ストーンフライを巻き足し
このところ調子のいいストーンフライだが、昨シーズンのストックもそろそろ底をつきそうなので少しだけ巻き足した。
カワゲラの体長7㎜というボディサイズにこだわったフライ。7㎜のボディをフックシャンクに巻いて作るとなるとボリューム感がありすぎてカワゲラらしさが表現しづらい。私がよく使うバリバスの2120WBというフックでいうと♯18がちょうどいいサイズなのだがフック自体が大きくなるため沈みやすくなるというマイナス面もある。
そこで考えたのがエクスペンドスタイルでボディを作り、ごく小さなフックに巻くという方法だ。これは小型のメイフライでも有効なやり方だと思っているが、ストーンフライについてはより有効なように感じている。
フックはバリバスの2300、♯24を使っている。このフックのシャンク長はわずかに3㎜ほど、4X Fine というワイヤの細さもあってごく軽量で沈みにくい。ボディとウイングは手芸材料のヒモをほぐしてフィルム状にしたものに黒のマジックで着色して使っている。
なにしろ3㎜しかないフックシャンクにボディ、レッグ、ウイングにインジケーターのエアロドライウイングまでを巻きとめるのでなかなか均一にきれいに作れないのが難点だ。(3枚目の写真のボディは少し太くなりすぎたきらいがある。)
昨シーズン巻いたフライはボディの強度に少し問題があって数匹の魚を釣ると壊れてしまう。またインジケータをダウンウイング風に巻いたものと垂直に立てたものの2パターンを巻いていたのだが、垂直に立てたほうが反応が良かった。
この2点を改善したのが今回、巻いてみたものだ。ボディは材料となるフィルムをミシン針に巻き付けて成型するのだが巻き付ける回数を増やして強度アップを図ってみた。はたして強度アップになるのかはわからないのとわずかとはいえ重量アップになることで沈みやすくなるのではないかというリスクも抱えている。
インジケーターはADWの1束を3つに分けて二つ折りにして使うのだが、今回は取り付けたADWを一度アイ側に倒してから立ち上げることによって後ろに倒れにくくしてみた。
カワゲラがトラウトの補色対象として注目されるようになったのはわりと最近になってからのようで、手元にあるフライフィッシャー、2001年4月号で春カワゲラとして特集が組まれているのだが「これまで釣り人にさほど注目されることのなかった水生昆虫なのか、この種に関するデータの数はじつにすくない。」と紹介されている。
アメリカあたりでストーンフライというとスティミュレーターみたいな馬鹿でかいふらいをさすことが多いようで日本のストーンフライを巻くにはまったく参考にならない。2001年の時点で日本のタイヤーたちが巻いたフライも前述の雑誌に紹介されているがどうもあまり釣れそうな気がしない。
基本は極小のダウンウイングなのだが、その手のフライは浮力と視認性を確保するのが難しい。その点、↑のフライは浮力はほぼ問題なく、視認性はなんとかクリアかなと思っている。見た目はなんだか不格好だがけっこう釣れるフライなのだ。
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