまっすぐ登って同じルートを下りてこられたようだがせっかくならと大持山に登っての周回ルートを選んでみた。距離的にもちょうどよさそうに思えた。


山行の記録はヤマレコを見ていただければいいのだが、ヤマレコには書ききれない思いも含めて振り返ってみる。


大持山~ウノタワ


以前なんどか釣りにかよった名栗川沿いの道を最奥まで車で登る。出発に手間取ったのと経費節減のため一般道を走ったのが裏目に出て、家から2時間半もかかってしまった。


車を置いたところから登り始める。
はじめは舗装された林道だが急な上り坂にいきなり息が切れる。


大持山~ウノタワ


大持山~ウノタワ


最初のポイント妻坂峠


大持山~ウノタワ


ここからの眺めもよかった。


大持山~ウノタワ



左の山肌が削られた山は武甲山らしい。
スマホやカメラをいじっていたら北からの冷たい風に体が冷えてきた。
あっという間に指先の感覚がなくなってきて、あわてて先を急ぐことにした。


大持山~ウノタワ


急な下り坂をおりると道はやさしくなってきて寒さも和らぐ。


大持山~ウノタワ


日当たりのいい尾根道を気持ちよく歩く。

前方にハイカーの姿が見えてきた。距離はだんだん縮まってきて、やがて追いついた。あいさつをして追い越させてもらった。
私と同年代くらいの男性だった。

道は傾斜を増して時々立ち止まっては息を整えながら登っていく。すると今度は下ってくる人の姿が岩陰にチラチラと見えてくる。見ているとただ下ってくるのではなく、駆け下りてくるのだった。まだ若い女性のトレイルランナー。下りてくるということはこの道ではないかもしれないが一度は登ったということ、すごいものだ。
あっけにとられるように道をゆずる私のかたわらを「こんにちは」といって風のように去っていった。


大持山~ウノタワ


急坂を登り終えて大持山の肩についた。ここからの眺望はすばらしかった。東側に開けていて東京都心が見渡せた。
1200Mを越える標高からは前回登った大霧山クラスの山を見下ろすことになる。これまでとは景色が違って見える。
ここからはほんの10分ほどで大持山の頂上だ。


大持山~ウノタワ


距離は短いが登りはけっこう急だった。空が近づいてきててっぺんまであと少し。


大持山~ウノタワ


大持山、1294.1M
3回目の低山ハイキングで"頂上まで登った感"をもっとも実感できた。


大持山~ウノタワ


三角点の標石があった。最初のハイキングで行った大高取山にもあったのらしいが気がつかなかった。あのときは雪が残っていたので雪に埋もれていたのか、それとも気づく余裕がなかったのか。


大持山~ウノタワ


ここからの眺望は肩に比べると劣るのだが飛行機雲の名残がアクセントになった空が美しかった。

肩に戻ると先ほど追いぬいた男性ハイカーが腰をおろして食事をしていた。
お互いはじめてきたこと、この後はウノタワによって山中に下りる同じコースを予定していることなど短い会話を交わし、一足さきに下りの道を歩き始めた。

ウノタワに向かう長い尾根道ははじめの急なくだりを過ぎるとゆるやかに高度を下げていく。明るく開けた穏やかな道では足取りとともに心も軽くなって歌のひとつも歌いたくなる。しかし出てきた歌は

♪いちにち2はいのー さけをのみぃ さかなはとくにー こだわらずー♪

なんとも場違いな歌だ。自分でもあまりの場違いさに恥ずかしくなって、すぐに歌うのを止めた。

大持山の肩からウノタワまでは30分ほど、途中で横倉山の頂上を通過するが、ここはまったく気づかぬまま通り過ぎてしまった。


大持山~ウノタワ


ウノタワまでもうすぐだろうという地点のビューポイント。
腹もだいぶすいてきて、もうすぐ昼飯にありつけるという安堵感とともにほっと一息つける場所だ。



大持山~ウノタワ


突然、行く手の道の先が平坦に開ける、ウノタワに着いたのだ。


大持山~ウノタワ


公園か、キャンプ場のような広場、むかし来たことがあるようななんとなく懐かしい場所のような気がした。もちろん来たことなどあるわけもない。

まばらに立つ木が落とす影をよけてぽっかり開いた陽だまり、ふかふかの落ち葉の上に腰を下ろしてランチタイム。
お湯を沸かしてカップヌードルとコンビニのおにぎりのランチだが、この不思議な空間を独り占めしてのぜいたくなひと時を過ごすことができた。



大持山~ウノタワ



大持山~ウノタワ


ウノタワに着くまで登山道は明瞭で分岐も少ない、スマホで現在地も確認しながらこられたので、初心者の単独行ながらとても安心感があった。写真はおもにデジカメ主体で撮ったが、スマホでも要所要所で何枚か撮っておいた。

ウノタワから下る道を探してちょっと迷った。広場の西端を北に向かうところを東よりに進んでしまいどこが道なのかわからなくなった。スマホのマップを見ながら西に方向を修正していくと横倉林道の降り口が見つかった。


大持山~ウノタワ


大持山~ウノタワ


ウノタワの伝説が書かれた看板。


下りの山道は砂礫に覆われた急坂を蛇行しながらズンズンと下りていく。ストックを使っていたので事なきを得たが、途中なんどかズリッと滑りそうになった。ジェットパパさんは、この急な道をなんと釣り用のゴム長靴で登り、下ったという。下りでは長靴の中で足が動くので親指が痛くなったそうだが、さもありなんという急な坂が延々と続く。

砂礫の急坂が終わり沢沿いの道に変わるが、下り坂はまだまだ続く。


大持山~ウノタワ


右手に苔むした岩の連なりが現れた。ジブリの映画にでも出てきそうな風景だ。


大持山~ウノタワ


苔の間から森の精がひょっこり顔を出しそうだ。


大持山~ウノタワ


大持山~ウノタワ


イワナが潜んでいてもおかしくないような沢、こういうところではつい足を止めて覗き込んでしまう。



大持山~ウノタワ


急坂を下ること約1時間でやっと林道に出た。


大持山~ウノタワ


林道を25分歩いてスタート地点にもどった。


帰宅後、はじめてのヤマレコ山行記録の登録に取り組んだ。手順がつかめず試行錯誤を繰り返したが、どうにかまとめることができた。ブログとヤマレコと両方使うとなると手間も時間も倍かかるが、記録に厚みが増すのはたしかだ。

シーズンになったら釣行の記録をヤマレコに残すのもおもしろいと思った。その場合はもちろん非公開の記録となってしまう。なにしろ渓流釣りのSNSときたら私を含めて通常は川の名前さえ公表しないのが当たり前となっている。

川で出会った釣師の会話

「どうです、出ましたか?」

「いや、さっぱりです。魚が走る姿さえ見えませんよ。(本心・・・いいのが出たよー、しかも続けて3匹も、こんなこと教えられんよヒヒヒ)」

というように渓流釣師はうそつきが多いという。


ともあれ、師走ももう後半となりこの先は山歩きもできそうにない。ヤマプラで来シーズンの釣行計画でも立てるとしようか。





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この記事へのコメント
山登りはじめたんでしね!
ウノタワ!不思議な空間でいい場所ですよね。大持山の肩もいい♪
このコース、紅葉の時期がスゴくいいので再訪おすすめです!

>ともあれ、師走ももう後半となりこの先は山歩きもできそうにない。

山は冬が一番でっす(^ヘ^)v
空気が澄んでいて眺望もいいし、一面の銀世界、霧氷、樹氷は最高ですよ~!
Posted by 山バカのNで~す♪(ヤマレコではni-shi) at 2016年12月18日 18:42
ni-shiさん、こんばんは。
山登り&ヤマレコ始めてみました。
このコースもご存知でしたね、さすがです。
雪山なんて恐ろしくてまだまだ行く気にはなれません(´ºωº`)
Posted by wind knotwind knot at 2016年12月18日 19:15
ウノタワ
行かれたんですね。
不思議な空間で実は去り難く周りを大きく尾根伝いに2周してから戻りました。
神秘的なところと思いました。
登って降りてくるのは僕ぐらいで皆様周遊コースを楽しんでます。
Posted by jetpapa at 2016年12月19日 09:34
渓流釣り師は嘘つきが多い!

確かにそうかも!
Posted by アマゴンゾウアマゴンゾウ at 2016年12月19日 11:31
jetpapaさん、こんばんは。
ウノタワ、行って来ました。きっかけは記事にあるとおりjetpapaさんの小畦側通信です。
あの道は下るのもハードでした。よく登られたものだと、まさに脱帽です。
すてきな場所を教えてもらって感謝です!
Posted by wind knotwind knot at 2016年12月19日 20:19
アマゴンゾウさん、こんばんは。
けっしてすべての渓流釣師がうそつきだといっているわけではありませんので、誤解しないようにお願いします。
私は川で出会った人にはいつもありのままを正直に伝えてますよ!
Posted by wind knotwind knot at 2016年12月19日 20:22
私もそのコース、昨年家族連れで歩きました。(逆回りですが)
大持山の山頂付近は大きなブナやミズナラがあって良い所ですよね。
休日は人が多いルートですけど平日は静かに歩けるみたいで羨ましいです。
大持山に登れたら奥武蔵の山はもうどこでも登れますね、次回の山行記楽しみにしています。
Posted by JICKY at 2016年12月20日 21:20
JICKYさん、おはようございます。
ご家族で行かれたんですね。
今回このコースでは2人の人としか出会わなかったので静かな山歩きでした。
年内は遊びに行くとカミサンに怒られそうなので出かけるのは年明けになりそうです。
どこかいいところありますか?もちろん一般ルートで(笑)。
Posted by wind knotwind knot at 2016年12月21日 08:57
 
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