宝物
1994年の10月。当時、芳林堂書店がやっていたカルチャースクールにフライフィッシングの講座がありました。場所は鹿留、講師は芦沢一洋さんでした。スクールのすこし前に、NHKで芦沢さんの遠野釣行を紹介した番組があり、これを見てすっかり芦沢さんのファンになっていた私はパンフレットを見てすぐに申し込みをしたのを覚えています。
スクールは1泊2日で初日にフライラインを飛ばすための理論、フライの種類、ノットの結び方などの講義。タイイングの実践。キャスティングレッスンを経てポンドでの実釣。2日目は鹿留川での実釣といったものだったと思います。
フライを始めて1年ちょっとたっていた私は、まったくの初心者が多かった参加者の中ではすでにひととおりのことはできていたのですが、キャスティングではダブルホールがまったくできず(今でもできない(^^;))
このとき、参加記念に購入した芦沢さんの訳書にサインをいただいたのが今では私の宝物になっています。たださかながつれればいいというのではなくて、タイイングやキャスティングも含めて釣を通じて自然や生き物としての鱒と触れ合うことの素晴らしさを伝えようとした芦沢さんの講義。10年以上たった今でも私の心にしっかりと残っています。
イギリスの釣り休暇 J・R・ハートリー著 永井淳・芦沢一洋共訳
関連記事