18日から2泊3日でブログでお世話になっているyurikoさんのおやど風来坊へ。
2008年以来、3年ぶりです。
裏磐梯は5月の陽光に風も輝くような美しさにあふれていました。
遊んでくれる人を待っていたという風来坊さんと3日間どっぷりフライにつかってきました(笑)。
風評被害で、お客さんもさっぱりだそうなのは困ったことですが、おかげで渓魚たちは
いじめられずにいるせいか、素直にフライに反応してくれます(きれいに流せれば、ですが・・・)。
風来坊さんは頭上の枝をものともせず15ftのリーダーを自在にあやつり、次々とヒットを続けます。
私はせいぜい12~13ftも満足には扱えずフライのロスを重ねるばかり。
それでもたまにきちんとフライを流せれば、遊んでくれる魚はどれも美形ぞろい。
サイズも20cmクラスがアベレージというところでいい引きも楽しめました。
釣行直前に「桧原湖のワカサギから放射性物質検出」という衝撃的なニュースが流れ、ちょっと応援にいってこようか、という気持ちになったのですが。
yurikoさんも風来坊さんも3年前と変わらず明るくて元気で、ホッとしました。
裏磐梯のペンションは浪江町から避難されている方たちを避難場所として受け入れていて、
風来坊さんにも浪江からきている方がいらっしゃいました。
Kさんご夫妻とは夕食の後のお酒もごいっしょさせていただきました。
明るくてとても気さくなご主人と、しっかりものの奥様というご夫婦で、震災以来のいろいろなご苦労など聞くことができました。
言葉では言い表せないようなご苦労をされてきたに違いないのですが、お二人とも気丈に明るく振舞われていました。
鉄工所の経営と農業をされていたそうですが何もかもを置いて避難されている境遇を思うと、さぞや東電憎しかと思いきや、東電をうらんだりはしない、誰を恨んでも始まらないとおっしゃっていました。
お話を聞いている私のほうが元気をもらうほどに明るいKさんでしたが、「浪江にはもうもどれないいだろうなあ、それを思うと何をする気にもなれないんだ。」とそのときばかりはほんとうに辛そうにつぶやくのを聞いたときは心が痛みました。
今はまだ、何かをしようという気持ちになれないかも知れませんが、裏磐梯の豊かな自然とおやど風来坊さんのやさしさがきっと疲れた心を癒してくれると思います。
奥様とおふたりで(もうすぐおばあちゃんも来るのでしたね。)力を合わせて、ぜひぜひがんばっていただきたいと思います。
3日間にわたってお付き合いいただいた風来坊さん、yurikoさん、ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。
このブログをご覧いただいているフライマンのみなさん、福島の渓はよかったですよー。ぜひ、福島へ釣りに行きましょう!!
最後に風来坊さんのベストショット。
民家の石垣に向かってストーキング?
いえいえ、きれいに咲いた芝桜をカメラに収めているところでした(笑)。