3月終盤は大苦戦

wind knot

2020年03月28日 14:52






 23日と25日の釣行、2日間ともまったくの大苦戦だった。





 23日、月曜日は初めての川を覗きにいってみた。地形図には点線の表示があって車は入れない林道を期待したのだが終点まで車で行けるしっかりした道がついていた。終点はちょうどえん堤で終わっていて川はほとんど水が流れていないような状態だった。少し下ったあたりはなんとか釣りができそうに見えたのでロッドをつないでみることにした。
 いくつかのそれらしきポイントにフライを打ち込んでいくとほとんど水が動いていないような浅場に数匹の魚がいるのが見えた。一番おおきいのは20㎝は越えていそうだった。胸が高鳴るところだがバックはとれないし前方にも枝がたれていてフライをうまく入れられそうにない。あきらめてスルーするにはあまりに惜しいので一か八かとロッドを振った。ティペットの先端がくしゃっとスラックをつくって着水、位置はよかったがフライ(ティペット?)の着水と同時に魚は一目散に逃げていった。白点もパーマークも見えなかったのでイワナかヤマメかはわからなかった。まあ、あそこで食わせたら奇跡みたいなもんだよな、とため息まじりに立ち上がった。





 それからも何度か魚のチェイスはあったのだが乗らなかった。落ち込みの泡にかくれているのがフライを追いかけるのだがおい食いだからなかなかフッキングさせられない。追った魚はいずれもまずまずのサイズに見えたのでなんとも残念だった。





 最初の魚は魚種がわからなかったが、そのあと反応したのはヤマメのようだった。小さな落ち込みの連続する流れでイワナ域のように思えたがいるのはヤマメなのだ。





 落ち込みからの少し水深のある流れには虫がワンワン飛んでいていかにも魚がついていそうだった。今度は瀬尻にちかいところで飛沫があがった。





 やっと1匹、15㎝ほどだがほっそりとしたきれいなヤマメだった。わざわざここで釣りをしようというような川でもないように思えた。また来ることはないだろうな、と静かに魚を水にもどす。その流れはちょっとおどろくほど冷たかった。





 そのあとは何度かかよっているイワナの谷に向かった。時間はちょうど昼を回るところでいつもなら40分ほど歩いてからロッドを振るのだが今回はすぐに川に下りた。水は少なく昨年の大雨の影響かイワナの潜んでいそうな落ち込み脇はどこも浅くなっているようで魚の気配はなかった。もうすぐいつもの入渓場所にちかいところまで釣り上がってみたがついにイワナの反応は得られなかった。斜面をよじ登って杣道をたどると数か所で大きな崩落があってそのたびに川におりて登るをくりかえした。杣道じたいがほとんど消えている部分も多く冷や汗を垂らしながらの下り道だった。


 2日後の25日水曜日は上野村に向かった。この2、3年上野村は人気のようで釣り人の姿が絶えないように思うのだが今年は特に多いような気がする。昔から平日釣行の私は解禁当初の一時期をのぞけば比較的のんびりとした釣りを楽しんでいたのだが、この日はもちろん平日であるにもかかわらず釣り人の多さにまいった。





 ↑の写真だとそれほどでもなさそうだが実際には管理釣り場なみにずらっと人が並んでいる状態だった。最初はヴィラ裏に入ってみたのだがどうも魚っ気がなかった。








 ライズも魚影もまったく見えずにねばってロッドを振る気にもなれず、そうそうに役場前に場所を替えることにした。





 こちらも人は多かったが、散発的ではあるがライズも確認できたし、魚の姿も見ることができた。魚が見えるというだけでがぜんやる気が違ってくる。カワゲラアダルト、ユスリカピューパ、ユスリカアダルト、ユスリカラーバとフライをとっかえひっかえしてみたが反応がよかったのはユスリカアダルトだった。♯22の比較的大きめなパターンで反応を引き出せたが乗らない。ナーバスな出方、なのか単にタイミングが合わないのかわからないが7、8回は出たはずだがことごとくすっぽ抜けだった。すっぽ抜けならまだいいほうでたぶん口に入ってすらいないことが多いようだった。





 石と石にはさまれた流れはけっこう複雑でウェーディングして至近距離からキャストをくりかえしたがフッキングすることはできずうなだれて車に戻った。





 未練がましく最後に投げたなんでもない開きの脇からヤマメが飛び出した。





 そう、なんでもない素直な流れだからだろう、今度は問題なくフッキング。最後に1匹ぐらいは、と釣りの神様が同情してくれたのかもしれないがとにかくボウズはまぬがれた。もちろん念のためにこの流れを一通りサーチしてみたが二度と反応はなかった。







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