減水+濁りで大苦戦

wind knot

2022年05月26日 13:16






 4月の始めに初めて行った里川、サイズは出なかったのだが数はけっこう釣れた。あれからひと月半たって、ちびヤマメたちの成長を見に行ってきた。

 朝8時過ぎに川に着いてみると、駐車場から1段下の河原を整備する工事が行われていた。トラックが盛んに出入りしているのでここに車を止めていいかと尋ねると、大丈夫、といわれた。重機が入っているのは河川敷だけのようだった。

 前回どうように下流へ歩いて入渓する。今回は前回よりも少し先まで行って入渓ポイントを探した。





 川に下りてみるとだいぶ減水している。前回は釣行直前に雨が降ってちょうどいい感じの水量だったのだ。今回も先週末にまとまった雨があったのでいい塩梅かと期待したのだが、そうはいかなかった。





 前回の入渓場所よりも一つのランは短いが、ちょっとした淵のようなポイントが多く現れるように思えた。ピチャピチャとフライにアタックしてくる魚はいるがどれもせいぜいが5~6㎝ほどで♯14のフライをくわえるのは荷が重いといったところだった。





 倒木も沈んだ流心で初めてまともなサイズ(とはいっても15㎝ぐらい)のライズがあったがフッキングには至らなかった。駐車場の工事の影響だろうかうっすらとだが濁りが入ってきた。





 小さな落ち込みからの開きでまたちびヤマメのアタック、だんだんと濁りが気になってくるがこの程度ならこちらの気配も伝わりづらくなるかと釣り上がっていく。

 釣りのレベルは上がらないのに濁りだけはレベルアップしてくる。底がようやく見えるほどの岸際のゆるい流れで小さな魚影がフライをくわえたかに見えたがすぐに落ち葉の堆積に引っかかった。





 フライをくわえたはずの魚影が黒い落ち葉にすり替わっていた。前回の中ノ沢では川沿いの斜面を走るタヌキを見かけたがここにもタヌキがいるらしい。





 なんという名前かはわからないが茶色い羽根に黒くて細い胴体のトンボが進むさきざきに姿をあらわした。たいがいペアで川岸の石にとまっている。石にとまっているトンボにティペットが引っかかるのか、宙を飛ぶフライを餌と思ったトンボが飛びつくのかはわからないが、二度もこのトンボを釣ってしまった。

 幸いにして目立った損傷もなくリリースすることができたが、落ち葉にトンボは釣れてもヤマメは釣れない日なんだとほとんど戦意喪失の状態に。





 濁りは増す一方でちょっと水深のあるところだとフライを見つけてくれないんじゃないかという気がしてきた。ちょうど底がせりあがって流れがすぼまるところ、ドラッグがかかって半沈みになったフライに手前のたるみにいたらしい魚影が飛びついた。





 釣り始めて3時間半、やっとやっと釣れた1匹のかわいいヤマメのありがたさ。もう完璧にボウズを覚悟していて、釣れてくれてありがとうと心底からいえたのは久しぶりだった。





 この区間唯一の大場所、ながい瀬。ここはいるでしょう、とは思うがここまで4月に来た時よりもあきらかに魚影が薄かった。ここはキャッチアンドリリースで餌釣りは禁止なのだが、餌釣りの痕跡といえる餌のパッケージなどをいくつか見ている。漁協の監視がよっぽど厳しくなければアプローチのしやすい里川ゆえにルールもモラルもない不埒な輩も多いのだろう。

 とはいえ大場所、開きにかかるところで本日初の明確なバイト。




 
 ぷっくりほんのりピンクに色づいたきれいなヤマメ、あー、よかったよかったいてくれた、とやさしくリリース。

 少し上の流れでさらに今度は8寸はありそうな魚影がスーッと浮き上がってフライをくわえた。リーダーのスラックを取り切れなくて一瞬合わせが遅れた。まずい、と思わず後ずさってテンションを保とうとしたが足元の流木につまづいてあえなくすっぽ抜け。うわー!今日一番のチャンスだった。これが取れなかったのはあまりにも痛い、うなだれてこいつかお前のせいでと、流木を見下ろした。















さっきの長瀬あたりから心なしか濁りが薄まってきている。そのせいもあってか小さいが2匹のヤマメをヒット。そろそろ上がれるところがあったら川を抜けようと思ったが、なかなか上がれそうな場所がみつからない。このまま駐車場まで釣り上がるしかないかと歩を進めるといきなり濁りが強くなった。





 あっという間にささ濁りどころではないカフェオレ状態、これではさすがに釣りにならない。すねほどの深さも見えない濁った川をこわごわ歩いてやっと駐車場まで戻った。





 さあ、もう帰ろうと思いつつ駐車場の先の流れを見ると当然ながら澄んだ水が流れている。しゃあない、あと1時間だけとふたたび流れにもどる。駐車場の少し手前でC&Rは抜けるのでこの辺は一般区だ。





 やっとまともなサイズが、と思ったらいまどき管釣りでもめずらしいようなヒレマルのニジマスだったが、いい引きだったよと流れにもどす。





 もう1匹小ぶりなニジマスを釣って、いよいよ最後の1匹となったのは「本日最小」のヤマメだった。






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