赤久縄

wind knot

2017年09月20日 15:19






群馬県の渓流におけるシーズン最終日の前日、管理釣り場の赤久縄さんへと行ってきた。先日、群馬の渓流最終釣行を終えながら禁漁前なのになんでまた管理釣場に?と言われそうだが、今回は会社の同僚のSさんとの釣行。Sさんとは数年前に始めたばかりのフライフィッシングの手ほどきをしに養沢や奈良子に行ったことがあった。その後はなかなか一緒に釣りをする機会がなかったが、Sさんは単独であちこちの管釣りに出かけていたらしい。

私は一足早く定年を迎えていたが彼もこの秋でめでたく?定年退職となるので久しぶりにどこかへいこうということになった。養沢はもう10回近く行ったので、違うところがいいとのことで赤久縄さんにいってみることになった。

9月19日、朝8時に現地集合ということにして私はすこし早めに7時半前に到着した。Sさんはまだ来ていなかったのでさてどこらへんにいるのだろうとスマホを取り出してみると、ありゃ圏外のマーク。Sさんは始めての赤久縄だし、アプローチの最終で細い山道を10km近く走らなければならないのでちょっと心配だった。実は以前Sさんとシャロムの森で落ち合うことにしていたときなんとSさんの車がトラブル(高速道路を走行中にタイヤがバースト)を起こして来れなくなるということがあったので大丈夫かなと思った。だが連絡も取れないのでは仕方がない、受付になるそば屋さんでお茶をいただきながら彼の到着を待つことにした。

女将さんとおしゃべりをしていると店の電話が鳴り道がわからなくなったというお客さんからだったらしい。ひょっとしてSさん、と思ったがあと30分ほどのところまで来ているらしかったので、二人分の入漁料を払い、駐車場で支度をしながら到着を待つことにした。ウエーダーを履きロッドをつないでいるところにSさんの車が坂道を降りてきた。ああよかった、と思ったが彼によると最後の長い細道でビビリまくっていたらしい。いやいやお疲れ様と声をかけたがなにしろ今回はSさんにとって初となる本格的な山岳渓流、ここで疲れていては話しにならないとばかりに釣り場へと急いだ。





お客さんはすでに10人ほどが先行していたが、見た限りではウエーダーを履いて自然渓流へ向かう人はいないようだった。午前中いっぱい自然渓流を釣りあがってそばをいただいき、午後はポンドでちょっと竿を出してみることにして貸切状態の渓流に入った。





Sさんは自分ではフライをまかないのでネットで買ったというフライを結んでいる。キャスティングも大振りでフライがどこに飛んでいくのかわからなかった。ウーンこれは・・・と思ったが、それでもまあ、なんとかなるだろうとねらうポイントを教えてロッドを振ってもらった。しばらくしてフライをロストしたので結びかえる間に私もロッドを振った。





すぐに1匹目がかかって活性は悪くなさそうだった。するとすぐ下でSさんのロッドが大きく弧を描いている。なんと良型のイワナをあっさりとヒットさせていた。「やったねーすごいじゃない」とふたりで笑顔になったが、ネットに納まったイワナは勢いよくネットから飛び出て行ってしまった。
あっ、といって私は大笑いをしてしまったが、Sさんは悔しそうだった。だいじょうぶこの調子ならまだまだ釣れるとSさんに先行してもらって釣りあがっていく。





Sさんのキャスティングを見ていると左手でラインをホールドせずに右手だけを使ってテンカラ風のキャストをしている。いつから身についた癖なのかわからないが左手でラインをちゃんとホールドするようにしてもらった。どうも渓流を釣りあがっていく経験があまりないためラインを出しておくと取り回しがめんどうなので出さずにそのまま右手だけでキャストしているようだった。そういえば自分も昔はこんなキャストをしていたことがあったような記憶がよみがえっておかしかった。









Sさんがねらわないような小さなスポットを打っていくとけっこう釣りにはなった。








Sさんがフライを木に引っ掛けたりしたときは私が先に行かせてもらった。








釣りあがっていくと渓は落差を増してだんだんと山岳渓流らしくなってくる。「ここでこけたら下まで流されちゃうかな」とSさん。「大丈夫、すぐ岩に引っかかるから」と私。引っかかる前に頭ぐらいは打つかもしれないけど、とはいわないでおいた。





Sさんにとってはハードな釣行のようでこんな橋を渡るのも冷や汗もののようだ。もっとも私も丸太の橋は大嫌いなので人のことはいえない。


落差の増した流れはその分イワナねらいのスポットもはっきりしてくるがなぜかこのあたり、ニジマスのヒットが多くなってきた。





ここは以前もニジマスが着いていた場所だが良型のニジマスが飛び出してきた。





昨年の秋にここで2回続けて同じニジマスを釣ったことがあって、ひょっとしたら今回も同じ魚かと思ったが違っていた。





自然渓流の終点まではもうすぐだが時間も12時をまわっていたので高巻きしてそば屋に向かった。Sさんは自然渓流で5匹の釣果、イワナ4匹、ニジマス1匹だったそうでイワナは初めて釣ってしかも4匹もと喜んでいた。しかし後半になって巨岩が連なる流れでは苦戦だったようだ。
そば屋にもどる途中の餌釣りゾーンもけっこう釣人が入っていた。そば屋では思わぬ人に出会ってびっくりした。


午後はポンドでまったりと過ごすつもりだったが、ニジマスの活性が高くて入れ食い状態、まったりというには少しばかりせわしい釣りになった。





ポンドでのベストサイズで40cmほどのニジマス。カメラを向けると大暴れしてレンズにたっぷり水滴を飛ばしてくれた。





ここではSさんもそこそこ釣っていたようだった。



陽も傾きはじめた3時半ロッドを置いて締めのコーヒーを入れた。






養沢のような里川と違って山奥の源流に近い赤久縄のロケーションに驚いた様子のSさんだったがなんとかイワナも釣れてよかった。これなら来シーズンはいよいよ自然渓流デビューもできそうだった。






Sさんがスマホで撮ってくれた動画、釣りの師匠のようなつもりでえらそうなことを言ってきたがこの動画を見て穴があったら入りたくなった。Sさん、これからもよろしくお願いします(笑)












あなたにおススメの記事
関連記事