今季初のイワナ

wind knot

2018年03月29日 17:01






 今季初のイワナといっても危うくボウズは逃れたが、というくらいで疲れた昨日の釣行だった。





 小渓流、昨シーズンよかったのは5月の20日ごろだった。今日もそうだが昨日もGWごろの陽気で朝はまだ肌寒かったが昼ごろからは暑いくらいだった。





 とはいえ河畔にはまだ雪も残っていた。朝7時の時点では気温、水温とも6℃ほどしかなかった。退渓時には気温は20℃を越えていたが、水温は雪どけの水が入るからだろうが、それほど上がってはいないようだった。
 全般的な印象で言えば「まだ早かった」ということだろう。なにしろ1週間ほど前には雪も降っているのだ。急激に気温が上がったからといってイワナの活性も比例してあがるということではないのだろう。





 最初のコンタクトがあった流れ、20cmほどとみえるイワナがなんどもフライをつつきにくるのだが食わない、あるいは食えないのか。動きもゆっくりで決しておびえているとは思えなかった。食うのを失敗しては、またフライが流れてくると浮いてくる、を3度も繰り返したのだ。「どうもまだ動きが本調子にならないんだよな」というイワナのボヤキが聞こえてきそうだった。





 右手の巻きを攻めるつもりだったが、うまくはいらずに手前の浅瀬を流れたフライを茶色い影がかすめた。あれ、今の魚か?と半信半疑で同じ流れにフライを入れたら今度は一発で出てきた。





 水面下に見えた影はもう少し大きく見えたのだが、釣れたのはこのサイズ。まあ、貴重な今季初のイワナだ。





 左上に写っている倒木越しのキャストで巻きの白泡から出てきたのは待望のロッドを”曲げてくれる”サイズだった。しかし倒木越しのやりとりとなり、ちょっと焦った。ロッドを持ち替えて倒木をくぐろうか、倒木越しに手を伸ばしてランディングしようかと一瞬迷ったが、とっさのことでロッドを倒木越しに持ち替えてから倒木をくぐる、という動作がスムーズにできそうにない。半分パニックになりかけて、けっきょく倒木越しに身を乗り出してネットを握った左手を伸ばした。





 無事ネットに収まったのは25cm、見事に美しい魚体のイワナだった。苦労した釣行だったが、なんとかこの1匹で報われた。

 全部で5回のコンタクトがあった。獲れたのは2回、最初のちびイワナ以外はすべて巻きで得られた反応だった。日当たりのいい瀬尻でのんびり日向ぼっこをしているようなイワナがいないかと思ったがイワナの走る姿はついに一度もみることがなかった。
 始めに書いたが昨年よかったのは5月中旬過ぎだった。今年は春本番の訪れが異様に早いが、それでもイワナの活性が本番を迎えるのはやはりGWのころだろうか。





 帰り道は川沿いに崩れた道を1時間かけて下った。朝のうちは寒くて着ていたゴアテックスのジャケットと薄でのミッドレイヤーはとうに脱いで背中のリュックに納まっていたが、それでも暑くて大汗をかいた。まったく疲れた1日だった。







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