本谷

wind knot

2017年09月10日 16:33






今シーズン41日目の釣行、先週の木曜日上野村の本谷毛ばり釣り専用区へ行ってきた。
2017年の渓流シーズンも残りあとわずかな期間を残すのみ。今年も夏以降は不安定な天候に悩まされた挙句、前回の木曽釣行では急な体長悪化に襲われてさんざんな目にあった。

今回も腰痛はまだ完全に癒えたとはいえず、天気も午後からは雨マークでパッとしない。


朝7時半すぎ、上野村に着いた。まだ毛ばり専用区の受付には少し早いのでいつものようにC&R区間の様子を見に役場前に向かった。





すでに2名のフライマンがロッドを振っていた。散発的なライズがポツポツと見られる。本谷前、釣りができるのはほんの30分ほどだがロッドをつないだ。写真の深場に魚がたまっている。振り始めてすぐにヒット、いきなりの大物にちょっとばかりあわてた。ロッドは自作の7'6" #1-2 ひょっとしたら尺あるかもというヤマメの引きは強く#1-2のロッドではなかなか寄せられない。ティペットも0.3号なので無理もできない。グイグイと下流の流芯にむかっていくヤマメを必死でこらえたところで無念のフックアウト。皮1枚のかかりだったようだ。

気を取り直してロッドを振ると20cmほどのヤマメが連続した。








このあたりウグイもたくさんいて、15cmくらいのやつがさかんに食いついてくる。ウグイは写真も撮らずにリリースしたが低番手のロッドなのでこれはこれで釣れれば楽しい。あっと言う間に30分が過ぎてしまった。






上野村のふれあい館で受付を済ませて釣り場へ移動、今回は管理棟のすぐ下、5番の区間だ。写真は入渓点から下流側を眺めたところだからここから下は6番となる。番号の向こう側からみればここから⑤と表示されているわけだ。この日は私のほかに①と④に予約が入っておふたりとも管理棟前でお会いしたが私よりずっと若い人だった。フライフィッシャーの高齢化?が話題になって久しいが今シーズンは若い釣人たちに出会うことが多かったような気がする。フライフィッシング復活のきざしならうれしいところだが。


さて、釣り場のほうは水量がやや少なめといったところで問題ないがなにしろこの時期だから魚たちはもうすれっからしもいいところだろう。





最初の出会いは意外と早かった。
落ち込みの脇でフッとフライを吸い込んだのは20cmほどのイワナだった。ここのイワナはすべてネイティブのはずでサイズは物足りないがぜいたくをいえばきりがない。





このイワナのあともポンポンとヒットが続いた。








このヤマメたちも今シーズンの放流魚ではなく、この川で再生産している魚だと思われる。本谷といえばハイパーヤマメといわれる大型のヤマメが放流されていて、みんなそんな大物たちをねらっているわけだが、3匹連続で居つきの若魚がかかった。そう、大型の魚たちは十分に学習していて私のフライなんぞには見向きもしてくれないというわけだ。





いくつかの大きなプールではごついサイズのヤマメたちが徹底してフライを無視する、あるいはひょいっとよけるのをなんども見ることになった。里見 栄正さんがヤマメやイワナはフライを見ると逃げる魚でニジマスはフライをよける魚、だといっていたがここのヤマメは逃げないでよける、またはよけさえもせずに悠々と泳いでいる。

いくつめかのプールでやっと水面がゴボッと割れた。








尺には足りないがまずまずのヤマメだった。このヤマメがかかるまで2時間もかかってしまった。朝の役場前では#1-2 のロッドを使ったが、本谷では#2-3 のアスキスに持ち替えている。ティペットは7X だったが余裕でランディングできた。

それから30分後一回り小さいが9寸弱のヤマメがヒットしたところで、一度川をあがり管理棟にもどってランチにした。雨はすでに昼ごろからポツポツと降り始めていた。





ゆっくりランチをとって再び川に降りたときはもう2時に近かった。遅くとも4時前には帰路に着きたかったので釣りができるのはあと1時間半ほどだ。下流の6番から入ろうと道を下っていくと6番にはすでに人が入っていたのでさらに下って7番の途中から川に降りた。








午後のスタートはかわいいイワナだった。その後もう1匹似たようなイワナを釣って最後はヤマメだった。





放流ものかここで生れたヤマメか微妙な感じの魚だった。
本谷の釣果は全部で8匹、本谷らしい大型のヤマメはそのうち2匹だけだったから、釣果としては物足りないがこの時期にして釣果を得られる関東の渓流というのは実はとても貴重な川なのだとも思うのだった。









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