紅葉散歩~旧岩崎邸
先週末、所用のついでに前から行きたいと思っていた、
旧岩崎邸庭園に行ってきました。
JR上野駅で降りて、不忍池を半周。
池に浮かぶような弁天堂を囲む紅葉がきれいでした。
茶店の庭には真っ赤に色づいた紅葉が
そして旧岩崎邸庭園の入り口に。
ここのところの寒さは半端なものではないように思いますが、
この日もいたって寒かった。
このときは陽射しもさして黄色く敷き詰められた落ち葉に長く伸びる木の陰にしばし見とれます。
光をあびた樹木そのものももちろん美しいのですが、落ち葉に映した木の陰のコントラストに心が惹かれてしまうのです。
岩崎邸といえばNHKの竜馬伝でその美しさに憧れて一度見に行きたいと思っていたのですが、やっと見にくることができました。
建物の中は残念ながら撮影禁止となっていましたので、外観しか撮ることはできませんでしたが、
贅を凝らした造りながら決して華美なものではなく、中にいると自然と心が落ち着いていくような感覚を覚えました。
この邸を設計したのは鹿鳴館やニコライ堂なども手がけたジョサイヤ・コンドル。
ヨーロッパのどこかの建物を模したものかと思いましたが、色々な建築、装飾様式を取り入れて造られているのだそうです。
そういわれてみれば日本人が憧れる西洋建築の美しさのすべてがここに凝縮されているようにも感じました。
中庭の紅葉も見事でした。
入り口の塀に刻まれているのは岩崎家の家紋だそうです。
冬の木漏れ日がその陰影を深めているようで、木漏れ日大好き人間の目を奪ってくれました。
木漏れ日とともに私は西洋建築の階段が大好きなのですが、ここの階段はいいです。
なぜ階段が好きなのかと問われると答えようがないのですが、
とにかく黒い木の床と白い壁、木の枠に縁取られた窓から差し込む光からは陰になった踊り場、というようなものを見ているとはるか昔にタイムスリップするかのような既視感覚にとらわれるのです。
といって、私が幼いころそのようなところに住んでいたわけではもちろんありません。
不思議です(笑)。
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