今年初めての川でまさかの〇〇

wind knot

2018年09月20日 22:19







 いよいよ今シーズンの渓流も残すところあと10日あまり、私がよく通う群馬県の渓流は一足早く20日にはシーズンを終えてしまう。なんだかあっという間だな、と思いつつ19日、20日の2日間、群馬県に出かけてきた。

 19日は今年はなかなか行けずに心残りだった川に入った。





 この川に立つのは昨年の9月13日以来だ。昨年も群馬の自然渓流釣り納めとして訪れたのだがサイズはともかくとして、そこそこ釣ることができた。秋のイワナ釣り、大物は抜かれて残った魚もハイプレッシャー、厳しいのは承知だが、今年初なんだからチャンスの女神も少しは微笑んでほしい。





 1年ぶりに林道を登ってくる途中で路肩のコンクリートだけ残して道の半分ほどがえぐられて大穴が開いているところがあった。今年も豪雨が多かったから渓相も変わっているんじゃないかと気になったが渓におりてみると見慣れた景色は変わってはいなかった。





 釣り始めて30分ほど、オイカワサイズのチビイワナが釣れた。1匹のうちに入らないかもしれないが、小さくてもイワナはイワナだ、頑張って冬を越せよと流れに返す。 それからも頻繁に反応はあるのだがどれも小さい、なかなかフライが口に入らないようでパシャッとくるが乗らない、を繰り返した。





 やっと釣れた2匹目のイワナは最初の1匹よりはサイズアップだが手のひらサイズに変わりはない。それでもだんだんフライをくわえることはできるイワナが増えてきた。








 せいぜい6寸がいいところだが、こうして相手をしてくれるのがいるだけありがたい。






 ランチはコンビニオニギリとドリップコーヒーで済ます。









 ランチタイムの後も相手をしてくれるイワナには出会ったがやはり6寸どまり、今日はもうこれ以上のサイズは出てこないだろうとあきらめた。






 長い瀬の下の短い平瀬、ここにはいないだろうと思いながらもフライを流すと茶色い影がすっと現れたように見えた。今のはイワナだよな、ともう一度フライを置く。また影が現れると同時に今度はフライが吸い込まれた。今度は少しはいいかな、と思ったら狭いランの中をいきなり強烈に走り回った。動きが速すぎて魚影が確認できないが大物のようだ。下に落とそうかとも思ったがこの場で獲ることにした。大物は出ないだろうと小型のネットを持ってきたことを後悔したくなったが何とかネットイン成功。





 内径22㎝のネットから盛大にはみ出してくれた雄のイワナ。メジャーを当ててみると30㎝強あった。まさかの大物、尺イワナだ。禁漁の2日前にこんなのが釣れるとは思ってもいなかった。





 今日は大物は出ない、とため息ばかりだったのがまるで嘘のような出会いだった。








 そしてこの後もまずまずのサイズをさらに追加、今シーズン初めての川にして禁漁直前釣行はちょっと思い出に残りそうな釣行となった。


 20日はヤマメの渓、このコースは昨年の釣行と一緒だ。天気は秋晴れだった昨日から一転、どんよりと厚い雲に覆われた空からは今にも雨が落ちてきそうだった。予報では午後からは雨、となっていた。

 ダートの林道を進んでいくと前方になんとイノシシを発見。野生のイノシシを見たのは初めてだが、車がかなり近づいても逃げようともしない。めったにないチャンスなのでカメラを向けてみた。





BGMはカーラジオの音、クラクションを鳴らすとやっと去っていった。ちょうどイノシシとの遭遇点あたりから川に降りるつもりでいたのだが、さすがにイノシシが徘徊している場所から入渓するわけにもいかず、さらに上流に移動することにした。





 昨日は魚は小さくても数多くの反応があって楽しかったのだが、今日はヤマメからの反応がまったく得られなかった。ここは車も入れる林道がすぐ脇を通っているので、釣り人も多い。幸い朝一番では釣り人の車はどこにも見えなかったがあちこちに昨日か一昨日かと思える足跡があった。何回か見かけた魚影はラインの気配を感じただけで走り去っていく。やはりヤマメはイワナよりも難しい。


 こりゃまさかのボウズなんてことにもなりかねないと思い、車で少し上流に移動してみた。





 流れがグッと折れ曲がって左岸の岩盤に突き当たるポイントに来た。落ち込みのすぐに魚影が浮き上がってきた。しかしフッキングはできなかった。触ってはいないので、2度目のキャスト。





 25㎝、よく太ったヤマメだった。反応の得られなかった長い時間もこの1匹のヤマメのおかげで報われた。

 そしてまた移動





 先ほどと似た岩盤の流れ、ここではほぼ一発でヒット。





 これも8寸半、すばらしいプロポーションの美しいヤマメだ。良型がまだ残っていてくれた。





 そして時計の針が12時に近づき、予報通りに雨が落ちてきたところでまた8寸のヤマメ。





 今度は瀬のど真ん中で出た。瀬の真ん中でのヒットはやはり気持ちがいい。

 このヤマメで今回の釣行も終了とした。禁漁直前の釣行で釣果は期待できないつもりでいたが、終わってみればまさかの尺イワナを筆頭にイワナもヤマメもまずまずの良型を釣ることができて、楽しい釣りができた。






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