イワナの渓から本谷へ

wind knot

2017年06月26日 21:03







6月22日、23日の釣行。
初日は5月18日に行った新規の渓にほぼ1月ぶりに入り、翌日は上野村の本谷毛ばり専用釣り場で釣りをしてきた。

前回は入渓してすぐに釣りはじめたが、よかったのは終盤になってからだった。今回は20分ほど歩いてからスタートした。





川に降り立つとなぜか昔なつかしいアルマイトのヤカン、空き缶やペットボトルはめずらしくないが川でヤカンというのははじめて見た。











ぽつぽつと釣れはしたが本格的に釣れはじめたのは入渓点からさらに1Kmほど釣りあがってからだった。ここまでだと40分ほど歩いてからスタートしたほうがよいことになる。








ポンポンとヒットが続いて午前中にツ抜けできた。しかしサイズは6寸がアベレージでかなり物足りない。前回の最大サイズで22cmほどだったから、やはり大型はいないのかもしれない。










時間も12時をまわったところで休憩をとった。今回は久しぶりにパスタをゆでてゆっくり休んだ。オニギリもいいがゆでたてのパスタを川で食うのは最高のご馳走だ。





あたたかいパスタのエネルギーが効いた訳でもないだろうが、再開してすぐに8寸弱の良型がかかった。





ちょうど木漏れ日がまだらに落ちた美しい流れ。





源流部ならではの緑に染まった世界の中でイワナとのやり取りを楽しんだ。














午前中とはサイズがひとまわり大きくなって6'6"のロッドが気持ちよく曲がってくれる。ネットとのバランスもちょうどいいイワナが続いた。





同じくらいのイワナを2度連続してバラシてタイムアップ。最後の魚はフライが着水した瞬間にたてに飛び出したが痛恨のあわせ切れだった。飛び出した頭は8寸以上ありそうだった。
キャッチできたイワナは16匹、今回も終盤に来てグッドサイズが続いた。ラストのバラシも含めて小気味のいい釣りが楽しめた。


1日目の源流は崩落ヶ所の多い山道の歩きをはじめなにかと危険がつきまとう遡行だった。
帰り道では足元からギャーッという叫びとともに雌の雉が飛び出してきた。見ると5、6羽のヒナがあわてて斜面を這い登っていく。親鳥はヒナを追い立てたあと私の前を叫びながら走っていった。敵の注意を自分に向けてヒナを守ろうとしているのだろう。親鳥がこうした行動をとることは知っていたが実際に目の当たりにしてちょっとばかり感動した。

しかし源流釣行ゆえもちろん熊鈴はつけていたが鳥には効き目がないのか。相手が雉だからよかったがこれが熊の親子だったら間違いなくアウトだ。






1時間かけて山を下り電波の通じるところまで移動、ちょっと疲れたので2日目は安全な場所がいいと思い上野村漁協に電話すると本谷が空いているという。4番を予約して上野村へと向かう。ヴィラで温泉に浸かって川原でキャンプしようと目論んだが団体が入っていてヴィラは全館貸切で温泉もお休みだった。

温泉はあきらめて、しばらくロッドを振ってみたがライズはあるもののフライには反応してくれない。
今回もスクリーンテントを組み立てて早めの夕食にした。ビールを飲むうちに中学校の林間学校なのかキャンプファイヤーが始まった。学生たちの歌声を聞きながらさらに杯を重ねた。


2日目は本谷毛ばり釣り場。7寸ほどのヤマメとイワナが連続して釣れたがなぜか手元でポロリ。





3匹目はこんな小さなスポットで





かわいいイワナがかかった。大物たちはすでにスレきっていてなかなかフライには反応してくれない。





このポイントには左、真ん中、右にイワナがいそうな反転流が見えるがだれもがねらうような左と真ん中の反転流では反応がなく





右側の小さなポイントで出てくれた。





前日のイワナと比べると体側のオレンジの斑点が小さく尾びれは大きくて色が濃い。






長いプール、ライズもしている。右の大岩の脇で飛沫が上がった。





尺にはわずかに足りなかったがやっと本谷らしいヤマメに会えた。左岸の川原に移ってランチにしようと思ったが、この角度から見るとプールのあちこちに大型のヤマメが浮いていた。こちらの姿は向こうからもまる見えだろうしすでになんどもフライを流したあとだ。悠々とライズを繰り返すヤマメたちはたぶんフライなどには見向きもしないだろう。
そのままヤマメたちを眺めながら今日もパスタのランチをとった。食べ終えてロッドを振ったがやはりフライなどちらりとも見てくれない。

対岸でライズしたヤマメにねらいを絞ってキャスト、これは一発でフライをくわえてくれた。





さきほどのヤマメより小さいがここでヒットに持ち込めたのがうれしかった。


規定の時間の午後1時に4番を終えて3番のスタート地点の堰堤下に入ったがまったく反応が得られなかった。1時からはどの区間に入ってもいいフリータイムになるのだがもう十分な気分で2時前にロッドをたたむことにした。

林道に上がって川を覗くとさっきのプールで悠然と泳いでいるヤマメが見えた。








できればこのヤマメたちをなんとかしてみたいものだが、行きたい場所もたくさんある。もう一度これるだろうか。

今回も2日間たっぷり遊んで数えてみると解禁以来28回の釣行をこなしていた。今年は月に8回の釣行をめざしていたが、さすがにそうもいかず、ここまでは月に7回の釣行がやっとだったがまあがんばったほうかもしれない。気がつけば今シーズンも残り3ヶ月、後半戦もしっかり釣りを楽しみたいと思う。






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