続ヤマトとタナビラ

wind knot

2013年07月24日 00:26





2日目の夜から雨が降り始め、今夜は焚き火を楽しもうかと思っていたのを断念。

テントにもぐりこむと盛大な雨音がしますが、外に出ればそれほどではないという程度の雨なので、翌日の釣りには影響はないとたかをくくっていたのですが。


翌朝おき出して見ると、まだパラパラと雨模様。
タープのひさしに溜まった雨水をザッと流しますが、それほどの強い雨だった様子はありません。

ただ、ちょっといやな感じがして、入渓予定の川までひとっ走り様子を見に。

カメラを持っていくのを忘れたので写真はありませんが、けっこうな水量です。
にごりは気になるほどではありませんが、渡渉するとなるとかなり危険そう。
夜の間上のほうでは強く降ってたようです。


さてどうするかと思案しながら朝食をとっていると雨足がどんどん強くなってきて、ドヒャーというような土砂降りに。





そんな土砂降りも1時間ほどで収まり、さらに1時間たつと空は晴れてきました。
ただ、晴れてはいても時折ザーっと雨が降ってくる中、近場の渓をあちこち見て回ります。

本流は意外にも水量は増していないのですが、ダムからの放水でどうなるかわかりません。

支流は一見穏やかそうに見えて下りてみると強い流れで遡行は難しそう。
結局、しばらく様子を見ることにしました。





キャンプ場の管理人さんとおしゃべりをしたりしてすごします。
場内を流れる小川には蛍が生息していて、今がちょうど見ごろだとか。
ただし、ここの蛍出てくるのは夜中の12時を過ぎたころだそうで、見るとなるといったん寝て、12時ごろに目覚ましをかけておくのかな。



そうこうするうちに、空はすっかり晴れ上がり、雨雲もいなくなったようなので11時過ぎにふたたび予定していた渓に行ってみることにしました。


水位はまだ高いですが、朝よりは落ち着いたようで、何とかなるかな。

なるべく渡渉回数を少なく、ウエーディングスタッフをフル活用するつもりで入渓。





結果はすぐに。





肩の少し手前、平水なら肩から出てきたであろうというのは3日目にして初のタナビラです。


今回のテーマ、キャンプをしながらヤマトイワナとタナビラに遊んでもらうという目標も無事達成できました。


無事達成とはいいながら、この後の遡行はウエーディングスタッフにしがみつきながら恐る恐る川をわたります。





それでもイワナたちは顔を見せてくれるのです。





進んでいくと右岸に細い分流ができています。

下流のほうにフライをそっと浮かべると、流れ出しのあたりからフッとイワナが現れてゆっくり流れるフライを凝視。

「食え!食っちまえ!!」(失礼)

私の送るなんとも下品な念波に負けたか、イワナクンがフライをパクリ!

ア"-!痛恨のすっぽ抜け、いつものことですが、パクリじゃなくてつついただけだったみたいです。

ちょっと気を静めて、同じ流れの上のほうの落ち込みにフライを投入。

今度は一発で食ったのは25cmほど、こんな狭いところで2匹目がよく食ってくれました。





この日は4時間ほどで10匹の釣果でした。







この晩、早めに寝て12時前にスマホの目覚ましで目を覚まし、蛍を見に小川まで行ってみました。
管理棟付近以外は人工の明かりのないキャンプ場はヘッドランプを消すと漆黒の闇。

うあー、暗いの苦手な私は息苦しさを感じるほどですが、そんな闇の中にチラリラと明滅しながら飛ぶ小さな光。
蛍だとわかっているから驚きませんが、知らなかったらまさに神秘の光でしょうね。

蛍祭りなんていう観光化されたところとはたぶん別物の蛍なんだろうな。







4日目の朝、最終日です。

手早く朝食を済ませて、テントの撤収にかかります。

ところで今回使ったテント。





スクリーンテントはいつも使っているものですが、テント本体はソロキャンプにはありえない馬鹿でかいファミリーテント。
買ったのはいいけれど、そのころ子供たちはすでにキャンプにはつきあってくれなくなり、ずっと使わずにいたのです。

今回は3泊もするので、このところ使っているケシュアでは疲れそうなので、このでかいテントを張ってみたのですが。

さすがに広いテントは気持ちがいい。手足を伸ばして寝ることができて3日間とても快適でありました。


そのテントをひっくり返して底を乾かしている間、昨日と同じ流れに向かいます。

今日は水量もすっかり落ちついて平水です。




そして今日もすぐに反応が。





またもやタナビラでした。ここはタナビラの着き場なのかもしれませんね。
それにしても、肌つやといいプロポーションといい、ほれぼれするほど美しい魚でした。


水が落ち着いたせいで、反応はすこぶる良好、昨日とは明らかに違います。


イワナに





タナビラも1匹追加。





右側の岩の陰にフライが隠れるほんの一瞬、手前で水飛沫が上がり、
半信半疑で合わせたロッドにはたしかな手ごたえ。





無念の表情を浮かべたようなイワナでした。





この日は2時間ほどしかロッドを振れませんでしたが、何とか"ツ"抜けも達成。
しかもヤマトイワナの出現率が高い。





およそ半数ほどがヤマトイワナの特徴を濃く備えたイワナでした。






そして楽しかった4日間のキャンプ生活もあっという間に終了。
3日目の午前中は雨に見舞われましたが、それでも4日間とも釣りが楽しめて、最高の夏休みとなりました。

お世話になったキャンプ場の管理人さんありがとうございました。
お食事中にお邪魔してしまいましたが、蛍の話などとても楽しかったです。


すっかり長くなってしまった釣行記にお付き合いいただいたみなさんも、ありがとうございました。




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