丹沢ホーム

wind knot

2014年11月01日 23:59







28日と29日の2日間、丹沢ホームへと行って来ました。

工房渡辺のデュアルフレックスバンブーロッドを携えて、一応はフィールドテストというふれこみなんですが、果たしてどうなることか?

快晴にめぐまれた丹沢、心配したほどには寒くもなく、釣にはちょうどいい感じ。





お預かりしているバンブーロッド、いよいよ渓流デビューです。






さてどこから入ろうか、駐車場の下にはすでにロッドを振るフライマンが一人。


2日間の釣行です。
時間はたっぷり、ここはひとつ最下流部からスタートしてみることにしました。

これが間違った選択だとは、思いもせずに・・・


下流部はあまり落差のない開けた渓相でゆったりロッドを振るには最適です。
今回は#3ラインを通していますがバンブーロッド特有のロッドがラインを運んでくれるという感覚を楽しみながら川を上っていきます。






ところが反応がまるでありません。



ニンフを沈めたりしてもみますがこれもだめ。
これは・・・魚がいない?

どうも下のほうは魚影が少ないようです。

こうなるとせっかくのバンブーロッドをもてあましぎみで、やっぱり7'6"となると、ちょっと重いかな、とか、バットから曲がるパラボリックなアクションだとピンスポットはねらいにくいなんぞと自分の腕を棚にあげて辛口のインプレッションが頭をかすめます。

それでもなんとかイワナ、ニジマス、ヤマメを1匹ずつキャッチ。
自然渓流ならばこれでもまずまず、ボウズじゃなくて良かった、といえるのですが、ここは管理釣場、これでは当然ものたりません。












駐車場下まできてしまったので、いったん川を上がって小休止。

休憩後はロッドをカーボンの自作3号に持ち変え、吊り橋を渡って支流に入ってみますが、ここも反応は薄い。
ただ、魚影は確認できるので、ひょっとして、と上流に目をやると、なんだすぐ上に先行者の姿が。

これじゃ反応もしないわけです。
上の堰堤下まで先行者のあとを追うかたちになりますが、いつもペアリングが見られるところまでダメモトで上がっていくことにしました。

堰堤下、魚影は濃いのですが、みんな沈んでいます。
ニンフも試してみましたが魚信はなく、もう一度吊り橋まで戻り、本流をたたくことにしました。
といっても時間はもう4時過ぎ、すでに辺りは薄暗くなってきているので焦りぎみでフライをポイントにいれてみると、すぐに出ました。

あんなに苦労したのに、でるときはこんなもんだと目ぼしいポイントをつぶしていくとなんと、次々にヒット。
20分ほどの間に4匹のイワナをキャッチ。





薄暗くなった時合いなのか単に魚影が濃いだけなのか、なんとも釈然とはしないもののまあ、最後に溜飲がさがる思いができたのでよしとして、1日目の釣りを終了しました。








2日目の朝、本命はつり橋より上の流れですが、まああせらずに駐車場下から入ります。
反応は良好で、魚がいることはたしかなのですが、2度3度とフッキングできず、流芯で底にへばりついている魚影にひとつニンフでもお見舞いしてやろうかとフライを結びかえていると。

いつの間にか後ろからフライマンに声をかけられ、すぐ上の巻き返しで出たけど乗らなかったことを話すと
「ちょっと振らせて」というのでドーゾドーゾ。

見ていたらすごく長いリーダーシステムを使っていて、聞くと12ftのリーダーにティペットをひとひろとのこと。
全長では17-8ftか

流芯の太い流れをまたいでのキャストではいくらロングリーダーでも、というところだけれど案の定すぐ手前の流れにひっぱられちゃう。

「出ませんね、このまま上にいかせてもらいます。」

という彼に、エエッ、このまま上に入っちゃうのとは思ったけれど、ここは管釣りなので仕方ないですね。

気を取り直して流芯に沈んでるのをニンフで攻めますが、フライをいやがってよけてしまいます。
なんだよ、と思いつつ先ほどの巻き返しをニンフでねらってみることに。

私のリーダーシステムといえば、ロッドの1本半、全長で12ftほどの基本の長さ。
手前の太い流れのぎりぎりまで立ちこんで、ロッドを高くあげてラインが水面に着かないように保持するというオーソドックスなスタイルです。

3投目でフライがいい具合に巻きの流れに入り込んで、マーカーが岩に沿って流れていくと、スーっと沈み込んだ。
魚信か、岩にでも引っかかったか、はたまた落ち込みの強い流れの下にもぐりこんだか、
ゆっくりとロッドを立てると、ゴンゴンという手ごたえが。

岩の下にもぐりこもうとするのを満月となったロッドを寝かせてたえます。
ティペットは7X、ちょっとでも岩にこすられたらアウトです。





ようやくランディングに成功したのは、35cm強のニジマス。
渓流の流れの中で、7Xティペットながら、大型ニジマスのパワーをいなしてランディングまで持ち込めたのはまことにスリリングで楽しく、渡辺ロッドのしなやかさとともにパワーを堪能することができました。




さて、先行したフライマンのすぐあとを追うのもちょっと、といったん道路にあがり、次の降り口から再入渓。

今度は私があたまをはねることになりますが、まあこれも仕方ないかなと。


そしてここからは、ムフフのプライムタイムが続きました。
だいたい5分、10分間隔でイワナにヤマメが次々とヒット。










いやー楽しい、と思っていたら、先ほどの彼が追いついてきました。
あれ、ちょっと早いんじゃない・・・


しばし今シーズンの釣果などを話したあと、50メートルほどさきまで行って釣りあがるとのこと。

私としても今度は余裕でドーゾドーゾ(笑)






その後もペースは変わらず釣れましたが、さすがに彼が入ったあたりからは厳しくなるかと思いきや、けっこういい反応が続きます。






こまかい穴や、流速のある石裏、見落としがちな浅い落ち込みなどは攻められていないようでした。




















前日はしょぼい釣果にロッドもやっぱり重い、だのピンスポに入らないだのとぶつぶつ言っていたのが一転、
この日はラインにパワーが乗る感じがいい、だとか左右のブレが抑えられて投げやすいとかとポジティブなことばが浮かびました。

それだけロッドに慣れたということですね。
これまでも、最初に使った日は「使いにくい」という印象のロッドが日をおいて次に使ったら、「意外といいじゃん」となることがしばしばありました。
これからさらに使い込むほどにそのポテンシャルを上げていくようなロッドというように感じました。





2日間の釣行の最後を締める堰堤では






9寸オーバーのイワナが出てきてくれました。

2日目はイワナ11、ヤマメ7、ニジマス5の釣果、ほとんどがドライフライでヒット。
よかったのは#12、14のカディスパターンでした。







時間はまだ2時と早いですが、ロッドをたたみコーヒーをゆっくりと味わって川をあとしました。






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