丹沢ホーム(1)

wind knot

2011年11月11日 22:20

丹沢ホームは今年3回目、去年もちょうど今頃おじゃましていました。

今回はシャロムにしようか迷ったのですが、連休なので、ホームに一泊して2日間の釣りができる丹沢に決定。
ホームに泊まると2日目は入漁料ただ、というのは魅力です。

そして今回は先日手にしたkawagarasu rod の入魂も目的、2日あればよもや入魂ならず、とはならないだろうなんて。

去年のブログの記事をみると訪れたのは11月の12日、朝の気温4℃、水温8℃とあるが、昨日は気温9℃、水温10℃ちょっと。

昨日今日と寒い日だったらしいが、昨日の朝は震えるほど寒いというわけでもなく、まあこんなもんかなというところ。去年はよく釣れたので、今回もいけるだろうと高をくくっていたのですが・・・

なかなか渋い。
ドライフライにはまったく反応が薄いのです。しかも何度か出はしたものの、少ないチャンスをものにできず乗らない(泣)。

瀬脇のたるみや石裏の巻き返しなどのポイントは沈黙したまま、時間が過ぎていきます。

こりゃちょっとまずいんでないかい?

どうも魚はプール状の流れのゆるいところにたまっているようです。瀬尻の流れ出しにも定位しているのが見えるのですが、こういうところにいるのは釣りにくい。

アップでねらうとすぐドラグがかかっちゃうし、サイドに回り込もうとすると感づかれて走られます。

うまく流せても水面のフライにはあまり感心をしめしてくれません。

しょうがない、沈めてみることに、6ft #3のkawagarasu には重いニンフと空気抵抗の大きいマーカーは可愛そうな気がしてごく小さなマーカーを付け、マーカー下も短くセットしてみました。

そうしてやっと1匹、釣り始めて1時間以上もたって、しかもフライは赤虫フライ!
でも、とにかくkawagarasu rod 入魂完了です。




kawagarasu rod は6ftという短さのハンディキャップもそれほどに感じることなく、軽快なキャスティングが楽しめました。丹沢ホームはけっこう大場所もあるのでどうかな、と思いましたが、不自由な感じはありませんでした。

魚をかけてからのおもしろさは、なかなか特筆に価するものです。
入魂の1匹は22cmくらいの魚でしたが、竿が短いからか魚とのやり取りがよりダイレクトに感じられるようです。

もちろんバンブーロッドというのはグラファイトロッドと引き味が違うというところが魅力だと思いますが、短いということでそれがより強調されるようです。


さて、入魂も済んだことで少し気が楽になり、赤虫フライでニジマスを追加、さらにドライフライに戻してからイワナも誘い出して、調子が上がってきました。

そしてこの流れでドラマが・・・



流芯のやや左側をうまく流れたフライの下で茶色い影が動いた瞬間、フライが消えた。
ンッと合わせたロッドに重みが加わる。いいサイズだ。

ニジマス、尺はあるかな。

流れを上に下にと動き回り姿が見えない。
kawagarasu はバットから大きく曲がっている。

ようやく浮いてきた魚影は尺どころか40cmちかくありそうだった。



一度は姿を見せたものの、ふたたび沈んだあと、なんと下流側の大岩の下にもぐりこんでしまった。
岩の向こう側にエグレでもあるのか、まるで根が生えたように動かない。

ひょっとしてフックが外れてフライは岩にひっかかってるのかとも思ったが、ぐんぐんという生命反応はとぎれることなく伝わってくる。まだいる。

7Xのティペットを岩にこすられたらアウトだが、岩に当たっているのはリーダーの部分なのが救いだ。
しかしこのままではたぶんもたない。

意を決して大岩の向こう側へ回り込むことにした。

グリップを目いっぱい高く掲げて慎重に足を運ぶ。ここでこけたら最後だ。

なんとか岩の向こうに出た。やつはやはこちら側のエグレの中にいた。だがこうなればこっちのもの。



しかし、敵もしぶとい、そうかんたんには寄ってこないが、もうあせることはない。
エグレの外に出て行く力はないはずだ。

力尽きてよってきたのをようやくネットイン。メジャーを当てると37cmあった。



思わぬ大物にちょっとびっくりしました。大岩の上で3~4分、下に回ってからも1~2分、合計5分近くもファイトを続けていたのじゃないかと思います。

管理釣り場とはいえ、渓流でこれだけ長いファイトをしたのは始めてです。
パワーのあるロッドだったら、もっと早く勝負がついたのだろうとは思いますが、ショートロッドでのやり取りはスリリングで心臓バクバクでした。

kawagarasu rod はちゃんといい仕事してくれましたよ。
 
 

















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