お気に入りの川でヤマメと遊ぶ

wind knot

2023年03月31日 20:04





 たくさん釣れるわけでも大物が釣れるわけでもない川だが、それゆえになのだろうが釣り人に出会うこともあまりなくて静かに釣りが楽しめるお気に入りの川。今シーズンは今回が初めての釣行となった。




 いつもの場所よりもかなり下流のえん堤上から川に下りた。えん堤上らしくフラットな渓相でロッドは振りやすそうだった。先週の雨で水が増えたのだろう、水量は平水といったところに見えた。時刻は8時半、気温10℃、水温9℃弱というコンディション、さて何を結ぼうかと足元を見るとカワゲラがモソモソはい回っている。ふむ、まずはこいつからかとカワゲラアダルト♯18でスタートする。

 



 ものの20mも進んだところで対岸の岩盤際にライズを発見、これはいきなりいただきとなるか?垂れ下がった枯れ枝にひっかけなければ何とかなりそうだと慎重にねらいをさだめてキャスト。





 なんと開始からわずか数投目で20cm越えの良型ネイティブをキャッチ。上々のスタートだが、スタートがいいとそのあとぱったりはいつものことだ。浮かれすぎてはいけない。





 60mほど進んだところでまたライズをみつけたがこれは気配を悟ったか逃げられたらしくて不発、しかしその先の倒れそうな木の根元でまたライズ。





 右手からストレートに入ってくる流れと木の向こうを回り込んでくる流れの合わさるポイントで出た。





 小ぶりなヤマメだがスタートがいいと・・・の杞憂を払拭してくれるようなヒットで、今日はいけるんじゃないかと気をよくする。





 えん堤からフラットで穏やかな水面が続くのでカワゲラフライもよく見える。








 さらにヒットが続いた。





 なかなかサイズは上がってくれないがこれだけ釣れてくれればチビでも楽しい。今年は季節の進行が早いと思うのだがれでもまだ3月、ちびヤマメたちも流心から飛び出してくるわけではなく、フライを追うのは流心脇の緩流部や開きが多い。良型が動き出すにはもう少し時間がかかるのかもしれない。





 ヒットするポイントがひざぐらいの水深があって落差の少ない落ち込みからの開きに絞られてきた感じがしてくる。





 15cmから20cmに、やっとサイズアップ、5cmとはいえこの差は大きい。それにしてもきれいなヤマメだ。





 だんだん落差が大きくなりそれとともにメイフライの姿が目立ってきて、フライを♯16のメイフライイマージャーに替えた。





 またサイズダウンだがぷっくりした元気なヤマメが飛び出してきた。ここまでヤマメの反応はすこぶるよかったがフライが口に入っていない食い損ねとともにバラシも多かった。ヤマメたちもまだ水面で餌をとるのに慣れていない感じもするが、スレがかりが一度もないのはちょっと意外だった。





 時刻はとっくに12時をまわっていた。ランチは久しぶりにパスタをゆでてゆっくり食べる。コーヒーカップはおニューのイワナカップ。これでリバーサイドカフェがいっそう楽しくなる。





 石にしがみついているのはマエグロのダンだろう。さっきからあちこちで蚊柱のようにアップダウンしているのを見かけるのはこれのスピナーか。一気に川が生命感にあふれてきたのを感じる。





 開きから肩にさしかかるあたりで鼻先が突き出してきた。





 20cmクラスのいいヤマメだ。





 今度も同じようなポイントから





 また20cmクラスが続いてきた。”大物”こそ出てこないがこのサイズに出会えれば十分だった。





 しばらく落差のある流れが続いたあとの緩やかな開き

 鼻っ面をニュッと突き出したのは今日イチかといえるナイスサイズだったがフッキングはしてくれなかった。がっくりと肩をおとすがこれもいつものこと、やはり口には入っていない食いそこないだと思うことにする。しかしフライには触っていなくても、二度目はない。

 そろそろ、どこで上がろうかと退渓ポイントも気になり始める。スマホのマップ画面を見ながら、いま過ぎた沢の先はしばらく上がれそうもないからここまで戻ってくることになりそうだな、などと考える。





 落ち込みから扇上に流れが広がる対岸の岩盤際の流れをヘッドアンドテイルでフライにアタックしてきた。





 バランスのいいパーマークと琥珀色のヒレが美しい20cmほどのヤマメ、釣行の後半はいいサイズがそろうようになってきた。





 さあ、どこで引き返そうかというところで、はっきりした反転流に出会った。ひょっとしたら出るかもしれない、イワナのつき場としては今日一番の有望ポイントだった。時計回りの流れにうまくフライを乗せたい。♯16では浮力が足りないかと思いつつ、何度かキャストをくり返す。ぐるぐると回り切ったフライが2時ぐらいに差しかかったところでシュッと消えた。

 よし、きたぜ、この感触はまちがいなくイワナだそれもそこそこのサイズだ!初イワナだ。

 次の瞬間、テンションを失ったロッドが跳ね上がった。






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