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2024年05月11日

お初の渓でイワナ釣り

今年のゴールデンウイークはFWさんとのヤマメ釣りに続けて、神流川のC&Rフォーラムに参加して例年になく楽しかったが、おかげで腰はミシミシの状態。帰ってからの3日間ほど座るも立つも痛くてほぼ寝て過ごした。

そんな腰の状態もようやく落ち着いてきたので性懲りもなく、初めていく渓でのイワナ釣りへ。フォーラムで本谷のイワナには会うことができたが、一般河川ではまだイワナの顔をみていない。初めての渓で果たしてイワナに会うことができるのかいささかの不安と期待を胸に川へとむかった。


ゆっくり目に家を出て現地に着いたのは8時ちょうど、林道の入り口には1台のジムニーが止まっていた。

ありゃ~、ちょっとのんびりしすぎたかと思ったがしかたがない。釣り人だとするとどこから入渓したのか。林道の手前は川に沿って県道が走っているが少し下って様子を見ると川までは高低差があって下りられるようなポイントはないようだ。林道は2㎞ばかり続いているのでどこから入ったのかまったくわからない。

思案しながら車をのぞいたりしてみたがどうも釣り人の車らしき殺気が感じられない。林道の先には接続する登山道もないようだが山菜採りなら道は関係ないかもしれない。

考えていても始まらない、どうせ初めての川で様子をみにきたようなものだから、先行者の有無はとにかく川を歩いてロッドを振ることだと割り切って支度をはじめた。

支度の前に林道を少し歩いてみたが、川と林道が近いところは崖が急だが離れたところは傾斜もゆるやかで退渓に問題はなさそうだった。





渓におりたときはもう9時に近かった。渓相は美しく自分の好みの川だった。水量は平水か2日前に降った雨でこれでも少し多いのかもしれない。水は清らかに澄んでいた。





釣り始めて間もなく落ち込みわきの反転流でイワナが姿をみせた。2度フライにアタックしてきたがくわえてはいないようで3回目はなかった。





ヤマメがいそうな長いストレートな瀬では何事もおこらない。ここはたぶんヤマメはいない。イワナが瀬に出てくるにはまだ時間が早いのだろう。





落ち込みわき、いかにもいそうだ。フライを落とすと一発で出た。





18㎝ぐらいだが一般河川での初イワナだ。さっきもそうだったが巻き返しの頭のほうがいいのかもしれない。





小1時間もたったころ、今度も巻き返しの頭、石のかげから出てきた。





一回り大きくなって20㎝ほど、これも紫がかったパーマークが濃く残る美しいイワナだった。





水深のある淵などが少ない渓相で餌となる水生昆虫があまり多くはないのかもしれない。アベレージは20㎝前後なのか、それとも大物が出てこないだけか。





また小さな巻き、2度でてきたがフッキングはしなかった。出ても一度だけというのではなく2回は出てくる。プレッシャーが高いのかそれほどではないのか微妙なところ。





上がってきて振り返るとたるみに魚影が見えた。18㎝くらいだろうか、フライを投げ入れると一発で食ってきた。





縮んだ。もう少し大きかったはずだが、別のイワナが食ったのか。狐につままれたような気持ち。





この日はじめて開きでフライが吸い込まれた。昼休憩もはさんで時刻は11時半、そろそろ瀬に出てきたということか。





ただサイズは伸びない、アベレージは逆に縮んだか。





落差のある落ち込みわきの大きな巻き返し、岩盤に沿って反転流が上っていく。下の方から探っていくが反応はない。この日の傾向からすると巻きの頭なんだけどと頭の部分を何度か流してみる。落ち込みの水圧が強く水面が荒れ気味なので難しいか。

4回目か5回目だったかのチャレンジでフライがフッと消えた。ティペットが水圧にもまれて沈んだのか食われたのか判然としない。しかしロッドにはゴンゴンという手ごたえがはっきり伝わってきた。こいつはでかい。





ひょっとしたら尺あるかも、と期待させたがメジャーをあてると26㎝。ここまでがかわいいのばかりだったからつい気持ちが高ぶった。でもいいファイトをしてくれた。

このサイズでも体色は茶色くならずに紫のパーマークも残っている。そういえば底石も青みがかっているようで水も透明だからこういう体色になるのだろう。





ここも2回出たがだめだった。





白泡のかげからすごい勢いでフライに飛びついたが。





このサイズ。





ネットイン後の逃亡とバラシが続いたあと、短い瀬の開きでヒット。





18㎝弱だがけっこう早い瀬で食ってきた。





退渓時間も近づいてきたところで水の動きがないプールに出会った。ここはダメだろうとタバコをくわえるとライズ。魚影は見えなかった。

しばらく見ていると左の影の境い目でまたライズ、目をこらすと良型が底にいた。もう1回やるかと見つめたが影の奥に移動したらしく見えなくなった。そして今度は奥のすきまでライズ。

写真の★のあたりでライズがあった。これが1匹のイワナのライズなのか複数のイワナがいるのかわからない。どう見ても奥のは別のイワナだろうと思われたが、1匹が気ままに動き回っているだけかもしれない。

そのうちライズはしなくなりしびれをきらしてめぼしいポイントにフライを落としてみるが反応はなかった。





左手の影にさっきの良型がまたもどってきた。そして急浮上して何かを食ったのが今度ははっきりわかった。さらに定位置にもどったのも確認。

よし、とフライをイワナの向く方向60㎝にふわりと落とす。一拍の間をおいてイワナが急浮上、よっしゃー!やった。アアー、フライが宙を舞う。

合わせが早かったか、かかりどころが悪かったのか、天は仰がず肩を落とす。

時間にすれば15分ほどだったか、印象としては長い対峙だった。フッキングこそできなかったが食わせるところまではいった。ランディングはできなくてもこれだけ楽しませてもらえれば十分だった。





さあ、ここを最後と落ち込みからの流れを攻める。手前の瀬尻、開き、左の岩盤際、その奥の巻き、右の大岩にぶつかる流れとフライを流していくが反応はない。





立ち位置を変えて大岩の影の隙間をねらった。小さな泡だまりはグルグルと反時計回りに回転している。何度目かのキャストでフライがうまく流れに乗って回転を始めた。4回転めだったか、シュッとフライが吸い込まれた。





今度は合わせも決まってまずまずのイワナをネットイン。思い残すところなく林道への斜面を登ることができた。

良型も1匹出たし、初めての川としてはまずまずだった。もう少し季節がすすんで瀬に出てくるようになるころがいいのだろう。枝にフライやしかけの残骸がぶらさがっているのも見かけなかったから人はあまり入っていないのかもしれない。


さあ、帰ろうと車を出したところでジムニーのオーナーさんが戻っているのに気が付いた。車を止めてどうでした?と聞くと、釣りではなくて山なんです、とのこと、逆に「釣れないでしょう?」と聞かれたので、でも26㎝を頭に10匹近くは出た、というと「それはすごい」といわれた。

地元の人には釣れない川として通っているのか、釣り人の痕跡が少なかったのもわかるなと思いながら帰路についた。



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Posted by wind knot at 20:41Comments(0)フライフィッシング