ワクチンの副反応体験記

wind knot

2021年07月13日 17:07

 今回はフライの話ではないので恐縮なのだが、時節柄みなさんの関心も高いであろうワクチン接種の副反応について体験談としておしらせしようと思う。いろいろ報道などを見ているとワクチン副反応が怖いので接種したくないと考えている人がけっこういるようなので副反応というのは実際のところどんなものなのか参考にしていただきたい。

 私が接種を受けたのは埼玉県の大規模接種会場でワクチンはモデルナ製、1回目の接種は6月10日だった。このときは接種当日の夜から注射された場所に筋肉痛のような痛みを感じるようになった。痛みはけっこう強くて腕が肩より上にあがらないくらいだったが翌日の夜にはほぼ治まっていた。発熱その他の気になるような症状はなかった。

 LINEで連絡を取り合っている学生時代の友人たちからの情報では2回目の接種後でもほとんど副反応らしきものはなかったか軽い痛み程度ですんだとのことだった。私の場合は1回目でもけっこうな痛みがあったから、2回目はどうなるのだろうかとちょっと腰が引ける思いで2回目の接種にいった。

 2回目の接種は1回目の1か月後ときまっていていて会場は前回とおなじ。1回目は開始予定の30分前に会場に着いたのだが進行は極めてスムーズでこれならそんなに早く行くこともないなと思い、今回は開始時間を10分ほどすぎたところで会場入り。待ち時間なしで接種してもらうことができた。

 注射そのものは1回目も2回目も、エッ、刺したの?というくらい痛くもなんともなかった。変化を感じ始めたのは2回とも夕方になるころ、接種した左肩、三角筋に筋肉痛のような痛みが出てくる。今回は肩の痛みとともに就寝時にちょっと熱っぽいかなと違和感があったのだが検温もせずそのまま寝てしまった。





 午前3時ごろ目が覚めた時、今度ははっきりとした熱っぽさを感じて体温を測ってみると37.5度あった。私の平熱は36.2度前後で風邪などで37.5度の熱が出るとかなりつらさを感じるほうだ。さらに5時の起床時には38.5度まで熱があがっていて強い倦怠感といわゆる節々の痛みを感じた。私の場合、風邪を引くと扁桃腺と気管支が炎症を起こして発熱する。今回は発熱しても呼吸器系の異変はまったくなかったので、ああ副反応の発熱というのはこういうことなんだとわかった。

 肩のほうは1回目は痛みはあったが腫れなかったのだが今回は三角筋から上腕三頭筋にかけてパンパンに腫れあがった。ちょうど蜂に刺されたときのような腫れ方で痛みの質も筋肉痛というより蜂毒の痛みに近かった。

 「蜂に刺されたときのような」といってもふつうの人は蜂に刺された経験などないことが多いだろうと思う。私の場合は何度か刺されたことがあって、その痛みは筋肉痛に似ているが表皮に近いところで起こり、動かしたりさわったりすると特に強く感じるものだった。何もしなくても痛くて耐え難いというほどではないが、刺されたところが腫れあがるので皮膚が引き攣れるような痛みを伴う。

 ワクチン副反応の痛みは腫れがなければずっとやってなかったトレーニングを始めた翌日に襲ってくるような筋肉痛で、腫れてくると皮膚の痛みも伴うので蜂に刺された感じに近いのだ。




 38.5度の発熱というと私にとってはもう高熱の部類になるので立っているだけでもつらい。すぐに解熱剤を飲んで氷枕をして横になった。風邪の場合は安静にしていても呼吸器の炎症による苦しさが続くものだが、今回はそうした苦痛はないのが大きな違いなのとこれは副反応だから2、3日で治まる、ということも予め承知しているので不安は感じなかった。

 2時間ほどたって検温すると37.5度に下がっていた。倦怠感と節々の痛みはまだあったが、早朝よりはだいぶ楽になっていた。食欲は普通にあったので朝食をとりしばらくTVをみたり横になったり、とにかく安静にするというかゴロゴロしていた。1時間おきくらいに検温をしたがほぼ37度台の後半だった。昼食の後もう一度だけ解熱剤を飲んだ。





 解熱剤で一時的に熱がさがっても副反応自体が治まるわけではないだろうから熱による苦痛がなければ薬を飲み続ける必要はないだろうと考えた。熱はごくゆっくりと下がっていって翌日(接種3日目)の夜には37度を切るようになった。

 4日目の今朝になって体温は平熱にもどり腕の痛みもほぼなくなった。腫れも引いたがわずかにしこりが残っているところはやはり蜂に刺されたあとに似ている。


 これからワクチン接種で副反応への不安があるという方へのアドバイスになるかどうかはわからないが、副反応はそれほど恐れるほどのことではないというのが実感だ。発熱は最高で38.5度とけっこう高かったが倦怠感、節々の痛みともすぐに治まった。腕の腫れも痛くてたまらんということはなくて蜂やらアブやらその他の毒虫に刺されたときのほうがつらかった経験のほうが多い。発熱、接種部の腫れ痛みともそれが疾患によるものではなくてワクチンに対する反応だからなのだろうが身体が受けたダメージは思ったより軽いものだったように感じる。

 私はすでに仕事もしていない身なので気が楽だということはもちろんある。現役世代のひとはそうはいかないこともあるかもしれないが、接種翌日は有休をとるなりしておいたほうがいいだろうし、パートナーの方とは接種日をずらしておくことも重要だろう。解熱剤や氷枕などの準備ももちろん必要だ。これらのことはすでにニュースなどで紹介されているとおりだと思う。
 
 ワクチン接種が終わったからといって飲みにいこうとは思わないが、釣りに行く際に感じていた若干の躊躇はもうしなくてもいいんじゃないかと思うとほっとする。早く梅雨明けして不安定な天候が治まってほしい。





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