拾い物だったかも

wind knot

2019年04月16日 21:03

 今シーズンになってけっこう使っているロッド。





 2016年の暮れに自分で組み立てたロッドだ。





 ロッドブランクはさらに数年前にヤフオクで手に入れた。7’6”の4Pで番手は♯1ということだった。ねだんはたしか5,000円前後だったかと記憶している。一応アメリカ直輸入品ということだったが詳細は不明。手に入れてからしばらくほったらかしてあったのを思い立ってくみ上げたのだった。♯1指定だが、くみ上げて試しぶりをした感触では♯2ラインのほうが振りやすく、最後に♯2とロッドに書き入れた。

 ブランクの他、コルクグリップ、シート金具、ストリッピングガイドとトップガイドは市販品を購入したがシートフィーラーとスネークガイドは自作した。シートフィーラーはコブ杢の盆栽受けをカットして削り出したのでなかなかいい杢が出ている。このリールシートのおかげでパッと見にはなにやら高級ロッドに見えなくもない。赤と白を使ったコスメは出来上がってから某ロッド工房の製品にそっくりだと気付いたが、自分としては気に入っていた。
 

 組んだ翌シーズンに一度か二度ばかりこのロッドで釣りをしたが、安物のブランクという先入観があったのか、あまり使いやすいとは思えずにその後はほとんど使ったことがなかった。2017年のシーズンというと前の年に里見スクールに参加してロングリーダーの釣りに取り組んだはいいがうまくできずに四苦八苦していたころだ、自分のへたくそさを棚上げして安物ブランクだからと言い訳をしていたのかもしれない。



  

 今年になってせっかく作ったのをまるで使わないのももったいないと思い、振ってみたところ意外と振りやすいことに気が付いた。前回の上野村釣行でもこのロッドを使った。やや風が強かったので♯2じゃ無理かとも思ったが問題なく釣りができた。





 このロッドに限らずロッドというのは使いにくいと思っていたものでも時間がたってから使ってみると意外と使いやすいと印象が変わることがよくある。フライフィッシングというのは経験を積めば積んだだけスキルアップしていけるものだと思うので使わないでいた間に少しは腕も上がって、使いにくかったロッドでも使えるようになるのだろう。「安物だから」という先入観も時間がたつことによって薄らいでいくのかもしれない。





 ♯2 DT のラインに16ftくらいまでのリーダーシステムを使って釣りをしたがラインもよく伸びるし、ティペットのコントロールもしやすかった。もっともここまでの釣りはミッジ主体で大きくても♯16 までのフライしか使っていない。これからもっと大きく空気抵抗を受けるフライを使うようになるとまた印象が変わるのかもしれない。

 何にしても格安のブランクで組んだお手製のロッドがレギュラーとして使えるのはうれしいことだ。思わぬ拾い物だったかというところだが、「安物」という先入観に引きずられていた自分が情けなくもある。
 






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