ナチュログ管理画面 フライフィッシング  フライフィッシング 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2024年03月10日

2024シーズン初釣行Ⅱ

 シーズン初釣行の2日目は役場前へ。先行の釣り人はわずか3人、フライが一人とルアーのまだ若いカップルが一組。例年に比べて釣り人が少ない。こちらは宿を出る前に準備は整えてきたので、釣り場についたら即、釣り開始。





 といってもこの日もライズはおろか魚影もなかなか確認できない。沈んでいてみえないだけなのか奥の岩盤沿いに固まっているのか、まばらに見える魚もなんともやる気がなさそう。

 ここはやっぱり奥だろうと岩盤ぎりぎりにフライを入れるとかすかな反応があるのでしつこく攻める。





 スタートしておよそ20分やっと明確なあたり、立てたロッドの先端から伸びるラインが水面に突き刺さるのが気持ちいい。





 ヒレの大きな9寸ほどのヤマメ、スタートの1匹としては申し分なかった。





 ストマックはほとんどがシャック、まだ虫の流下がないのだろう。

 スタートはまずまずすんなりといったが、あとがまったく続かない。何を流してもかすりもしてくれなかった。まるでキャスティング練習をしているような時間が続き集中力も限界となり移動することに。


 ヴィラ裏に来てみるとなんと釣り人は下流のライズポイントに一人だけ、がら空きだった。この日の予報、気温は5℃どまり、午後から雨が降り始め夜には雪となる。平日で天気も芳しくないとなれば今日はやめておこうとなるのだろうか。前日のような風はないので釣りやすい日なのだが、それにしてもがら空き・・・

 ならばと上流のポイントに向かう。いつもの岩盤際には魚影が見えるがライズはない。むすんだままのカワゲラニンフを投げ始めるとすぐ、すこし上流のゆるい瀬でぽつぽつとライズが始まった。昨日から初めて見るまともなライズだった。

 水面には視認できるような虫の流下はなさそうだ。シャックでも流れているのかユスリカのハッチだろうか。とにかくニンフはやめてドライフライに変えることにした。





 ティペットからインジケーターとショットを外して身軽になる。ティペットは7Xのままフライを♯22のユスリカに替える。支度を変えているあいだにもライズはふえて数か所でパシャっとやっている。

 まずは手前のライズからねらう。すぐに反応するが乗らない。おなじレーンをねらうがちょっと外れた。もう一度、今度はドラッグがかかる。落ち着け、風もないしここはティペットをしっかりターンさせてフライ先行で流すんだ。

 ごく浅い瀬のレーンにフライが乗った。飛沫とともにヤマメが水面を割って姿を見せた。





 大きくはないがライズをねらってのヒットは格別だった。





 岩盤際のポイントでもライズが始まった。しかしここのヤマメはプレッシャーが強いためかフライに反応してくれない。

 フライをフローティングシャックに変えてみるとこれがあたりで連続ヒット。











 新作フライのフローティングシャック、ただしフローティングシャックというのは自分で勝手にそう思っているだけで、要はフローティングピューパのボディが若干半透明になっているだけの代物。ストマックの中身とは似ても似つかないがとにかく食ってくれた。





 今度は上流側でライズが頻発するようになってきた。この辺は流れがあってフローティングシャックでは見えにくい、フライをユスリカアダルトにもどす。





 レッグにも見えるカーフテールのウィングは浮力があって使いやすい。ユスリカの繊細さには似つかわしくないようにも思うが、なにか虫っぽいイメージは演出できているのだろう。









 放流魚と居つきのヤマメか混在しているような感じだが、ヒットを重ねた。





 枯れ枝ギリギリの流れで何度かライズしたヤマメは一回り大きい。手前にいくつもの筋があってナチュラルに流すのがむずかしいのと、なにより枝にひっかけては元も子もない。





 3度目か4度目かのキャストで意外とあっさり勝負がついた。ライズをねらってこのサイズが出てくれればいうことはない、サイズ以上に満足感の大きいヤマメだった。





 一帯の流れの中で一番強いレーンにいいサイズのヤマメが定位してライズを繰り返している。ずっとこのヤマメをねらっているのだが、食いそうなところまでいって食わない。相手が一枚上手なのだが、最後にこいつをなんとかしたかった。

 何度フライを流しても悠々と泳ぎ続けるヤマメに半ばあきらめて奥のライズをねらったフライを回収しようとしたとき、ちょうど浮き上がってきたヤマメとフライが交錯した。





 なんと最後はスレがかりの幕切れ。体高があってヒレも立派な良型だったが「後ろから引っかけてくるとは卑怯者!」とにらまれるのを「いや、わざとじゃないんだよ~」と言い訳するように流れにもどした。

 これにて2日間のシーズン初釣行を終了。当初はプールでのしびれるようなミッジングを想定していたのだが、意外にも瀬のドライミッジングでまずまずの釣果を得ることができた。

 水が少なくてほとんど止水のようなプールにいる大型ヤマメの活性が低いのに対して、流れの穏やかな瀬に入っている中小型のヤマメは高活性だったようだ。


 おしまいに今回の釣行で試してみた新作フライの結果について





 左下のカワゲラアダルトは別として他の3種はいずれも半信半疑で巻いたものだが、どれも釣果があった。なかなか連続ヒットの爆釣フライとはならなかったが、状況次第で再登板の可能性を確保できたのはちょっとした収穫だった。




にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ
にほんブログ村





  


Posted by wind knot at 10:22Comments(0)フライフィッシング