変わらぬ渇水に苦戦

wind knot

2023年04月21日 16:38






 ひと月ぶりに訪れた里川のC&Rエリア、前回は渇水と先行者に大苦戦を強いられた。今回は先行者対策に早めに出かけてみた。国道沿いに何か所も入渓ポイントがあるから途中から入られれば同じことなのだがそれでも気持ちの問題で多少はヤル気に差も出ようかというもの。

 とはいえ川に着いたのは7時半をすぎたころだから早いといえるのかどうか、でもあんまり早くても魚たちの活性が上がっていなければ意味がない。このあたりはいつもながら難しいところ、けっきょくはフライを流してみないとわからないのだ。





 川に下りてみると前回よりは若干なりとも水が増えてはいるようだが適水勢とはいえない、まだまだ渇水傾向だった。そしてこの日はこのあたりでも26℃と初夏を通り越してしまいそうな気温になるそうで、これも吉と出るか凶と出るのかはやはりやってみなければわからない。





 先週の上野村はまだ”新緑の走り”だったがここはもう新緑の盛りだ。国道沿いを流れるこの川はロケーションがいいとはお世辞にもいえないが、ときおりそれなりの景色に出会える場所もある。こうしてみるとまあまあな渓流に見えないこともない。だが、フライへの反応はまったくなかった。





 ここまで少しでも水深のある流れを中心にフライを入れてきたがここは流れがぐっと狭まって水深のあるちょっとよさそうなポイントだった。むしろ深すぎて魚が浮いていなければ釣りにならないかも。しかし左の大岩にフライが隠れたところで波紋が広がるのが見えた。





 よっしゃ!やった、これでボウズは逃れたと、いつものことだが1匹目が釣れてくれるとほんとにほっとする。18cmくらいのきれいなヤマメだった。





 その後はほとんど反応も得られずで、しかもめったに来ないチャンスをものにできない。瀬尻はもうほとんど流れが止まりそうなくらいの水量しかなくて走る魚もいない。ねらいはストレートな瀬の開きはじめか複数の流れが重なるY字帯にしぼっていた。ここは開き始めでまあまあなのが顔を出したが乗せられなかった。





 この岩の脇ではたしか釣ったことがあるなと思いながらキャストするが岩の脇は浅すぎて魚はいそうにない。大小ふたつの落ち込みが合わさるところで左側のゆるいほうの流れに乗ったフライを右の強い流れから90度に方向転換して食らいつく魚影が見えた。おっとっといいサイズだ、おお、引く引くなんだこれ!





 よく引くな、と思ったらやっぱりね、23cmほどのニジマスだった。ニジマスとはいえ、23cmあればこの川では最大クラスの魚、出方もスリリングだったし引きも強くて楽しかった。

 さあ、ここからはポンポンといきたいもんだと期待したが相変わらず反応は少なく、しかも確実にやらかすという泥沼から這い出せない。







 2度連続しての空振りのあと





 やっとフライをくわえてくれたのはチビヤマメだと思ったら





 チビニジだった。このサイズだとそんなに引きが強いわけでもないからパーマークがあればついヤマメだと思ってしまう。





 肩から飛び出してきたのは





 今度は20cmのニジマス。だんだん心の準備も整ってきてもう最初から、ム、またニジだなと判別できるようになった。ニジマスだってこのくらいのがこういうポイントから出てくれればヤマメとそん色なく楽しい。







 しかし、次もまたニジマスとなるとさすがになんだよニジマスばっかりじゃん、となる。漁協の話ではニジマスは放流しているわけじゃなくて上流の管理釣り場から落ちて来るのだそうだがそれにしては数が多いし、こんなチビニジは管理釣り場では放流していないだろうとも思う。







 最後に釣れた2匹は今度こそパーマークのあるニジマスではなくてかわいいヤマメだった。それにしてももう夏の釣りの暑さだった。今度はもう少し涼しいところに行きたいが、この暑さも今日までということらしい。”季節外れの”天候よりも釣りには季節なりの天候のほうが望ましいのだ、と改めて思った。









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